メジャーデビュー前
(2002〜2004年)に綴っていた
自戒の覚え書きリスト
無名とて責任は同じ
素晴らしい出逢いにするために
ぬちぐすい
〜命の薬〜
歌力
〜歌に宿る魂とオーラ〜
反響の杖
〜名誉の中傷〜
喜怒哀楽すべてを養分に
作詞家としての私のカラー
結果で恩返ししたい
風を生み、夢を泳ぐ魚
再生紙の如く
誇り高き亀になろう
ヴァンパイアになってでも書き続けたい
〜夢の中で目覚めた夢〜
生まれることを許された証
raison d'etre
DNAの夢
生まれ落ちた宿命に寄り添う運命
Much rain wears the marble
世間のレールをはみ出した幸せのレール
千の人生、千の出逢い
〜5分間のドラマに〜
継続の才能
〜人は楽園では暮らせない〜
どうすれば作詞家になれるか
それを考える苦楽が血となり肉となる
コンペ、その彼方(をちかた)を
風が生まれる瞬間の波
幸せへの順路
〜回り道は宝探しの時〜
欠点は可能性の宝庫
日美という名の如く
〜日本の美〜
Rebirth
〜全てをクリエイティブに繋げて〜
 
2004.10.20(&9.24) 作詞家としての私のカラー

作詞家としてデビューしてから、偶然恵まれたチャンスでは
正統派ポップス、ノリ重視のもの、AKIBA系、セクシー路線、妖艶なビジュアル系、大人の恋愛の機微、色々書かせて頂けたおかげで、
最初はそれほど得意分野だとは思っていなかったものも含めて、自分の持ち味に気付き
少しずつ自信がついてきたように思う。

詞を趣味で書き始めた2000年。
といっても、地方在住にとってはチャンスは皆無の時代だった。

音源はまだMDやCDに焼いてわざわざ郵送しか手段が無かった頃。それでも縁あって出逢った作曲家の方がストック用に詞をはめ込ませて下さった。
その時の発注が「古文」だった。

見て下さるなり、私の一つの持ち味としてこの「古文」「和」というジャンルをずっと書き続けていくようにと強く勧めて下さった。

ある人からはマイナー路線だねと言われたこともあったけど今やあちこちで懐古的な和の風潮が起きて、時代は既にめぐってきている。
折角ずっとずっと以前からこのジャンルを書いてきたのだ。
この流れが途切れないうちに、私にもいつかきっとチャンスは舞い降りてくるはず。
そのためにもさらに腕を磨いていきたい。

つい先日、別の作曲家の方も人にないボキャブラリを持っていると誉めて下さり、それらをうまく生かしていけばどうかと励まして頂いた。


そして、和と対極にある異国情緒溢れる歌。
フランス、スペイン、イタリア、ブラジル、エジプト(アラビア)、トルコ、ラテン、韓国、アジア等々は単語本まで買い込んでしまうほど
これらにもまるで心のヒダが吸い寄せられるように引きつけられていくのを感じる。
まだ需要があるとは言い難いけど、既にこのジャンルを呼び覚まそうとしているアーティストもいる。

音楽もビジネスも世界へと広がりを見せている状況でこのジャンルが広がらないわけはないと思う。
いつか世界一周旅行が出来るほどの情景の中で幾つもの情熱的な歌を手掛けたいと願っている。

それからサンスクリット語。
これは祖父が禅宗の住職だったので、神秘的な輪廻などの思想や言葉の響きは詞にも生かせるのでは、と思っている。
元々の私のルーツはセクシーな大人の歌だという気がするのでそれぞれのジャンルに色香を融合させれば、相性バッチリだと思うのだ。


そして地方もの。
実は作詞を始めるまでは女性としては大阪弁ってあんまり上品なイメージじゃなく、生まれ育ちながらどこかなじめなかった。
でも実際に詞をはめてみるととてもリズムがあって、韻を踏みやすく言葉のもつ面白さに気付いた。
それでいて、曲によっては哀愁の漂う響きも引き出せたり、作詞家をきっかけに長所を見つけて向き合えるようになったのが嬉しい。

もう一つ興味を持っているのが、沖縄の言葉の響き。
知り合った素敵な作曲家の方が沖縄二世さんだと知って、余計に身近に感じられるようになった。
色々教えて頂けたら思っている。


どのジャンルも自分の中で無理なく、お互いのジャンルで気分転換しあいながら相乗効果を産み出せたらと思う。
「あなたはこのジャンルの作詞家だね」と決めつけられたくないような気がする。
いつか「どのジャンルを書いていても、井筒日美のカラーが出るね」って言われるようになりたい。


作詞の需要が激減している今、人と同じ事をしていてもダメだとも感じている。
自分で新たなジャンルを生み出すくらいになれたら最高だ。
ホラーチックとか、ミステリーチック、SFチックとか、、、ふと、赤川次郎さんがミステリーに初めてユーモアを取り入れて
「ユーモアミステリー」というジャンルを初めて確立したと何かで読んで尊敬したことを思い出した。
作詞家だってクリエイターなんだからやはり元来パイオニア、先駆者であって当然なのかもしれない。
いつか私ならではのジャンルを、築き上げたい。






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