|
|
2002.7.1 日美という名の如く〜日本の美〜 |
欧米かぶれの私だけど日本って美しい。ふと思う瞬間がある。
私の名前も邪馬台国の卑弥呼に見せられた両親が、その神秘的な日本の美に憧れ続けた思いからつけてくれた。
この「日美」という名を、私は殊更愛しく思う。
名前負けしてると言われそうで不安な部分もあったりしたけど、学生時代を通して、同じ名前の人に出逢ったことが無く、内心とても誇らしくさえ感じた。
ある日、「同じ名前をつけさせて貰いたいんだけど、、、」と母の友人が言った言葉を聴かされた。
母は冗談交じりに「名前で特許申請なんてあるわけじゃなし、わざわざ断ってくれなくてもいいのに」
と照れながらも自分がつけた名前を誉められて嬉しく感じていたのだろう。
私は正直、ちょっぴりのショックに、なぜだかほんの小さな寂しさを感じたけれど、それも少しずつ消えていった。
同じ名前の20近くも離れた女の子がやがてどんな人生を歩んでいくんだろう、きっときっと幸せな道を歩いていって欲しいな、私と同じ名前をつけて良かったって思って欲しいな、、、と、願った。
それと同時に、私もその女の子に恥じないような生き方をしていかなくちゃと大袈裟でなく思った。
日本の美。
朝、昼、夜、めくるめく時の流れに一日一日が美しく刻まれてゆく、人の一生。
神話と伝説に彩られた日本の四季の中で。
その中で遭遇し、織りなしていく様々な愛情、友情、人と人の絆、めぐり逢い、運命、輪廻を題材に描きたいテーマは山のようにある。
作詞家という職業に出逢ったこと、日美という名前をつけられたこと、すべてが私の宿命だという気がしてならない。
書きたいテーマで溢れているだけでも幸せなことだけど、やはりいつかは世に残せる作品を編み出したい。
美しいものをそしてその裏に潜む醜いものをも愛(め)で、何かを創造し、表現することで、人生を、この世に生まれてきたことを感謝してゆきたい。 |
|