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2004.3.3 ヴァンパイアになってでも書き続けたい |
先日の夢は、まるで陳腐な物語でした。
「ロード・オブ・ザ・リング」に出ていたイライジャの学園物主演作に「パラサイト」という映画があるのですが、そのまま影響を受けたような夢でした。
学園がどうもヴァンパイアの巣窟になりつつあるんです。
友人たちと私とで、その実体を突き止めたところ、私に教師のヴァンパイアが、「あなたもこちらの世界に来なさい」と脅しをかけてきます。
とても美しい白人系の顔をした女性のヴァンパイアで、女王みたいな風格で立っていました。
私は最初強固に拒絶するんですが、秘密を知ってしまってるからでしょうか、
断ったことで命を奪われることが決定的になります。
その時間が差し迫ってくるにつけ、やはりリアルな恐怖が迫ってきて、私は色々頭を悩ませます。
もしヴァンパイアになったら、その実体に既に気付いてる友人たちが、私の正体を見破るかも知れない、そうなれば、友人たちだって私を匿えないだろう、、、
とはいえ、このままでは確実に殺される、、、
ヴァンパイアになれば永遠の命が与えられるんだ、、、
でも永遠の命の為の足枷は何だろうという不安、、、
結局は、どう考えても、殺されてしまうのならヴァンパイアになるしかないじゃないか、と
苦悩の末、ついに期限ぎりぎりで決断するわけです。
ヴァンパイアの女性に覚悟を決めたことを打ち明けると、彼女は喜んで今からでもあなたを受け入れましょうと言ってくれます、、、
その割には、女性は、完全に信じてくれたわけではなくどこか冷ややかです。
ヴァンパイアにはテレパシーで躯に触れただけでその人の今考えている気持ちが伝わってしまう力が備わっているようです。
本音がばれると覆されるかも知れないと私は怖れます。
が、私はその時に寂しさからか、母への溢れる愛を感じて、今がチャンスとそのヴァンパイアに抱きつきます。
触れることによりその感情を掴み取れるヴァンパイアは母のように慕い敬ってくれるようになったのかと喜んでくれました。
私はすぐに本当の気持ちが吹き出すのを感じ、慌てて躯を離しました。
本音は間一髪、読みとられずに済んだようです。
この辺りで目が覚めて、一旦お布団から抜け出したのですが、再び眠りに就いて、物語の続きを見たのです。
今度は、場面は変わり、その女性を含む数人のヴァンパイアたちが居て、柔らかい水色の空の下、新緑の茂る美しい森の中の蔦が絡んだ白い領主の家のような前で談話をしています。
ヴァンパイアはちっとも光が苦手そうではありませんでした。
私がヴァンパイアになる日が近づいてきているため、それについての話し合いのようです。
私は作詞の仕事をしていて、
「今日はこれから、レコーディングに招いて頂いてるので行かなければ」
と声を掛けると、先程の女性が、
「ヴァンパイアになってから、そんな人の目にさらされる仕事をしては困ります、おやめなさい」
と言い出します。
確かに名前が目に付くようになれば、人間ではないとばれる危険性が高くなるかもしれません。
「作詞家の仕事は諦めてくれ」と言われるのでは、と心のどこかで危惧はしていました。
でも、作詞のない人生など考えられません。
そのためにヴァンパイアになる条件を呑んだのですから。
死を免れたと言っても危険とは隣り合わせなのです。
当たって砕けるしかないと、今度は何としても逆に相手に条件を呑ませなければ、という覚悟で必死に涙ながらに拝み倒しました。
「折角やっとの思いで決心を固めたのにあんまりです。
私から作詞というこれまで積み上げてきた仕事を取り上げられては何の希望もありません」
きっと女性は私の要求を呑んでくれるはずだとどこかで確信しながら。。。
やがて、予想通りの返事を得られて、ほっと胸をなで下ろしたものの、
「ああ、ついに私は危険な賭に出ることになるのだ」
と思いました。
ここで何としても正体がばれないように、生き延びなければ、でも、そうすれば、与えられた永遠の長い長い時間の中、きっと自分の夢はどこまでも果たせるはずだ、、、と
決意と希望で心が満ちていく中、再び目が覚めました。
そこで夢はおしまいです、、、
昔からヴァンパイアの映画や「吸血鬼カーミラ」という小説など色々呼んできたからこんな夢を見たのでしょう。
でももし本当に夢のような選択を迫られたら。。。
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