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2003.10.26 千の人生、千の出逢い〜5分間のドラマに〜 |
何百、何千、という人生を舞台で演じられる女優という職業は素敵だと思う。
美人に生まれれば、誰でも女優さんになりたい夢を持つんじゃないだろうか。
歌の世界も、3〜5分少々という短い時間に詰め込む様々な人間ドラマが存在する。
主人公になりきって歌ってくれるアーティストに、歌って欲しい日常や非日常の一コマや人生を委ねるのが作詞家ではないかと思う。
勿論、アーティストが自分の代弁者となってもいけないし、あくまでも主役はアーティストであり、アーティストの魅力を引き出すという作業なのだけど…
ひょっとすると、これほどまでに作詞家に魅力を感じるのは、女優さんにはなれなくても、裏方でもいいから幾つもの人生を演じてみたいという憧れがあるのかも知れない。
また、机上で黙々と創作活動を続けているだけでは、ここまで続かないだろうと思う。
自分の目標に支えられているということもあるけれど、この仕事が、例えば小説家のように一人のチカラでは成り立たない、
皆で一つの音楽を作り上げていくものだからこれほどまでにも惹かれるんじゃないかと思う。
少しでもいい音楽を作るために、音楽家も含めた業界の方々は、シビアな目で、様々な出会いを求めながら、
お互いに作品を向上させることに尽力を惜しまず、常に新たな刺激を与えあったりなさっているのだと思うのだ。
たとえ、一緒に仕事をするまでに至らなくても、おそらく素晴らしい多くの出会いが生まれて、意気投合したり、何らかのエネルギーになり、栄養源になっていくのではないか。
音楽作家にはその過程があるからこそ、私はその中でも、
伝えたい言葉というジャンル「作詞家」という職業を追いかけ続けていけるのではないか、そんな風に思う。
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