1998年〜2015年の記事は下記に残しています。 HOME

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2016年、2017年

2018年4月
・今までの目次

◆ 今までの目次 ◆

月一回、木工関係の話題を主として何か書いてきました。それが20年分も貯まっていること、そして今月65歳の誕生日を迎えることから、一区切りの気持ちで、それらの目次を整理してみました。リンクを貼っているわけではありませんので、見たい項目がありましたら上記の年月で追いかけて見てください。

今まで「月刊記事」と命名し毎月書いておりましたが一応ここで区切りとし、4月以降は別のページに毎月にこだわらず気ままに書いていくつもりです。以下古い方からの順です。

1998年1999年 工房開設準備や海外交流で忙しくしていました。

1998年5月 スウェーデンとカナダからお客様
1998年7月 「木工房」という雑誌が発刊
1998年8月 木製アタッシュケース
1998年9月 カミさんとスウェーデン木工ツアー
1998年11月 カペラゴーデン校長先生夫婦来日、含水率計購入レポート
1998年12月 「暮らしの中の木の椅子展」余談
1999年1月 新年挨拶、99作品展示会
1999年2月 新塗料、ESHAについて
1999年3月 CADについて
1999年4月 接着剤
1999年5月 ウッドカーバーとボッシュの変速ディスクサンダー
1999年6月 東さんの南京鉋
1999年7月 海外のホームページから
1999年8月 棟梁、住吉寅七氏のこと
1999年9月 高岡短期大学でのサマーセミナー
1999年10月 北欧木工漫遊記
1999年11月 工具の個人輸入
1999年12月 大工さんとの会話から

2000年2001年 工房立ち上げと教室スタートの初々しい頃

2000年1月 2000年、名古屋工房スタートの年
2000年2月 鉋刃の裏押しと研ぎ
2000年3月 価格について
2000年4月 昇降盤の使い勝手?
2000年5月 六畳工房での工夫:マキタ2708
2000年6月 六畳工房での工夫:2708用横切り治具の製作
2000年7月 六畳工房での工夫:手押し鉋と自動鉋
2000年8月 六畳工房での工夫:木屑の処理
2000年9月 注文家具の価格について、展示会案内他
2000年10月 黒田辰秋展、ルーターのコレットとマキタへお願い
2000年11月 パソコン通信時代が終わる?!他
2000年12月 メタボ社のテーブルソウ、サイト情報
2001年1月 新年挨拶、2001年度展示会
2001年2月 一枚板のテーブルはいい?
2001年3月 乾性油を含む塗料の出火事故について、他
2001年4月 ロスのBobさんがスクレーパーの特別講習
2001年5月 第二回鉋一日講習会終わる
2001年6月 松本クラフトフェアと木曽路ドライブの一日
2001年7月 鉋の手入れ、刃口と裏刃について、他
2001年8月 虫垂炎破裂で緊急手術入院
2001年9月 第一回木工教室作品展、木表木裏?、名古屋界隈情報
2001年10月 木工教室作品展スナップ、名古屋界隈事情、他
2001年11月 韓国からチェさん、3度目の来日エドワード、名古屋弁
2001年12月 ロシアから9人の実習生、木工機械展、IFFT、どっちやねん?

2001年秋から「関西人の名古屋界隈事情」連載開始。毎月”しょうもないこと”を最後に書いてます。

2002年1月 2002展示会、HAMMERテーブルソウ、名古屋ラーメン再考
2002年2月 名古屋だけ雪、398のトリマ、初詣
2002年3月 ウラジオストックで家具製作指導、ひつまぶし
2002年4月 生木の蒸して曲げ、初めての丸太ひき割り、銀行事情
2002年5月 生木の椅子、職業としての家具木工について、野球事情
2002年6月 カペラの学生と先生が日本旅行、鉋台の狂い、道路事情
2002年7月 集塵機の比較、職業としての家具作り(続編)、動(植)物園
2002年8月 木の収縮について、マスコミ雑感、アウトドア(山)
2002年9月 ドリルの精度、転職の前に、高速道路も新幹線も高過ぎや!
2002年10月 木工の鉄則、生木で家具作り、UFJ銀行&郵便局
2002年11月 第二回木工教室作品展、木工をする人間は暗い?、山登り
2002年12月 ロシア支援家具製作実習、こんな家具でありたい、車検
2003年1月 2003年度展示会、微調整機能付ケビキ、守山PA
2003年2月 丸太その後、東光堂と婦人生活社の倒産、ムカツクETC・JH
2003年3月 ウラジオストック二回目実習指導、安物集塵機が故障、ショッピング
2003年4月 カナダ・NYツアー、名古屋空港
2003年5月 自宅で木工をするには、回転すし
2003年6月 漂白脱蝋セラック、ルーター二機種、ホームセンター
2003年7月 セラックの反響、ソープフィニッシュ、ブロードバンド
2003年8月 手加工について、オートマチックドライバー、ポイントサービスVS浪速の通販
2003年9月 第三回木工教室作品展、生木でスプーン、駅で昼飯
2003年10月 第三回木工教室作品展、通販-取扱終了アイテム、御園座観劇記
2003年11月 バンドソウ購入顛末、近所のインテリアショップ、繁華街の駐車場
2003年12月 平面加工治具と補助ローラー、TOOL GUIDE、IP電話

この頃いろんなことを精力的に書いてます。

2004年1月 2004年度展示会、ニイチェア買いました、ふたたび寿司屋
2004年2月 接合方法について雑感、初詣のはしご
2004年3月 キャビネットスクレーパー、禁断の果実(^^)、ライフスタイル
2004年4月 タブテール、アマチュア時代と考えが変わったこと、ムギタコーヒー(匿名)
2004年5月 NY木工事情、大舘さんの本、信州上田から蕎麦を考える
2004年6月 「第四回暮らしの中の木の椅子展」講評会、バンドソウのタイヤ交換他、のぞみは望み?
2004年7月 注文家具屋失格、使い捨てスポンジ刷毛、ラーメン屋注意報
2004年8月 木工師匠Tage Frid、ダボによる接合、東海北陸自動車道
2004年9月 刃研ぎジグ、ルーターテーブル用スチール天板、映画館
2004年10月 第4回木工教室作品展と手考会作品展、就労契約、名古屋人気質
2004年11月 第4回木工教室作品展速報、気象予報
2004年12月 テフロンフライパン用木製ヘラ、OZONEでの椅子展感想、居酒屋
2005年1月 2005年度展示会、木工教室作品展、週末工房2、ETC嫌いもついに
2005年2月 フォークギターFG180、腰痛に苦しんだ一月、銭湯
2005年3月 次に鉋を買うなら、板目と柾目、中部国際空港
2005年4月 様々な木工交流、恥ずかしいお話、笹島サテライト&金シャチ
2005年5月 卓上スライド丸鋸、木工関連書籍、今年のお花見ランキング
2005年6月 クラフトフェア、国際関係ギクシャクに思う、万博未経験談
2005年7月 鉋刃の出し入れ、椅子が帰ってきた、週末工房No.3、万博初体験
2005年8月 三度目のカペラ、高野山クラフトキャンプ、焼肉屋退散
2005年9月 2005カペラ、「責任者出て来い!」は通用しない?、野球中継
2005年10月 第五回木工教室作品展、木工機械の安全使用、ゴミの違法投棄
2005年11月 第五回木工教室作品展速報、スウェーデンの白樺の容器、フィフティープラス
2005年12月 機械の保守点検、香嵐渓

木工関連の話題を長文で書いていることが多いのに自分でも驚き。

2006年1月 2006年度展示会と教室作品展、名駅のきしめんスタンド
2006年2月 ノミとケヒキの使い方、腰痛対策、三丁目の夕日
2006年3月 鋸の縦と横、塗装中の匂い雑感、超マイナーな地下街
2006年4月 3Dソフトで遊ぶ、家具作りという職業について、角○衛金物
2006年5月 ケーキ作り用の板製作、「家具作りの職業」後日談、浜大津から京都
2006年6月 4度目のスウェーデン、関空VSセントレア
2006年7月 鑿、ネット上コミュニケーション、名古屋名物
2006年8月 GoogleSketchup、プチ大工仕事、運転マナー
2006年9月 プチ大工仕事の結果、オービタルサンダー、IKEA、またまたETC
2006年10月 第六回木工教室作品展、手考会作品展、手加工で格子、弥勒山
2006年11月 第六回木工教室作品展速報、都電荒川線の旅
2006年12月 接着剤で悩む、味噌煮込みうどん
2007年1月 教室作品展と恒例の展示会、生まれ育った街、神戸
2007年2月 集じん機レポート、猪谷六合雄、大神神社
2007年3月 木工機械の安全装置について、関西風うどん・そば
2007年4月 ロンドン木工紀行
2007年5月 豆鉋の製作、小型自動鉋2012NB、流通業界
2007年6月 新ブランド小型手押鉋、茶店の禁煙席
2007年7月 KERVルーターテーブル、新聞他雑感
2007年8月 木材加工用機械作業主任者技能講習、ラーメンブームの後
2007年9月 木のバーチカルブラインド、建築資材の値上げ、ミッドランド素通り
2007年10月 展示会の秋、CAD選びで迷う、野球中継
2007年11月 第七回木工教室作品展、ギャラリー雑感
2007年12月 ユニバーサル技能五輪国際大会、伊那ローメン&あんかけスパ

ちょっと話題がマンネリ化してきたなか?

2008年1月 恒例の展示会、木工雑感2008
2008年2月 安全な木取り作業、トリトンのルーター、ETCマイレージサービス
2008年3月 ピーアイボンドによる板ハギ、ルーズテノン、伊勢うどん
2008年4月 木工家30人展、ホゾ丸と四角、ハンドタッカー、お花見サイクリング
2008年5月 木工家30人展、スクレーパー、SA vs PA
2008年6月 木工家30人展終了、名古屋市内中心部駐車場事情
2008年7月 木ねじ関連余談、守山PAの折込広告
2008年8月 20年経った机と椅子、名古屋はサウナ状態
2008年9月 自動鉋入替、FESTOOL丸鋸、冷やしたぬき蕎麦
2008年10月 第八回木工教室作品展、失敗から学ぶことは多い、名古屋走り
2008年11月 八回木工教室作品展終了、リチウムイオン充電工具、BABY IN CAR
2008年12月 安全に段欠き加工を行う、忘年会
2009年1月 恒例の年頭展示会、すがきや味噌煮込みうどん
2009年2月 またルーター購入、充電式小型掃除機、FWW記事から、近鉄特急
2009年3月 長穴加工機について、新聞の運勢欄
2009年4月 木工家ウィーク2009、研磨機を入れたが・・・、渥美半島
2009年5月 木工家ウィーク終了、METABO新テーブルソウ、サイクルトレイン
2009年6月 ひとつだけの家具展作品紹介、刈谷ハイウェイオアシス
2009年7月 削り研ぎ台直し、道具店の役割、犬山城
2009年8月 トリマー選び、鳳来寺山
2009年9月 昨年今年の旅行記公開、水性ウレタン塗装、PAでの小さな出来事
2009年10月 九回木工教室作品展、2DCADを選ぶ、彼岸花
2009年11月 木工教室作品展レポ、展示会の写真撮影に思う、カレー煮込うどん
2009年12月 卓上角ノミ盤、四季桜と銀杏の街

木工教室10年経過。

2010年1月 木工教室作品展作品一覧と私の作品、京都の繁華街で
2010年2月 木と水分、旧東海道
2010年3月 洋鉋、木工機械による事故について、鈴鹿界隈
2010年4月 展示会前に木工を振り返る、近所のお花見所
2010年5月 木の家具展2010、WindowsとMAC、谷汲山と薄墨桜
2010年6月 木の家具展作品紹介、連動スイッチ、東海道宿場ポタ
2010年7月 北欧流キャビネット、新しい集塵機、財布を盗られた?
2010年8月 ナイフは楽しい、バンドクランプ、ストアブランドの功罪
2010年9月 倣い加工あれこれ、山で考えたこと
2010年10月 十回木工教室作品展、BOSCH変速トリマ、アウトドアショップ
2010年11月 第十回木工教室作品展終了、さぬきと瀬戸内
2010年12月 板接ぎについて、JET集塵機DC-500、ETC割引&EXPASA
2011年1月 十回木工教室作品展他、怪我の処置、名古屋中心部ポタ
2011年2月 デルタ14バンドソウの改良、モバイル遍歴
2011年3月 小工房用テーブルソウ、充電式ジグソウ、選挙の後味
2011年4月 危険な高速増殖炉、JETDC-500廃盤、神戸元町裏山
2011年5月 バンドソウ刃研磨、徒弟制度、春日井から犬山往復
2011年6月 コルク研磨ブロック、テーブルソウ駆動ベルト、浜岡原発停止
2011年7月 手押鉋刃研磨、村上さん椅子展、小海町高原美術館と山行
2011年8月 トリマの注意点、ロス卒業式旅行記、携帯・スマホ
2011年9月 展示会の秋、所有アコギ、携帯電話その後
2011年10月 11作品展、良くない材、JET集塵機壊、長良川鉄道
2011年11月 作品展と東海展、BEVEL-UP plane、東桜周辺は寺だらけ
2011年12月 天乾と人乾、針葉樹と広葉樹、製材前の掃除、大垣

一時期、名古屋界隈事情に足跡遠望記が混在(笑)。

2012年1月 作品展作品紹介、昨年よかったモノ、2011年の一枚
2012年2月 SketchupとDoubleCADXT、美濃赤坂駅
2012年3月 クランプを使うのは難しい、980円SIM
2012年4月 パリの木工教室、グーグルのお節介
2012年5月 凹面加工他、湖北マキノ周辺
2012年6月 木の家具40人展
2012年7月 桐油の経年変化、パリ旅行記、明石住吉神社の海岸線
2012年8月 蟻桟加工備忘録、雷鳥沢キャンプ
2012年9月 木の動きを予測、無料2D-CAD、キャンプを考える
2012年10月 充電ジョイントカッター、クサビ作り、二見浦「賓日館」
2012年11月 12作品展、タイトボンドV、エアポートウォーク
2012年12月 スクレイパー、祖父江町の銀杏
2013年1月 作品展、FDAで長崎へ
2013年2月 ひとりオフィス、天板にカビ、関西への交通機関
2013年3月 洋鉋VS和鉋、安物買いは苦労する、名古屋走り
2013年4月 V&AMuseum 常設家具展示場
2013年5月 曲面を削って作る、元町通5丁目
2013年6月 木の家具40人展2013、元町通5丁目その2
2013年7月 鉋一日講習、大型木工機械購入は慎重に、車乗換
2013年8月 木取り作業、トリマルーターの危険な使い方、交通事故
2013年9月 アリ組と丸ほぞ、マナカとスイカ
2013年10月 13作品展、チップソウ研磨、燈籠茶屋と飯盒炊飯
2013年11月 13作品展、スマホを安く使う、モダン寺
2013年12月 木工旋盤、スライドテーブル、SIMフリースマホ

名古屋事情と足跡遠望記は不定期に、そしてほぼ終了

2014年1月 13年度作品展作品紹介、お正月
2014年2月 手押鉋刃を研磨、プロになる夢、神戸元町から引越
2014年3月 久々材木購入、XPサポート終了、3.11を前に
2014年4月 HPリニューアル、日立C10FE丸鋸盤、
2014年5月 板ハギ用クランプ、日立丸鋸盤その後、肥溜め
2014年6月 Roubo Bookstand、王滝渓谷
2014年7月 サムマルーフ、家と工房の見学ツアー
2014年8月 何を作る?、それが難しい、舞子の海
2014年9月 手考会成果展示、裏押し
2014年10月 14回作品展、危ない!、木工機械の間違った使い方
2014年11月 木工教室作品展
2014年12月 ルーツをたどる---龍野、姫路、加古川
2015年1月 14作品展、冬タイトボンド3注意、糸のこ盤
2015年2月 トリマを選ぶ、安全衛生保護用品
2015年3月 椅子の修理、自家製ワックス
2015年4月 二度目の研磨機、格安スマホ
2015年5月 ”天気の枝”と”革砥”、ネガのデジタル化
2015年6月 木工家ウィーク、手加工で溝を掘る
2015年7月 天板と仕上削り、名古屋城本丸御殿
2015年8月 捻組(水組)
2015年9月 充電マルチツール、草刈機変遷、FWWオンライン注意
2015年10月 15回木工教室作品展、紅花油
2015年11月 15回作品展終、木の仕事展IN東海
2015年12月 木の仕事展IN東海2015、デルタBSプーリー交換

現在に近づいてきました(^^)

2016年1月 15回作品展紹介、バンドソウブレード
2016年2月 LibreCAD
2016年3月 リョービのトリマ、TRE-60V
2016年4月 水平回転研磨機で手押鉋刃研磨、額縁用溝切ジグ
2016年5月 ヒッター、バンドソウ刃をグラインダーで研磨
2016年6月 箱物重さに注意、木工家W2016、撞木館の椅子展
2016年7月 はじめての鉋刃研ぎ
2016年8月 材木見本、キャンプ
2016年9月 長い棒作り
2016年10月 スピーカー工作
2016年11月 16作品展短報、Carter bandsawguide
2016年12月 木の仕事展IN東海2016終了
2017年1月 十六作品展紹介、腰痛についてのまとめ
2017年2月 糸鋸盤について
2017年3月 組手の加工
2017年4月 塗装の選択、久々の時計作り
2017年5月 木工家ウィーク2017、小根ホゾについて
2017年6月 フェザーボードについて
2017年7月 接着剤の塗り方
2017年8月 バンドソウ定盤防錆カバー、KDSのクランプ二種
2017年9月 ダブテイル、充電式ペンインパクドライバ
2017年10月 17回作品展、タブテイルその2
2017年11月 17回木工教室作品展速報
2017年12月 バンドソウブレード選び、イケアのオイル

ようやく2018年です。

2018年1月 17回木工教室作品展作品紹介、通販終了予告
2018年2月 バンドソウでタブテイル
2018年3月 机の製作
2018年4月 目次で一区切りさせていただきます。

2018年3月
・机の製作

◆ 机の製作 ◆

兄のリタイア記念として机を作りましたので簡単に紹介します。材はブラックウォールナットです。今は人気で高騰してしまった樹種ですが、10数年前までは手頃な値段だったので教材として持っていました。その残材で白い所も多いですし、死節もあったりと扱いにくい板です。自分はきれいな使いやすい板も好きですが、他人が選ばないようなクセのある材を贔屓にする傾向があります。安いからでもありますが・・・。

幅90cm奥行45cmの机で薄い引出が二杯入っています。写真でわかるでしょうか、中央のキッカーとなる板には割れが入っています。見えなくなるところですし、強度的にも問題ないところには、このような欠点のある部分を積極的に使います。前後の幕板はブラックとはいえない薄い色で一部皮もところもありますが、これも問題無いところに使いながら、それが逆に良い味わいなればと思います。

ギリギリ二枚接ぎで天板ができましたが、ご覧の通り難しい木目です。鉋掛けに苦労するこんな部分は仕上げてみるといいアクセントになることが多いです。

予想どおり鉋がけは苦労しました。ややこしい部分は鉋で木目を読みながら、いろんな方向から削り、どうしても残る刃の跡をスクレーパーで取ってからサンディングしました。スクレーパーにはとても助けれられています。ちゃんと刃を付けたスクレーパーで削ると、粉ではなく写真のように鉋屑が出ます。

塗装は手持ちのリボス”メルドス”です。二度目を塗った後、2日間くらい小節のところなどから少量の油の吹き出しがありました。また艶が欲しい方はワックス分の入ったオイルの方がよいかもしれません。

天板の取付は両側幕板のコマ止めと中央の桟でのネジ止めを併用しています。長年寝かしてあった材だけに、反りなどの動きは少なかったです。これから絵の額装作業等に使うそうで、気にいってくれると嬉しいです。

 

 


2018年2月
・バンドソウでタブテイル

◆ バンドソウでダブテイル ◆

インフルエンザ流行もあり、教室トイレのタオルを試験的にペーパータオルにしてみようと、ティッシュボックスのような箱を作ることにしました。私はプラスチック製品が嫌いではありません。特に水回りは木製ではない方がよいと考えているくらいです。今回もプラスチックの既製品でいいのですが、この頃あまり作っていないので、練習も兼ねて木で作ることにしました。材料は端材が残っていた神代ニレです。

昨年秋に書いたダブテイルの記事を参考に(^^)、今回は向かい合う二枚の板を両面テープで張り合わせ、テールを先に加工する方法をとりました。そして、手鋸でのカットとバンドソウでのカットを試してみました。(教室ではこのような作業は機械を長時間占有するのでお断りしています。生徒の皆さんご了解ください。)

今回はタブテールの型を抜いた墨付け用ジグを使わず、適当に墨を入れ、80度にカットした合板で角度保持をして写真のように切り込んでいきます。

カット後、二枚の板をはがし、一分と五厘のノミを使って欠き取ります。そして、ピンを作る相手の板の木口に小さな切り出しで位置を写します。この時の反省点としては、これくらい小さなテールだと写している刃先が見えないので、このような場合はピンを先に加工する方がよいと思いました。

木口に入ったピンの切り出しによる凹みを慎重に外側に写し、今度は写真のような80度に傾けたベッドに乗せて、切込みます。

後はピンとピンの間の不要な部分を欠き落とすわけですが、今回写真のようにバンドソウで切り込みを沢山入れてから、ノミで落としました。これで多少効率はアップしますが、ノミで慎重に落とすのに比べ、やや雑になってしまうようで、良し悪しです。

木が比較的柔らかいこともあり、ある程度入ると見当をつけたら、仮組はせず、やや強引に接着剤をつけて叩き込みました。タブテイルの配置を適当にやったので、間隔がいい加減ですね。それもまあ良しとします。

久々にタブテイルを加工してみて思うことは、やはり視力が大事なことです。慎重に墨を入れるのに、また機械でも手鋸でも、墨線に沿って鋸を入れるのに、やっぱり目が大事です。老眼年齢の方は拡大鏡機能のあるメガネを使ったり、明るいヘッドランプを使ったり、いろんな工夫でなんとか乗り切ってください。

バンドソウでのタブテイル加工が手鋸より良かったのかどうかですが、今回の感じでは”どっこいどっこい”です。やはり慎重さと丁寧さが大事で、それは機械でも手鋸でも同じです。角度が決まるという点ではバンドソウが優位ですが、ミスをする可能性はかなり大きいです。その点、手鋸は、多少ブレたりしても、間違いは少ないように思います。

以前テーブルソウの刃を傾けたりして、今回と原理的には同じ方法でタブテールを加工したことがあります。テーブルソウを使う方法では、細いピンのタブテールの加工はできません。それとあまりに真っ直ぐにカットされていて、機械加工であることが一目でわかる感じでした。好みの問題ではありますが、多少曖昧な加工の方が私は好みです。

機械と手鋸による加工、結果が引き分けなら、大きくて高い機械が必要ない分、手鋸に軍配があがります。大きな機械や設備を持たないアマチュアの方こそ、ぜひ手鋸を活用するように練習してみてください。あるいは角度を保持して正確に切り込みためのジグを工夫するのも楽しいかもしれません。

追記:完成しトイレの壁に設置してみました。アンカーボルトだけでは不安なので、板を壁に固定し、そこに蟻桟のように横から滑り込ませているので取り外しは簡単です。本格使用はこれからですが木工教室としてはやっぱり木で作って良かったかも。

 

2018年1月
・第17回木工教室作品展作品紹介
・通販終了について

◆ 第17回木工教室作品展作品紹介 ◆

昨年秋に開催しました第17回木工教室作品展の作品の写真をアップしました。ご興味にある方は見て下さい。ご利用は個人での閲覧に限らせていいただき、画像の転用やSMSへの投稿などは禁止させていただきます。

第17回木工教室作品展作品

◆ 通販終了について ◆

長年細々と続けてきました木工関連素材の通販ですが、本年度は商品の在庫や容器等の在庫がなくなったものから順に終了させていただくことにしました。

「オイルフィニッシュとは何?」という疑問から始まり、荏胡麻油などの植物乾性油を求めて、油の神さんである京都府の離宮八幡宮を訪ね、社務所で油の老舗をお聞きし、仕入先を探して回ったことが昨日のことのようです。昔は照明用としての油の需要があり、また雨傘などの防水用としての油、また刀を磨くための蝋など、身近な植物や動物を使って巧みに利用して生きる知恵があったことも知りました。

通販を始めたのは名古屋に工房を移す前からですので25年間くらい前になります。初めは月に一件か二件の注文でしたが、当時は老舗油問屋さんは小売に消極的だったため、少量入手を希望される方からの注文が徐々増え、そのうち工務店や時には歌舞伎の舞台衣装を作っておられる方からまとまった量の蝋の注文があったりと、最盛期には月30件くらいの注文をこなしていたこともありました。

しかし21世紀に入るとインターネットが普及、ネット通販も一般的な購入手段となります。それまでの製造元から卸問屋そして各地の油屋から個人という商いのルートも変化してきました。今では東西の老舗油問屋さんでさえオンラインショップを作られ、個人の方へも気軽に販売されています。このような現状では私の通販の存在意義はもうなくなっています。そのようなわけで本年度中に通販を終了することにしました。

これまでご注文をいただいている皆様にはご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。


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