日経を読む
- 伝送距離4倍に
高性能光ファイバー
慶大と旭硝子、生産コスト半減
日経 2007年2月19日 21面
慶応義塾大学理工学部の小池康博教授と旭硝子の研究チームは
高性能のプラスチック製光ファイバーを開発した。光が通るファイバーのコア部分を工夫し、
大容量の情報を伝送できる距離を従来の4倍に伸ばした。
生産コストも半分以下になるという。ファイバーはほぼ直角に曲げられ、
配線の設備が乏しい中古マンションなどに普及が期待される。
技術の進歩は目覚しいものがあります。
少しずつ周りの様子も変わってゆくようです。
光ファイバーの利用が促進されれば、現在の通信産業にも変化がありそうです。
(2007.02.26)
- ソニー、ゲーム戦略転換
PS3用半導体 委託生産検討を発表
事業伸び悩み映す
日経 2007年2月14日 11面
ソニーは13日、2007年度から3ヵ年の半導体設備投資を06年度までの3年間より3割超減らし、
3000億円前後にする計画を正式発表した。ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」用半導体
「セル」の次世代型は自社での量産投資を見送り、他社への生産委託などを検討する。
今後は投資効率を重視して経営資源を配分する戦略を徹底する。中核部品を内製する「自前主義」の転換は、
ほかの家電分野にも波及しそうだ。
PS3のセルの開発には、随分とコストがかかっているようです。
どうしても半導体事業は、開発費用に対してすぐに収益が見込めないようで、
量産効果が見込めるまでには、かなりの時間が必要なようです。
ハードウエアが進化するごとに、ソフトの開発に膨大な時間がかかる模様なので、
PS2で今のところ間に合っているゲームもあるような無いような。
ただ、BD-ROMの再生能力はかなりの支持を得られているようなので、
最新の薄型テレビが普及すれば、かなりの潜在能力が期待されます。
(2007.02.25)
- USJ「より楽しく」へ奮闘
社内体制を整備、春の新メニュー登場
日経 2007年2月13日 11面
USJの入場者は約60%が女性で、女性比率は毎年約1ポイントずつ向上している。
「(行き先などの)決定権は女性にある」(事務局を担当する人事部課長の内田香さん(41))こともあり、
女性社員の視点を生かして施設やサービスを提供すれば入場者の増加にもつながるとみている。
08年に管理職の女性比率を20%以上に引き上げる狙いだ。
大阪でオープンしてからもうすぐ6周年だそうで、
テーマパークとして、新たなサービスについて色々と検討しているようです。
特に園内での飲食店について、女性社員が開発に力を注いだなどと。
来月には、新アトラクションもできるようで、大阪の一つの顔となれるように頑張ってほしいです。
(2007.02.25)
- MPU、瞬時に動画解析
インテル、中枢回路80個の試作品
演算能力 スーパーコン並み
日経 2007年2月13日 夕刊 3面
人間の脳にあたるコアを複数搭載する「マルチコア」と呼ばれるMPUでは、インテルは現在、
コア4個のMPUを製品化している。理論上はコアが多いほど能力が高く、新チップの能力は
1秒間に1兆(テラ)回以上の演算が可能な「テラフロップス級」。
チップ内のデータやり取りを高速化して演算能力を高めた。作業の負荷が低い時には
稼働するコアの数を減らして消費電力を抑える技術も盛り込んだ。
もう少しすると、怪物級のコンピューターが主流になりそうですね。
PS3に搭載され「セル」と呼ばれる、マルチコア型MPUはコアが8個搭載されています。
コアを多くすることで演算能力と消費電力の両方の特性を伸ばすことが容易になるようです。
また、微細加工技術は日々進歩して続けており、ワンチップの集積度はますます加速しそうです。
(2007.02.24)
- 薬の誤飲 絵文字で防ぐ
注意書き覚えられない…
日経 2007年2月11日 8面
どんな薬でも一回に服用・使用する量や、時間が決まっている。飲み薬だと小腸で有効成分が吸収されるが、
血中濃度が一定以上にならないと効き目は表れない。必要以上に高まると副作用が出る恐れが強まる。
一定の間隔をあけて決められた量を飲んで血中濃度を保つ必要がある。
飲み薬は食後に服用するタイプが多いが、「食間」と指定される薬もある。
食事中に飲むと誤解する人もいるが、食事と食事の間の意味。間違えないようにしよう。
顔・手あしらい51種
こうした誤解によるトラブルを減らそうと作られたのがピクトグラムと呼ぶ薬向け絵文字。
トイレの男女別マークや交通標識の薬版だ。製薬会社などでつくる「くすりの適正使用協議会」
(東京・中央)が医師や薬剤師に使ってもらおうと2004年に作成、現在51種類ある。
顔や手をあしらった絵柄で服用方法を示し太陽や星で服用時間を表現した。
禁止事項は絵柄の上に赤いバツ印を付けるなど「直感的に分かるよう工夫した」(同協議会)。
例えばグレープフルーツジュース。体内にある薬の分解酵素の働きを妨げる作用があり、絵文字では
バツを付けて一緒に飲まないよう注意を促す。納豆も心筋梗塞の予防などに使う薬と相性が悪い。
内科や耳鼻科など複数の診療科にかかっていると、どれが何の治療用だか混乱することもあるので、
絵文字で区別するのを勧める。
もちろん薬を飲むということは大変ですね。
絵文字を使うことで、重要なことを忘れにくくなるようです。
人間の記憶は、イメージにすると覚えやすいようです。
でも、なかなか根性がいる、というか結構面倒くさいものです。
そういうものを簡単にしてもらえるとありがたいです。
(2007.02.24)