ケース 4 Nさん 20歳代後期

 

今、私の腕の中にはすやすやと眠る娘がいます。眠いのに眠れないと大泣きして、やっと眠りにつくことができました。

私がハリポ鍼灸室に通うようになったのは、2回目の体外受精の判定のすぐあとでした。

 

それ以前にも鍼は経験したことがありましたが、なかなか結果を出すことができずにいました。
そんなときインターネットで見た『産婦人科勤務』という言葉に惹かれてお願いしようと思ったのです。

 

不妊治療は市内の産婦人科で行っていました。病院に通い始めてすぐにあった検査で、卵管の状態から白然妊娠は難しいといわれ、AIHは5回ほど行ったものの、すぐにステップアップしていました。

 

ハリポさんの鍼の感想は…。
正直よくわかりません(笑) 痛みはほとんどありません。

鍼灸不妊治療は、終わってすぐ「腫れがひいた!」とか「痛みがなくなった!」などという変化はないため、

『よくわからない』というのが本当の気持ちなのです。


そのような中で印象に残っている言葉は、通い姶めて3ヶ月くらいのときに先生から言われた「おなかの色がよくなった」というものです。
「おなかの色?」とこれまたよくわからない言葉でした。家に帰ってから鏡で見ましたが、やっぱりよくわかりませんでした(笑)

 

そんな出来の悪い患者でしたが、腰痛の治療などもしていただきながら淡々と通院を続け、半年ほどして挑戦した3回目の体外受精で陽性反応が出たのです。
そのときは今までで最高の数の卵子が育ち、それすべてが受精するという素晴らしい結果でした。


産婦人科の医師からは「採卵周期の移植は可能性が低い」と言われながらも、卵はしっかりとおなかにくっついてくれたのです。

本当にハリポさんのおかげだと思っています。

 

その後も臨月まで通院を続け、これといったトラブルを経験することもなく出産することができました。
出産も教えていただいた『安産のコツ』を実践している間にどんどん進み、分娩室の準備が整わないくらいで安産でした。

 

不妊治療は出口が見えない治療です。一体いっまで続くのか、つらい現実は毎月しっかりと突きつけられ・・。毎月毎月どれだけ泣いたかわかりません。


そんなときに私の支えになってくれたのがハリポさんです。
白分の気持ちを聞いてもらえる場所であり、または口にしなくても、施術していただいている間に心の中が整理されていくのがよくわかりました。

 

そして今も、慣れない育児での体の疲れや心の疲れ、母乳間題でしっかりとお世話になっています。日々なにかあっても「次の予約のときに相談すれぱいい」と思うことで、毎日を乗り切っています。

 

先ほど布団に降ろし、少しの間お昼寝した娘が体を動かしてそろそろ起きそうです。明日は1ヶ月ぶりのハリポさんの目です。体と心をもみほぐしていただいて、また元気に育児にむかいたいなと思っていますので、これからもどうぞよろしくお願いします。

 

ハリポよりコメント

 

移植の直後にインフルエンザで高熱と、印象的なエピソードをもろともせず妊娠に至り、また、姿勢などを支える筋力などが虚弱で妊娠の継続性に不安な印象を与えるタイプにもかかわらず、妊娠の経過ー産後の経過とも極めて良好でした。

 

さらに産後は体質ががらりと好転した方と思います。(漢方的見地から)

肌質、姿勢など、すべて良くなっています。

出産は身体を変えます。

不妊治療後の、妊娠ー産後で、この分野からアプローチできる役割も、実はすくなくないと考えています。

これだけ身体が変化すれば、二人目は自然妊娠するかもと密かに期待しております。

 

さて、鍼灸不妊治療の印象は、はっきりいってわからないというのは素直なところだと思います。

多くの方はきっと同じ印象でしょう。

肩こりがあるとか、生理痛があるとか、他に症状がある方の場合には、そのような症状が好転することで変化を感じる場合もあるかと思います。

しかし、直接的な変化を感じることは少ない。

 

実感として変化を感じないところで、継続的に治療を続けるのは本人にとってもかなり難しい事と思います。

治療について疑問な点があれば、いつでも率直にご質問下さい。

 

 

 

 

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