2002年07月26日
Rambusは終えんを迎えてしまうのか?
次世代メインメモリ戦争に破れた観のあるDRDRAMですが、このまま他の企業と同じように消え去ってしまうのでしょうか?
もちろんそんなことはなく、PCのメインメモリ以外ではDRDRAMそしてRambusの技術は高く評価されていますので、消え去るような事はないでしょう。
では、再びDRDRAM(もしくは次世代のRambus技術を用いたDRAM)は、PCのメインメモリとして復活することはあるのでしょうか?
私はここしばらくはないでしょうが、数年後にまた・・・・ということはありえなくもないと思います。
といいますか、現状のDIMM自体がかなり難のある制約をかかえちゃってるからです。
ま、どういう事かと言いますと(前も書いたかも・・・)現状のDDRのDIMMでは64bitのパラレルでデータの転送を行います。
DDR SDRAMのDIMMはたいてい1チップ辺り4bit/8bitでデータの転送を行いますので、一枚のDIMMには16個/8個のチップが乗るわけです。
(SO-DIMMでは16bitのサンプルを使いますので4個で済みます。)
つまり今までのように半導体作成技術の進歩が進み、一つのチップの容量がだんだんと大きくなっていくと、それにともなってDIMMの容量も増えてしまうと言うことがあるのです。
そのうち不必要な大きさのDIMMを乗っけなければならない時代がくるかもしれません。
じゃあ、チップ数を減らせばいいじゃん、ということになりますが、DDRはまさにこの64bitという線の数でメモリ帯域を稼いでますのでおいそれと削れません。
かといって一つのサンプルで32bitや64bitというのも今の所現実的ではないのです。(チップが大きくなります=コストパフォーマンスが悪い)
それともう一つの難点がこの64bitという配線数。
CPuに釣られてメモリもどんどん高速化してきていますが、こーなると64本の同期をとるということがますます困難になってきてます。
これも減らせばいいじゃ(以下略)なんで、そうそう削れません。
というかむしろデュアルチャネルとかいって128bitに進もうとしていますし。
CPUが高速化していく以上メモリに要求される帯域もこれからがしがしと上がっていきます。
どこかでDDR(もしくはその後継技術)が限界に達した時、Rambusの技術が再び脚光を浴びるかもしれません。
(というか、結構今後のDDRってSDRAMの影を引き摺りながら、Rambusに似ていくような気がしなくもないですが)
PC1066/32bit RIMM/DDR400など最新メモリを一斉チェック
PC1066、RIMM4200、DDR3200という3つの新DRAMのパフォーマンスをチェックしています。
やはり性能を取るならDRDRAM、コストパフォーマンスならDDRって感じですね。
2002年07月04日
Rambus、次世代メモリインタフェース「Yellowstone」のデモを世界初披露
Rumbus社が次世代のメモリインターフェースであるYellowstoneのデモを行ったようです。
現在のDRAMと比べると格段に早い動作/メモリ転送速度を実現しているようです。
DDR-IIで1Gbpsを実現、DDR533製品化へ エルピーダ
エルピーダ、DDR-II SDRAMのサンプル出荷を開始
エルピーダが次世代のDRAM規格(現在のDDR-I規格の後継)であるDDR-IIに対応したサンプルの開発し、出荷を開始したようです。
実際にこの規格の製品がPCに搭載されるのはまだ先のこととなりますが、DDRの方も着実に高速化が進んでいるようですね。
Rambus社がFTCに提訴されたようです。
すでにRambus社はDDRに使用されている技術の特許をめぐってMicronは旧現代(hynix)、infineonなどと訴訟合戦を繰り返していますし、また一部でRambus社に不利な判定が出ています。
これによって他社からDDRに関して特許のライセンス料を徴収することは、かなり難しくなってきておりますし、
なにより重要な事に市場ではすでにDRDRAMは市場の片隅に追いやられてしまっています。
今後おそらくDRDRAMはPCに関してはメインの場に躍り出る事はもうないでしょう。
今更、この問題に関して新たに提訴をする意味があるのかどうかは疑問なところです。
大手メモリメーカーに談合疑惑。米司法省が調査
DRAM価格の変動は、大手メーカーの「筋書き通り」か?
DRAM市場の4強に談合疑惑が掛けられているようです。
一時期は百花繚乱状態だったDRAMベンダーも今は整理統合が進み、欧米韓の大手四社と、日本、そして台湾の小規模ベンダーのみとなっています。
もともとDRAMに関しては好不況の波が激しく
需要が好調→各社設備投資をして増産→需要が供給を下回る→価格大暴落
と、いうようなのを繰り返してきたのですが、シェア維持のため原価割れでも販売する(せざるを得ない)ということが良く行われてきました。
基本的にDRAMはスケールメリットが大きいので、作れば作るほど原価を下げる事が出来ますので。
このためダンピングで訴えられる会社があったりしたのですが、談合疑惑というのはちと以外でした。
それも価格を上げる方向ならともかく、下げる方向でというのが・・・・。
確かに体力の無い小規模ベンダーなら、赤字に耐え兼ねて撤退というのもあるのでしょうが、自身の傷もかなり深くなるとおもいます。
将来的に美味しい果実がなるとしても、現在ここまで血を流せるベンダーがいるとは思えないのですが、どうでしょうか?
DRAM関連の話ではありませんが、NECが半導体事業を分社かすることにしたようです。
これはつまりNECが半導体を本業とみなさなくなった、ということでしょうか。
DRAM事業の日立との合弁から始まり、いよいよという感じです。
かつてはお家家業だった半導体事業からも日本企業は撤退をしていくのでしょうか。
RDRAMが延命か? IntelがPC1066を正式サポートへ
Rambusアーキテクチャと次世代ゲーム機の可能性
すでにPC市場では一部のハイエンド機以外からは姿を消したDRDRAMですが、それ以外の分野では一定のシェアを持ちそうです。
特にDDRに比べて1ピン辺りのメモリ帯域が高速であることから、コストにシビアなゲーム機市場が有望だそうです。
もともとNINTENDO64でRDRAMが使用されていましたし、PS2ではDRDRAMが使用されていますから、相性がいいのかもしれません。
ですがPC市場ではほんとに鳴かず飛ばずになってしまってますね。
PC800より高速なPC1066の投入や、1枚のRIMMで2チャネルを確保する32bitRIMMの登場など、割と新製品の投入が続いていますが、
チップセット大手でもあるintelにやる気が見られませんから。
他のベンダーからチップセットが出てない以上、どうしてもintelのチップセットを使用する事になると思いますが、新規のDRDRAM用チップセットはDDR用のチップセットと比べると見劣りしまくりです。
RambusアーキテクチャのDRAMは今後どのようになっていくのでしょうか?
DDR400、intelもサポートをするようですが、もし出たとしても私はお勧めできません。
と、ここでいうDDR400とは、現行のDDR-I規格で登場するもので、次世代規格であるDDR-IIのDDR400ではありませんので(^-^;
現行のDDR-Iは内部が外部クロックの2倍動作、DDR-IIでは外部クロックの4倍動作となっています。
データ転送速度(メモリ帯域)で見れば同じかも知れませんが、内部では2倍高速で動いているのです。
当然それだけに数も取れないので値段も高止まり(ベンダーが付加価値を付けて売る)するだろう事、DDR-Iではおそらくその先はない(DDR-IでのDDR533はない)だろうこと、そしておそらくその高速差ゆえに非常に相性がシビアになることが考えられます。
まあ、DRAMベンダー/チップセットベンダー/マザーボードベンダーのマーケティング戦略っぽいので、買わないですごいが正解かと(^-^;
何事も無ければそのすぐ後にはDDR-II世代のDDRSDRAMが出てくると思いますので、そちらに移った方がいいかと思います(^^;
CPUベンダー側から見たメモリ帯域の話が載ってます。
へ〜、こんなことを考えてるんだというかそんな感じで(^-^;
DRAMの覇者Micronの次の一手
米Micronといえば韓国Samsungとならんで間違いなくDRAMベンダーの2強です。
そのマイクロンでさえ多角化をはじめているというのは、はやりDRAMは金になら無いというか、博打の要素がおおきいということでしょうか(^-^;
2002年のDRAM需給はバランス,第3四半期は生産回復で供給不足解消
ちと先週辺りから秋葉原のノーブランドの値段が上がってきています。
年初の暴騰からじりじりと下がってきていたのですが、またここに来て、という感じでしたので、どーかなぁと思っているのですが・・・・。
いちお〜予測では秋口に掛けて需要と供給がバランスするとのことですが、どーなりますかね?
メモリの購入を考えている方は底値から上がりつつあると思って今買った方がいいかも(^-^;