2001年09月03日
Rambusに救いの手? P4/RDRAMチップセット製造にメーカーが名乗り
インテル以外から『Rambus』対応『Pentium 4』チップセット
今までP4/DRDRAM用のチップセットはintelのi850だけでした。
ですがこの時期になって別のチップセットベンダーがDRDRAM用のチップセットを作るという話しが出てきているようです。
P4ではSDRAM対応のチップセットi845がそろそろ出荷されますし、なぜDRDRAMのチップセットを今なのでしょう?
これがintelがi845を発表する前なら、DRDRAMにとってかなり有利なことだったと思いますが・・・・。
ただもしこのチップセットがi850やもしくはi845(またはその他のベンダーのチップセット)より安く、数が出回るようなら、決着が付いたと思われていたDDRSDRAMとの次世代メモリ戦争に波紋が広がるやもしれません。
SDRAMよりまだ高いDRDRAMも量産効果で価格がおちていくことになるかもしれませんし。
ただ私としては少し遅かったかな?という感は否めません。
2001年08月24日
DDR DRAMが次世代メモリの勝者になる――AMD Developer's Conference
DDR対応チップセットとマザーボードの最新動向――AMD Developer's Conference
AMD Developer's conference Summer '01開催 〜チップセットベンダー各社がDDR333のデモなどを実施
AMD Developer's conferenceが開催されたようです。
DDR陣営は次世代メモリの座はDDRとなるといっていますが、これにはintel社もDDRに乗り換える必要があるでしょう。
現状のAMD社のCPUのシェアは30%未満。
全部が全部DDRSDRAMを搭載しても、まだ主役の座には躍り出れないわけです。
intel社の方もDRDRAMのサポートプログラムを終了したり、DDR対応のチップセット(まだPC1600のみのようですが)を来年に出したりとDRDRAM一辺倒からだんだんとDDRに歩み寄っている気がしますが、現実にはまだDDRSDRAMは出荷量ではSDRAM,DRDRAMに次いで三番手なわけですから(^-^;
P4のDDR対応のM/Bが増えてからどこまでDDRSDRAMのシェアが増えるか。
DDR陣営にとってもこの1年くらいが勝負になるのかもしれません。
2001年07月30日
マザーボードメーカーがラムバスに最後通牒
マザーボードメーカーもRambus離れ
今までDRDRAMの独壇場であったP4プラットフォームですが、intelがSDRAM対応のチップセットi845をそろそろ発表することから、Rambusに対してはかなり逆風が吹いてきたようです。
台湾のマザーボードメーカーがDRDRAM対応のチップセットである850は使わず845を使うというふうに動いているようです。
正直Rambusは戦略を間違えたように思います。
DRDRAMの技術はメモリ転送レートという点をみればたしかに素晴らしい技術です。
ですがintelの支援を取り付けたことにより、自身がDRAM業界のintelやOSのMSと同じ立場に立ったと思ってしまったのかもしれません。
とくにRambusは自社で製品を作らず技術を他社にライセンスして作ってもらう会社です。
その作ってもらうべき相手との関係を軽視したしっぺ返しが今起こりつつあるように思います。
頼みの綱のintelも支援プログラム終了させるようですので、DRDRAMにとっては悪夢とも言えるべき季節が巡ってきたのかもしれません。
このままゲーム機やハイエンドPCの一部分の市場に収まってしまうのでしょうか?
DDRの新規格登場、来年DDR333、2003年にDDR IIが登場か
一時の勢いは失ったもののそれでもDDR陣営はDRDRAMとの次世代メモリ戦争に勝利を収めるべく、将来のロードマップを公開しました。
昨今のDRDRAMの状況を見ていると、ほぼ次世代メモリはDDRで決まるような雰囲気になってきてますし。
ただDDR-IIに切り替わるのがこのロードマップより少しずれ込みそうですね。
市場の要求がまだそこまできてないように思いますので(^-^;
2001年07月26日
IntelとRDRAMの“蜜月”も終わりが近い……?
ラムバス支援プログラムの中止に動くインテル
米intel社がDRDRAMに対する支援策を止めるそうです。
市場に十分DRDRAM(消費者はRIMMの形で見ますが)が出回った、というのがその理由ですが、果たしてDRDRAMはそこまで広まっているのでしょうか?
確かにintelが(リベートという形で)支援を始めたころに比べてDRDRAMの値段は下がっています。
ですがそれ以上にSDRAMやDDRSDRAMの方も下がっているわけで、DRDRAMが同容量のSDRAM/DDRSDRAMに比べて割高である状況は変っていません。
訴訟でもRambus社は劣勢であるこの時期にこーいう発表をするということは、そろそろintelはP4のプラットフォームとしてSDRAMが使える845チップセットをそろそろ発表するようですので、実際は軸足をDRDRAMからSDRAM果てはDDRSDRAMへと移しつつあるのかも知れません。
少なくともハイエンド以外ではDRDRAMの役目は終わった、もしくはバリューPCでのP4普及の足かせになりつつあるという風に感じ始めているのかも知れません。
DRDRAMは今後どのようになっていくのでしょうか?
2001年07月16日
Intel,モバイル向けの次世代メモリ候補を公表
米Intelがモバイル向けの次世代メモリ技術を公開したようです。
特に,SRAMのように高密度で高速で読み込み/書き込みができ,DRAMのように低コストで,フラッシュメモリのように不揮発性で,電源を切ってもデータを保持できるメモリを追求している、とのことですが、これってよく新規格のメモリが現れるたびに言われる言葉ですね(^-^;
このなかのどれかがそうなるのでしょうか?
米Rambus社といえば割と訴訟好きな会社として知られていると思いますが、景気後退の中この訴訟費用によって自分の首を絞め始めているようです。
最近の判決でRambus社に対して好意的でない判決が出るにしたがって同社の足元はかなり揺らいでいるようです。
特にRambus社のような自社で生産を行わず、他社にライセンスを供与してそのロイヤリティで稼ぐという会社にとっては、実際に製品を作るメモリベンダとの関係は非常に重要なものだと思います。
ですがRambus社は同社はIntelに次世代メモリとして認定されて舞い上がってしまったのでしょうか?
少なくともDRAM業界においてプロセッサ業界のintel、OS業界のMSのような企業になったのだと錯覚してしまったのかもしれません。
DRAMベンダにしてみれば主従関係のようなものを強要するRambus社に良い感情を抱けるはずもありません。
DRDRAMの技術はたしかに優れたものであると思います。ただ、優れた技術が生き残るとは限らないわけで。
このまま裁判を勝つまで起こすのか、それとも主従関係から良きパートナーへとDRAMベンダとの関係を方向転換していくのか。
いずれにしよRambus社は今までとは違った関係をDRAMベンダと築かなくては行けないと思います。
メモリの価格もそろそろ安定期に入ったようです。
128MのDIMMをみると64MBのDIMMがちょっと高いように見えますが、これは使っているメモリチップがおそらく64MBITのものであり、現在の主力である128MBITではないためでしょう。
128MBのDIMMと256MBのDIMMの値段はほぼ倍となってますから、使ってるチップの数と相関ありますし。
あと下がる余地があるとすれば256MBITのサンプルを使える256MBと512MBのDIMMですね。
チップ自体は128MBITから256MBITと容量倍になっても値段が倍になるものではありませんので。
2001年07月11日
[DJ] 価格下落で減産実施へ? 揺れ動くDRAM
【DRAM市況】工場を一時停止する動きも
DRAMの価格下落が止まらない中、生産量を調整する(すなわち減産する)メモリベンダが出始めたようです。
とくに生産量上位でないベンダが行うようですが、これがそのままスポット価格や大口顧客の価格上昇とまでは行かないようです。
生産量が少ないベンダが減産したとしても市場に流れるDRAMチップの数がそれほど減るわけではないことと、体力のある会社(三星やMicoronなど)がシェア獲得のために生産量を増やす可能性もあるからです。
特に128MBITのチップが一個$2以下という現状では作れば作るほど赤字というベンダが大半のはずで、シェアを落としても減産せざるを得ないという事情があるようですけど。
この様子では秋葉原などで売られているDIMMなどの値段の上昇はなさそうですけれども、もし他の大手ベンダが足をそろえて減産をした場合、スポット価格は直接その影響を受けますので注意が必要です。
2001年07月07日
WinbondのRDRAM量産の持つ意味
三星、東芝、エルピーダに続き、Winbondという台湾のメモリベンダがDRDRAMの量産を始めたようです。
DRAMベンダとしてのWinbondはそれほど大きな会社ではないようですが、日韓以外のベンダ、特にマザーボードメーカーが集まっている台湾のベンダが量産を開始するというのはインパクトが大きいようです。
Winbondもやはりここ最近のSDRAMの価格下落を受けて、少しでも利益の高いDRDRAMを生産することにしたようですが、現状のP4の出荷状況を見てもそれほど大きなパイが余っているとは思えません。
とくに今後P4のプラットフォームはPC133用、およびDDRSDRAM用(ただしPC1600だけのようですが)と続けて出る予定になっていますから、PIIIのときのDRDRAMとPC133のようにDRDRAMに大きなアドバンテージがないDRDRAM自体がほんとにハイエンドPCのニッチな製品に押しやられてしまう可能性もあります。
そーなるとDRDRAMはいくら利益があっても売れない製品ということになりますから、後発組のベンダには初期投資も考えると厳しいはずです。
もしかしたらintelがPC133、DDRSDRAMのチップセットにDRDRAMに有利なようにわざと能力が出ないようにしているのかもしれませんね(^^;
メモリ値下がりの主力が128Mから256Mに移ってきてるようです。
すでにこの辺りの値段が128MbyteDIMMの底値なのでしょう(^^;
64MbyteDIMMと比べると128MbyteDIMMのほうがBIT辺りの単価が安いという逆転現象になっていますからねぇ。
後下がるとしたら特価品とか在庫処分で、ということになるのかもしれません。
256Mのほうもそれほど下がる余地があるとは思えないのですが、どうなることやら(^^;
2001年06月27日
DRAM価格暴落で戦略転換が求められるメモリ・ベンダ
Micronは以前からSDRAMとDDRSDRAMの価格を同じにする、と言っていました。
まだこの公約を破棄していないのですが、この戦略はDRDRAM(とくにrambus社本体)に非常にプレッシャーを与えるところを狙ったものだと思います。
が、実際はネットバブルがはじけ、PCの需要が減り、DRAMの値段が急下降の一途をたどると、Micron社以外のDRAMベンダに対するプレッシャーとなっていったのです。
Micronは特にチップの生産コストが低いといわれている会社です。
その会社でも現状のSDRAMの値段ではおそらく赤字のはずですから、他のベンダもかなり苦しいはずです。
ですが、SDRAMは安くしないと売れない、顧客との関係もあるので赤字だから止めるわけにはいかないという状況にどのベンダを陥っているはずですので、その赤字分をより高付加の製品で回収したいはずです。
それが次世代のDDRSDRAMであったはずなのですが、Micron社の公約のせいで極端な高値は付けづらい。
ならばと三星、エルピーダ、東芝はDRDRAMに生産シフトをしていったのです。
DRDRAMを大量に生産していない(作っていないわけではありません)Micoron社にはその逃げがしずらいので、いずれ公約を破棄する時がくると思います。
まあ、現状でも値段的にSDRAM/DDRSDRAM/DRDRAMの住み分けが行われているので問題ないとは思いますけど、DDRSDRAM対DRDRAMの次世代争いに微妙な影響がでるやもしれません。
2001年06月25日
■メモリ最安値情報
ここ数週間でメモリの値段はそろそろ底値かと思っていたんですが、また下がり始めたようです。
特に目を引くのがこれまで高値を保っていた512byteDIMMの値下がりでしょうか。
128Mbyte,256MbyteのDIMMというのは128Mbitのチップを作って作成することも出来ます。(128Mbyteなら128Mbit8個、256Mbyteなら16個)
ですが512MbyteのDIMMとなると256Mbit(もしくは512Mbit)のチップを使わないと作成が出来ません。
(もちろん特殊なDIMMを作れば128Mbitのチップでも作れなくはありませんが、128Mbitのチップ32個使用ってのはちょっと意味がないような気がします)
これはDRAMベンダーが128Mbitから256Mbit/512Mbitのチップ生産にシフトしてきているため、流通量が増えているのではないかと思います。
またここまで値段が安くなると128MbyeDIMMよりは256MbyteDIMM、さらには512MbyteDIMMへと消費のマインドがしふとしているのかもしれません。
マザーボードのDIMMスロットは数が限られてますから、メモリを多く積みたければDIMMの容量を増やすしかないですからね(^^;
これから512MbyteのDIMMも128M/256M同様に急激に値を下げてゆくのでしょうか?
2001年06月22日
DDRとRDRAMは次世代メモリ争いの決勝戦に勝ち上がれるのか?
いまだに「次世代」の冠が取れないDRDRAMとDDRSDRAMの比較をプラットフォームごとに説明してあります。
DRDRAMは出荷され始めてからもう1年半、DDRSDRAMもすでに半年が経過していますが、いまだに双方ともPC133SDRAMに対し、
明確なアドバンテージを示していない、といった感じです。
プラットフォームですとPIIIなどのsocket370系ではすでにDRDRAMは敗退し、athlonなどのsocketA系ではDDRSDRAMがSDRAMに苦戦しており、P4のsocket423/478はDRDRAMの独壇場だが、今年末にSDRAMが侵入してくると。
なんかこのレポートを見る限り、SDRAM/DDRSDRAM/DRDRAMのCPUとプラットフォームによる住み分けが行われそうな雰囲気ですが(^-^;
どこのプラットフォームも次世代の二つのDRAMがPC133に対して決定的な優位点がない、というのが現実のところみたいですね。
EDOからSDRAMのときはもすこし切り替えが上手く行ったと思うのですが、今回の様子を見ると、今まで叫ばれていたメモリのボトルネックというのが実は対した問題じゃなかったのかもしれません(^^;
DRDRAM、DDRSDRAMのどちらが業界標準になるにせよ、勝負は来年、ということのようですね。
DRAMの不況が相当深刻になってきたようです。
先日の記事でも書きましたが128MBITのSDRAMで売価が$2以下というすさまじい状況のようですね(^-^;
昨年一時は持ち直したかに見えたDRAM業界でしたが、もろに世界的なPC不況の波をかぶった形です。
しかしかつては日本勢で独占していた上位もNECの5位が最高というのは寂しい限りです。
作れば作るほど赤字ということですから、そろそろ大手の中でもDRAM事業から撤退するところが出始めるかもしれません。
2001年06月18日
Rambus,RDRAMの強化計画を発表。4年で性能を6倍に
米Rambus社がおそらくDDRSDRAM陣営対抗のロードマップを出してきたようです。
その骨子は2点。動作の高速化とRIMMバス幅の拡張のようです。
まず動作速度の点。
現状最高速のDRDRAMはPC800です。DRDRAMはDDR動作をしているので実際のクロックスピードは400Mhzとなります。
これを4年で600Mhzにするようです(DDR動作で1.2Ghz。逆算すると1クロックは1.66NS、データ幅はおそらくその半分の0.83NSとなります)
CPUの例もありますので、まあ動作周波数としては今後のプロセス改良によって可能だと思います。
ですが、DRAMコア自体の動作を改善するブレークスルーがない限り、正直PCでPC800からそれほど能力の向上があるとは思えません。
少なくとも体感は出来ないでしょう(^^;(これはDDRSDRAMにも言えますが(^^;)
そしてRIMMのバス幅の拡張。
これは動作の高速化よりも話しは単純で、おそらくすぐにでもできることだと思います。
現状動作周波数に劣るDDRSDRAM(DDRSDRAMは133Mhz、DRDRAMは400Mhz)にデータ転送レートで負けているのは、このバス幅のせいだからです。
動作周波数が約3倍でも、バス幅が1/4(DIMMは64BIT、RIMMは16BIT)でしたら当然負けますよね(^^;
いずれの点もDDRSDRAMとのデータ転送レートの競争という一時期のCPUのクロック競争に似たことが行われつつあるのかもしれません。
DDRSDRAM陣営もDDR-IIという次々世代のDRAM規格を打ち出していますし、それに対抗する上では今回の発表は意味があると思います。
消費する側にとって有意義かどうかは?ですけど(^^;
PC700 RIMMのPC800化ツールが発売に、その名も「USO800」
ネーミングセンスが面白いです(w
今更PC700のDRDRAMなんてほとんど売ってないし、価格も高いので意味があるとは思えませんが、このネーミングセンスに惚れました(笑)
メモリの値段がまた少し下がったみたいですね。
ただ今後の動向とすると上昇するのか下降するのかSHOPの方でも判断をしかねているようです。
上昇の要因としては6/13のところで書きましたけどMicronとHynixが生産調整を行っているという点。
もともと秋葉原とかで売られているN/BのDIMMはスポット市場と呼ばれる余剰したDRAMが売り買いされる市場で手に入れられているものです。
そのためDRAMの生産調整が行われて余剰品がなくなると価格がすぐ跳ね返りやすいという点があります。
それと後は円安の影響でしょうか。
スポット市場はドルで取り引きされていると思われるので、ま、ちょびっととはいえこれも日本円での価格を押し上げる要因になりますね。
下降の要因に付いては世界的なPC不況が続いている点です。
いくら大元のDRAMベンダーが生産調整を行っても、PCメーカーやメモリブローカーが大量に在庫を持っていてそれを放出したらあまり意味はありませんから(^^;
この辺の要因が価格の予測を難しくしているのかもしれません。
ちなみに128MbyteのDIMMには128MBITのSDRAMが8個のってます(ECC無しの場合)
これが秋葉原の店頭価格で2,300円くらいということは大体$20でしょうか。
となると8で割ると1個$2.5・・・実際はDIMM基板代やその加工費、利益等も上乗せされてますので$2以下でしょう。
さすがにこの値段だとおそらくどのDRAMベンダーも赤字でしょうね(^^;
2001年06月13日
【DRAM市況】米国と韓国で生産調整
メモリ価格は下げ止まりか?若干の上昇傾向へ転じる
昨年以来下げつづけていたメモリの価格がそろそろ底値になったのかもしれません。
さすがに米Micron、韓国Hynixも生産調整に入ったらしいので、この値段ではいかに両社といえども赤字であったようですね。
このまま反発していくのか、それとも再び下落していくのかわかりませんが、メモリを買おうと思っている方は注意が必要かもしれません(^-^;
DDRの次のDRAM規格であるDDR−IIの話が載っています。
JEDECがらみのお話やかなり詳しいDDRの説明が載ってますので、メモリの技術に興味ある人でないと面白くないかもしれません(^^;