(2000年10月10日開設)
当庵は、見たり・読んだり・聞いたりした色々なものについて考えたことを
つらつらと書いたウェブサイトです。
(2012年2月11日更新<見聞録>)
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本日の呟き(2月11日) (バックナンバーへ)
コンビニの店長が見た本屋の陳列
<G.A.W.>
雑誌の賞味期限ごとに並び方を変える、というこだわりで、売り上げを維持または伸ばそうというのはすごいな、と。自分自身の本屋でのバイト経験から考えると、毎日かなりの種類の雑誌や書籍が入ってくる書店では、できるだけ速く店に出すことだけを考えて、そこまで考えている人はいないと思う。
(1月27日)
キャリアに関するデータの真相 その1<RECRUIT AGENT>
「最近の学生は内向き思考で、留学生も減った」という物言いについて、そもそも若者の数が減ったからではないのか、と漠然と考えていたのだが、きちんとデータを揃えた批判があった。簡単に言えば、減少したのはアメリカへの留学者であり、2000年代に入っては横ばい傾向であること、そして、上にも推測を書いたように、適齢人口が減ったことの2つ。前者についていえば、アメリカへの留学生は1990年代後半で4万5千人前後だが、2006年には4万人を切っている。しかし、全留学生数でいえば、1990年代後半は6万人前後だが、2006年は7万6千人である(ちなみに、1980年代は全留学生数が2万人前後である)。
若者批判をするには、きちんとした根拠に基づく必要があり、そうでなければ単なる独りよがりの愚痴にすぎない。
視力0.3→1.2に自力回復したけど質問ある?<ツンダオワタ速報>
視力って回復するのか。ただ、ディスプレイを1日15分以内しか見てはいけないようなので、厳しいと思うけど。ふと思ったのだが、長時間ディスプレイを見られない状態で、スレ主はどうやってみんなの質問に答えたのだろうか。この日は特別だったのか、回復したからもう解禁なのか。
当庵の覚書(2008年3月更新)
最初にお読みください。
見聞録の書斎(2月11日更新) (追記の更新目録はココ)
本・マンガ・テレビなどから考えたことを書いています(最近のものはこのページの下にあります)。
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雑文の文書庫(3月18日更新)
今までに書いた雑文が収められています。
団欒の食堂
お笑いネタやしょうもない話が置かれています。
出会いの玄関
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2000-2012
米澤穂信『インシテミル』(文春文庫、2010年(原著は2007年))を読む。「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで、時給11万2千円がもらえる、というバイト募集の記事を読んで集まった12人の男女。地下設備に閉じ込められた彼らは、そこで7日間暮らすことを命じられる。しかし、各々に用意された部屋には、人を殺すための道具が準備されていた。殺人が起こった場合に犯人を当てれば、報酬がさらに増えるというルール。彼らはお互いに殺さずにいようと決めたのだが、2日目に1人目の死者が現れて、残された11人は疑心暗鬼に陥っていく。そして、次々と新たな殺人が行われていってしまう…。
いわゆるクローズド・サークルもの。正統派だが、生き残った時間に応じて時給が与えられるのに加えて、殺人を解き明かした人間にはボーナスが入り、暴かれた人間はボーナスが減る、というのが、少しひねりを加えている部分か。ロジック性に重きを置いている作品には、個人的にはもうあまりのめり込めないのだが、こういうタイプのミステリが好きな人は十分に楽しめると思う。
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浅野裕一『儒教 ルサンチマンの宗教』(平凡社新書、1999年)を読む。孔子を、貧しく卑しい生まれでありながら天子になろうとしたけれども、それが果たせない挫折ゆえに怨恨を抱き続けた人間と定義づけ、さらに彼を聖人として崇めた儒教はルサンチマンの宗教のようなものである、と見なす。
まずは、孔子のそうした行為を色々と挙げていく。孔子はしばしば反逆者から招かれている。弟子の子路に、進んで不善を働く者のところには君子は出入りしないと言っていたのではないか、と問われた際に、自分は潔白だから大丈夫だと答えた(「陽貨篇」)。だが、そもそも孔子が反逆者たちから招かれたのは、理想国家を建設するという国家思想を吹聴していたためである。そして地位を上昇させようという点では両者は似通っている。それでは、孔子の語る思想には根拠があるのか。彼は、文献さえあれば、現在の令制と自分の説明する夏や殷の令制の隔たりを埋めることが出来る、と主張している(「八佾篇」)。ということは、自分の主張の正しさを裏付ける文献が何もなかったことを示している。孔子が報われることなくなくなった後には、弟子や儒家たちは矛盾にとらわれる。徳を持つ者による治世が因果として存在してきたとしても、孔子の死によってそれは終わりを迎えたことになる。絶対的な存在と崇める孔子こそが、徳治の因果律を終わらせてしまったわけである。こうした矛盾を抱えながらも、孔子を崇めていた点において、儒教は信仰に近い。
たとえば孟子は、自分が孔子の後継者である理由を、孔子の教えが風化していない彼の没後100年足らずで孔子の生国の隣国に生まれた点で特殊な資格を得ているため、とする。さらには自分が上天より受命せねば、他の誰もが受命するはずもなく、孔子の時と同じく新王朝の出現は実現しない、としている。始祖たる孔子と自分を有徳の王者であると見なす傾向は、儒家に特有なものである。だが、秦漢による中国統一が果たされると、その言動は国家反逆と見なされるようになってしまった。そのため儒家たちは、眼前の皇帝を有徳の聖天子と阿諛しつつ、彼らにさらなる仁政を要請するという卑屈な形へと行いを変化させていく。
そして、宗教としての儒教にとって、教典となったのは『春秋』であった。そもそも『春秋』は、魯の年代記にすぎなかった。しかし孟子は、孔子がこれを記したと見なし、天子の教令に代わって正邪の判定基準を唱えたとした。その解釈をめぐる激しい議論はその後に何度も生じたが、これは孔子を神話化する神学論争に等しい。
加えて、前漢時代、公洋家は孔子の生まれを神格化した。たとえば、母親は黒竜によって処女懐胎した、という逸話である。それに加えて、孔子は十尺の大男でありで、背中は亀のように曲がり、胴長短足で、腕が膝の下までたれている、といった奇怪な姿であると伝えられた。まるで化け物だが、これは古代の聖王はすべて身体的に異形であると認識されていたためである。それよりも重要なのは、これによって孔子は、現世の皇帝よりも上位にある聖王と等しい位置に君臨すると見なされるに至ったことである。
以下、さらに中国王朝での神格化されて、王の地位にまで上り詰めたと言える孔子の扱いが続くのだが、それは省略する。孔子を挫折した人間と見なすという点では、白川静『孔子伝』(中公文庫、1972年)や呉智英『現代人の論語』と同じであるものの、この2つがどちらかと言えば、孔子の挫折に悲しみを見出して、愛情と共に眺めているのとは異なり、本書は孔子のルサンチマンに満ちた甘えを徹底的に糾弾している。ソクラテスやプラトンを同種の人間と見なしている関曠野『プラトンと資本主義 改訂新版』(北斗出版、1996年)にも近い。挫折した人間に自己を投影して神格化し、それによって自分の地位を上げようとするのは、知識人の悪癖なのかもしれない。
以下、メモ的に。孔子が死の病に倒れたとき、子路は弟子たちと共に君主の葬儀のために装おうとした。しかし、小康を取り戻した孔子は、それをたしなめた(「子罕篇」)。子路は孔子の為政への執着を知っていたために、即座にそうした葬儀を行おうとしたのであろうが、直ちに実行された事実そのものは、孔子学団において、君主層をはじめとする朝廷儀式の演習が行われていた点を示唆する(77~78頁)。
唐において、高祖・李淵は孔子廟のみならず、孔子が仰ぎ続けた周公廟も設置した。しかし、房玄齢や朱子奢などの儒者は、孔子を主神として顔回をそれに継ぐ先師とするように、太宗・李世民へ進言した。結果として周公の祭祀は廃止された(191頁)。
清末の康有為は、自著である『孔子改制考』にて、人類の文明は大洪水によってリセットされ、中国でもそれは同じであったと見なした。そして、夏・殷・周などの文化も、実は孔子が想像したものであり、それを古代先王に仮託したのだと見なした。つまり、中華文明はすべて孔子のおかげである、と主張した(234~235頁)。
かつて、「茶の間の呟き」で紹介したことのある商品の中から、
個人的に使い勝手のいい物をピックアップしています。
SX-CL02MSV (2009年5月7日)
ノートパソコンの背面下部に置いてUSBにつなぐと風を送ってくれて、ノートパソコンの底面を冷やしてくれる(なお、バスパワータイプのUSBハブにつないでも作動してくれている)。これはかなり劇的な効果があるので、パソコンの熱さにお悩みの方は是非。なお、これはB5サイズ用で、A4サイズ用はSX-CL03MSVになる。
ブックストッパー (2009年5月7日)
洗濯ばさみに分銅のようなおもりが付いたようなもので、見た目はかなりショボイのだが、本の両端にはさんでおけば、常に見開き状態にすることができる。文庫や新書、ペーパーバックなどを見ながらパソコンに情報を打ち込むのに便利。2つ一緒に用いないと使いづらいので、買うならば2つ一緒に。