アンテナシステムの提案


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HF帯全バンド1Kw(50MHzは500w)の運用が出来る
アンテナシステムの提案

アマチュア無線局に許可されるHF帯の全てバンドで1Kw申請しようとする時、最大の課題

は何と言って
Lowバンド1.9MH3.5MHz用のアンテナを建設する事だと思います。

田舎で広大な敷地を所有し何の障害も無くアンテナを建設できる一握りの無線家以外は、

HF用のアンテナを建設することすらままならず釣竿アンテナやモービルホイップで運用して

いるのが国内ハムの実情ではないでしょうか。

また、このような中で幸いにも一戸建てで、しかも鉄塔を建設出来たとしてもHi・バンドのビ

ーム・アンテナを載せているだけと言うのが大半ではないかと思います。

狭い敷地に建設した鉄塔を最大限に利用してタワー・ドライブをするにしても、ワイヤーで

アンテナを作るにしてもインピーダンス・マッチングの為やトラップコイルの共振用に、地方では高

価で入手し難い高耐圧のタイトバリコンやマイカーコンデンサーが必要な為、製作に二の

足を踏んでいるのではないでしょうか。

かく言う私も御多分に漏れず狭い敷地に長年の夢であった鉄塔を建設し資格いっぱいの

パワーでHF帯の全バンドで運用したいと思ったのですがLowバンドの1.9MHzと3.5M Hz用

のアンテナを建設する事が最大の課題となりました。

そこで私のようなハムを対象に無い知恵を絞ってLowバンドの3バンドの対応する短縮型

のハーフ・スローパー型アンテナを実験した結果、それなりの成果を上げる事が出来まし

たので提案させて頂きます。

一番苦労し工夫した点はトラップコイルです。

Hiパワー用トラップコイルと言えば必ず高耐圧のマイカーコンデンサーが必要になります

が、高耐圧コンデンサーを使用せずにトラップコイルを作ることが出来ないかと思案してい

る時にトラップコイル自体を同軸ケーブルで巻く事を思い付きました。

トラップのコル自体を同軸ケーブルの5C2Vで巻き、同軸ケーブルの中心導体と外部導体

の網線でバイファイラー巻きの構成をする事によりコイルとコンデンサーの役目をさせる事

にしました。

単に同軸ケーブルをコンデンサーとして使用した場合はLowバンドでは、その長さも長くな

り同軸ケーブルの処理(防水を含む)にも頭を悩ませるものです。

コイルを同軸ケーブルで巻く事によってコイルとコンデンサーの動作をさせ、上記の諸問題

も解決しています。

また、1.9MHz帯ではリニア・ローディング方式を採用し少しでも効率を上げる努力をしてい

ます。

リニア・ローディング方式と言うと格好は良いのですが単にアンテナエレメントを折り返して

いるだけですがローディングコイルにして貴重なパワーを熱変換機?に供給するよりは精

神的に良いと考え、このような構造としました。 私としては、7MHz帯は無くても良かったの

ですが鉄塔の高さが低く、敷地が狭い為、少しでも効率良くアンテナを短縮させる為7MHz

帯を入れています。

トラップ・コイルの製作に当たってはトラップ・コイルの遮断周波数を7.05MHz及3.525MHz

付近とし、それぞれ共振している事をデップメーターで確認します。

それぞれのバンドでトラップコイルの位置がエレメント上で電圧の腹部となりますがトラップ

コイルがバイファイラー巻きの為、共振周波数で逆位相となり打ち消し合い極めて効率の

良いトラップ効果が期待できます。

これで高価で入手し難い高耐圧コンデンサーを使用せずにキロワット対応のトラップコイル

が出来ると言う訳です。

各バンドの調整は、それぞれのバンドでエレメントの端にヒゲを設けカット・アンド・トライで

追込みます。

バランは自作のもので1:1バランではなくてソーターバランとしました。

ソーターバランを採用した理由は1:1バランのように強制的にバランスを取ると言うのでは

なくアンテナの設置された状況により、それなりに電気的なバランスをするソーターバラン

を使用しました。


※トラップコイルに使用する同軸ケーブルは製造メーカーによって特性が微妙に異なるの

で各自手持ちの同軸ケーブルで実験してみて下さい。

私は日本電線の5C2Vを使用しました。5C2Vを使用した理由はHi-Qとローディング効果を

狙った為です。

5D2Vでも使用できますが若干巻数が少なくなると思います。

既製品のアンテナとLowバンドに今回の
ハーフ・スローパーを組み合わせることにより

HF全バンド
1Kw対応するアンテナシステムを作り上げる事が出来ました。

 下記に、アンテナ群のラインナップを紹介します。 』
 アンテナの形式 対応周波数   備  考  
 @ ハーフ・スローパー  1.9MHz、3.5MHz、7MHz   自作(HP内に製作記事あり)
 A ロータリー・DP  7MHz、10MHz、18MHz、24MHz  ミニマルチ  RN-4DX
 B 八木アンテナ  14MHz、21MHz、28MHz   ミニマルチ 6SDX 
 C 八木アンテナ  50MHz   ミニマルチ HB662DX 
    
 ひょっとして、このアンテナシステムがJAのHF全バンド対応の標準システムになるカモ

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