芦辺 拓

 1958年5月21日大阪市生まれ。小説家。
 同志社大学法学部を卒業後、読売新聞大阪本社に入社。
 1986年に小畠名義の「異類五種」が第2回幻想文学新人賞に佳作入選。
 90年には「殺人喜劇の13人」で第1回鮎川哲也賞を受賞。94年作家専業となる。
 シリーズ探偵は森江春策。
 「殺人喜劇の13人」で大学生だった森江は後に新聞記者、さらに後には弁護士となる。
 第2長編の「保頼警部最大の冒険」(94)や、第3長編「殺人喜劇のモダン・シティ」(94)、連作短編集「死体の冷めないうちに」(98)などはノン・シリーズ作品であるが、「森江春策」シリーズと同一の世界観の下にある。
 「森江春策」シリーズでは、終戦直後の冤罪事件と現在の誘拐事件を2部構成で描いた「時の誘拐」(96)、秘境冒険と本格ミステリ−を組み合わせた「地底獣国(ロスト・ワールド)の殺人」(97)などが代表作に挙げられる。
 該博な知識を持ち味とし、創作以外の分野でも活躍、鮎川哲也との共同編集による怪奇アンソロジー、「妖異百物語」(97)や、有栖川有栖二階堂黎人と共同編集した「鮎川哲也読本」(98)がある。
 後者は多くの作家や評論家の寄稿や作品解説によって鮎川哲也の魅力を浮き彫りにした優れた企画である。

書名 十三番目の陪審員(角川)
内容  架空の殺人事件をしたて、警察とマスコミがいかにして冤罪を作り出すか告発しようという無謀な計画。この企てに参加した鷹見は、DNA鑑定すら欺き見事に容疑者となる。しかし、彼に突きつけられたのは、まったく身に覚えのない女性殺害容疑であった。誰も取り合わない被告の言い分を信じ、戦後初の陪審制で行われる法廷にのぞむ弁護士・森江春策。民主的な裁判制度の復活に反対する勢力が仕掛けた壮大なトリックに、司法の命運を託された森江と十二人の陪審員はどう挑むのか。
感想  未読
書名 殺人喜劇の13人(講談社)
内容   古びたアパート「泥濘荘」へ転がり込んだミニ・コミ誌仲間の13人。格好の根城を得た喜びもつかの間、縛り首や毒死、密室とあらゆるやり方で、一人また一人と殺されてゆく―。残った仲間の誰が犯人なのか。友人たちを救おうとする名探偵・森江春策の推理は?本格長編推理。

 鮎川哲也賞第一回受賞作
感想  未読
書名  
内容  
感想  



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