老親感想       槙坪監督より       鑑賞道中記       企画制作パオ公式HP      





+++ 高齢者と共に輝いて生きるとき、 家族が変わる。 社会が動く。+++


    監督 : 槙坪 夛鶴子 (第五回監督作品)          

        原作 : 
門野 晴子   「老親を棄てられますか」 
                       「寝たきり婆あ猛語録」  

        制作 : 「老親」制作委員会  企画制作パオ(有)


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女は結婚すると、ふつう親が四人になる。

 介護で力尽きるまえに自分を生きたい。     
   実父を看取り、姑を看取り、残された舅に振り回されてきた7年間。
     
      子供が自立した今、主人とも「おじいちゃん」とも離婚して
    
自分のために生きてみたい・・・。           

主婦・成子(萬田久子・演)




おじいちゃんはゆっくり成長するタイプ。

「老いる」とは、新しい自分に出会いつづけること。
「お米に水を入れて炊くと、ご飯になるとは知らなかった‥。」
 八十三歳にして始まる自立。お殿様だった舅が一家の主夫に大変身。

おじいちゃん・隅田兼重(小林桂樹・演)



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「末期癌の実父の介護で実母を助け、 その最中に姑が脳溢血で逝き、  
お殿様の舅が残され‥と 映画に描かれた通りのヨメ道を歩いた挙句、
 
 家の残滓から脱走し、現在も四人目の「老親」である実母の介護がはや九年目。
自分の人生を生きたくて離婚したのにも関わらず、親のために通算二十四年も
  生きて来て、 ”私の時間を返せ!” …と誰に向かって吠えればいいのか… 。」
 
‥とおっしゃる 原作者の門野晴子さん。


また槙坪監督ご自身も慢性関節リウマチを患っておられるため車椅子に乗り、

その傍らには痴呆のお母様…
というコンビで撮影をされていたそうです。
(お義父様も大阪の養護施設で頑張っていらっしゃるそうです。)   
 

「介護の原点は、対等な人間関係のふれ合いにあるのではないか…。  
介護する人、される人の人権を保障し、
その人らしく生きる為に何が大切なのか…。
この映画が 観た人にとって老親介護、中でも介護保険を自分たちの問題として捉え
生き方・老い方について話し合うキッカケになれば‥‥。」

それが「老親」に込められた槙坪監督の願いです。



++++  出演  ++++

主婦・隅田 成子 萬田 久子
舅・  隅田 兼重 小林 桂樹
夫・  隅田 信重 榎木 孝明
娘・  隅田 聡子 岡本 綾
息子・隅田 喜生 笠原 紳司
成子の実母 草笛 光子
成子の実父 米倉 斉加年
舅の実妹 小笠原 町子



             老親感想