ダラダラ雑記

工房でのことなど、ダラダラと書いています。

2022/08/14

夏休み:木工に関係ない遊びの話

暑い夏、無理して木工をするより、むしろ海や山、旅へ出かける方がよいとさえ思う。7月後半は恒例となったロサンゼルス旅行。よかったらLA2022を見てください。8月前半はキャンプ旅。

10年程前からほぼ毎年北海道へキャンプ旅をしている。一度フェリーを使ったが、お金と時間を節約したく、ほとんどはスカイマークを早期予約して使っている。夫婦二人で往復3万円から4万円。東京へ行くより安い。車も地元の安いレンタカーを使えば一日4000円以下ですむ。一日くらいはホテルや旅館に泊まるが、宿はキャンプ場や雨の日はバンガローなどで、宿泊費は0円~3000円ほど。行先で泊まる場所を見つけながらの漂流感が好きだ。

飛行機でキャンプ旅をする時に必ず悩むのが、調理用コンロと燃料だ。コンロは完全に空なら預けられるが、燃料は絶対に不可。それで、今までは家庭用カセットボンベが使える携帯用コンロを持参し、コンビニやホームセンター、薬局などでカセットボンベを買っていた。しかし、毎回燃料が残ったカセットボンベの処理に困った。キャンプ場で地元のキャンパーと親しくなったら、頼み込んでもらってもらったり、泊まった旅館で卓上用コンロに使ってもらったり。最終手段は車返却時レンタカー会社にお願いしていた。しかし、コロナで話しかけることさえためらわれる昨今、もっと処分がしやすい燃料ということで、再びアルコールに注目。燃料用アルコールは薬局で簡単に入手でき、500mlで280円(税抜)ほど。

以前も超軽量のアルコールコンロを使ったことがあるが使い勝手がよくなかった。それで今年は40年ほど前に買ったスウェーデン製トランギアのストームクッカーを引っ張り出して使ってみた。これがとても具合よくて、今さらではあるが気に入ってしまった。風に強いし、火力調節もあるていどできる。

ふと思った、自分は登山用ストーブ(コンロ)コレクターかも。納屋や押し入れの中の古いコンロ類を引っ張り出して並べてみた。

写真左上:オプティマスのガソリン・灯油兼用コンロ、
左下から:登山用SOTOアミカス、プリムス153ウルトラバーナー、プリムス2243バーナー、CB缶利用コンパクトバーナー、珍品パイトーチアルコールバーナー、エバーニュー製チタンアルコールバーナーセット、そしてトランギアのストームクッカー

よくこれだけ集めたものだ。というか集まってしまった。この中で、低山ハイキングなどでよく使うのはSOTOアミカス。プリムス153軽量は火力が強いが音が大きい。山のキャンプ場ではバーナーの音でさえ気になることがある。その点重いけれどプリムス2243の静かさと安定感はすばらしい。アルコールバーナーは、テント内など密閉された場所では危険だし、目がチカチカしたりする。屋外使用であれば、トランギアのストームクッカーは少し重いが実にすばらしい。故障しないシンプルな構造や原始的操作性がいい。

残ったアルコールの処分方法だが、アルコール類(メチル、エチル、イソプロピル)は5倍くらいの水で薄めれば下水に流してもよいそうだし、水洗トイレに流せば清掃にもなる。最近ではウイルス対策で大量にアルコールが使われていることを思えば、100ml程度のアルコールをトイレに流すことは全く問題ないだろう。アルコールを空焚きして空中に飛ばすより、薄めて流す方が良さそうに思える。アルコールの容器も水で洗えば全く問題ない。航空機利用のキャンプ旅ではアルコール使用で決まり。

ネットを見るとアルコールバーナーマニアが結構いるようだ。特に40年ほど前のパイトーチは珍品としてコレクターアイテムらしい。トランギアもなぜか中古で値段がつくらしい。アルミの錆や焦げた跡があっても逆にそれがいいと言う。趣味の世界はよくわからない。

2022/07/06

この歳になって戦争を見る

高校時代は一年生後半に始まった学園紛争のあおりを受け、”成田闘争”、”べ平連”、などの運動が身近にあり、ベトナム戦争の一端は勇敢な報道カメラマンによる白黒写真で見ることはできた。しかし、ネット社会が世界に浸透し、当時と比較にならないほどインパクトのある動画を毎日見ることになり、大きな衝撃を受けている。母親の神戸空襲体験、防空壕の入口付近に焼夷弾が落ち、外を見張っていた人が死んだ話等々、爆撃下の悲惨な状況は聞いていたけど、ウクライナから発信される映像は戦争の悲惨さをまざまざと見せつける。この歳になって再確認したことは

  • 平時では殺人は大犯罪だが、戦争では多数殺した兵士が英雄になる。(チャップリン殺人狂時代)
  • 民間人殺戮で恐怖を与えることが戦略の一つになる。
  • 自国に有利な報道、プロパガンダを徹底し、現実がわからないようにして愛国心をあおる。
  • 戦争で苦しみ悲しむのは民間人ばかり。エライ国の指導者は椅子に座り指示を出すだけ。

さて参院選である。自分は次にような言動をする人や党には投票しない。

  • 勇ましい言葉、好戦的な言動
  • 人を罵倒したり、やっつけないと気がすまないタイプ
  • 実現できそうにない聞こえの良い公約や国民が喜びそうな言葉ばかりの演説。

いざ投票という時、これらに該当しない候補者はいるだろうか・・・。

2022/05/27

マキタ互換バッテリー購入で失敗した件

関西にある義母の家に充電式草刈機を一台置いておきたく、14.4Vのバッテリーを購入することにしたわけだが・・・

安物に弱い性格、一度は使ってみたかった互換バッテリーに手を出してみた。が、届いたのは6アンペアなのに3Aの純正バッテリーより15グラムほど軽い。仕方ないかと思いつつ、純正充電器に入れようとしたら、最初は何かが引っかかって入らなかった。けれど、ちょっと強引に押し込むと入ったし、充電はできた。そのバッテリーで草刈をしてみたら、3Aバッテリーと同じくらいの時間しか持たなかった。「こういうことがあるのも安いから仕方ないか」と思っていたが、使ったバッテリーの二度目の充電をしようとすると”充電不可”!

二個目も同様に充電できない。カミさんからは「何度も同じような失敗をするね」などと馬鹿にされる。たしかに、安い旋盤やボール盤等、今までも安い中国製を買って失敗したことが多々あるが、これほどまでに打ちのめされたのは初めてだ。ひょっとしたら返品できるかなと、アマゾンを見ると返品可能期間が一ヶ月近くあった。ラッキー!

というわけで、幸運にも金銭的損はしないで済んだが、もう二度と互換バッテリーには手を出さない・・・つもり。というか、純正バッテリーが高過ぎる。互換バッテリーの5倍以上する。マキタさん、もうちょい安くできるんではないですか????

それとネットを見ると、互換バッテリーの火災事故が最近多いとのこと。温度などバッテリーの状態を感知する回路が備わっていない互換バッテリーの発火事故があとを絶たないという。この事実が本当かどうかはわからないが、工房で充電器に刺したまま留守にする場合のことなど考えると、安全面でも互換バッテリーに手を出さない方が無難ではあります。

2022/04/15

郵便箱と時計

テレビのニュースに心が痛むばかり。心の平静を保つためあえて見ないようにすることもしばしば。”禁じられた遊び”、”哀愁”といった往年の反戦争映画でさえ、如何に美しく描いているかを痛感する。本当の戦争は信じられないくらい残虐非道だ。

さて、個人的DIYと時計作りの話。老人ホームへ入った義母の家、近くに住む次女が頻繁に家を見にいくとはいえ、郵便物が貯まることもある。それをなんとかすべく、ブロック塀に組み込まれた郵便箱の後方に写真のようなボックスを作り、大容量の郵便箱に。

当初ブロックに穴を開けて箱を固定する計画だったが、心配したとおり振動ドリルではなかなか穴が開かない。それで、元のステンレス製郵便箱の淵が3cmくらい出ているところに穴をあけ、そこに固定する方向に変更。工房にあった端材の合板や金具、波板を使い、新規購入の材料費はゼロ。数年は問題なく使えると思う。

二つ目:姪が新居に転居したので、お祝いに時計を作った。場所が淡路島を望む明石海峡近くなので、”海とカモメとタコ”のイメージ。白いセンの木と神代ニレの板を二枚重ね、細い糸鋸で波線で切断。理論的にはスキマができるはずだが、木材はそこそこ融通が利くので、クランプで圧着したら、ほぼ完ぺきに板ハギができた。そこにカモメとタコを色の違う木で作って、ニードルで型を取り、トリマで3mm掘り込み、簡易象嵌。

この方法だともう一枚波型に接着した板ができる。それはLAの孫の子供部屋用に。うっかり写真を撮らずに送ってしまったが、それも面白くできたと思う。

2022/03/04

BeaverCraft,Ukraine

スプーンを作るのに、昨年末頃から”Beavercraft”というウクライナ製の丸ノミやカービングナイフを試している。ネットで検索すればノミとベントナイフ、カービングナイフの3つセットで5000円代で入手でき、値段の割に品質が良いという印象。先日、この会社の公式ホームページを見たら、上のような注文に対応できな旨の案内があった。

ひとたび戦争が起これば、こんなに平和は脆いものかと思う。フェイクニュースや転用画像などもあるだろうが、勇敢な言葉を言う指導者と爆撃や戦闘で悲惨な状況におかれる多くの人々や兵士がいる現実は間違いなくある。木工用道具を通じてさえそれを感じる。

2022/02/23

バンドソウブレードの研磨

教室で使用頻度が高い機械の代表がバンドソウで、この切れ味を保つことが運営側の大切な仕事の一つです。以前からブレード研磨はグラインダーを用いて自分でやっていまして、そのやり方もほぼ完成形となっていますので、紹介します。

全体像はこんな感じです。グラインダーは古い東芝製(?)で、ホームセンターで1万円くらいで買ったもの。回転精度のよいグラインダーと、砥石を整えるダイヤモンドドレッサーが必要です。作業台側面、クランプで固定した二本の丸棒、床のケースで、ブレードの角度が一定になるように工夫しています。

これまでは下の写真のように右側WA砥石で研磨していましたが、ちょっと荒いので上の写真は左側のより細かい砥石の側面を使っています。いずれにせよ、一定の角度でブレードの山の外側を少しずつ研磨していきます。本当はスクイ面を研磨したいのですが、別の部分を削ってしまうトラブルが多く、まだ自信がないのです。

300以上の刃を一気に研磨するのは集中力がもたないので、洗濯バサミ等で研磨済の刃をマークして少し休みを入れたりしています。初めにマジックで黒く塗った刃を研磨するなどして、刃先まで砥石が当たっていることを確認します。うまく研磨できると、抜群の切れ味に感激するほどです。

外側を研磨していくので、研磨できる回数の限度が5回程度ですが、教室で多数の生徒さんが使っても、一本のWood Slicerブレードで一年くらい使っています。

2022/1/20

阪神淡路大震災27年目に思う。

今年は阪神淡路大震災から27年目だという。生まれ育った神戸の街から複数の煙があがっているのをテレビで見た時、居ても立っても居られない気分になった。幸い神戸市西部の実家は家がガタガタになってしまったものの人的被害はなかったが、半月後に電車やバスを乗り継ぎ実家へ行った時の三宮のビルが倒壊している惨状は脳裏に焼き付いている。とても27年も前の話には思えない。

私は1953年生まれ、終戦から8年しか経っていない時に生まれたことに驚く。記憶が残っているのは3歳くらいからだろうが、それでも近所の公園に米軍のカマボコ兵舎が建っていたこと、セーラー服の水兵さんからハーシーのチョコレートをもらったこと、三宮駅東側には空襲で崩れたビルが残っていたのを見たこともある。

親父は体格が小さかったため召集されるのが遅く、内地の兵舎で終戦を迎えたので外地での悲惨な戦争の現実は知らなかった。

当時親父は神戸製鋼所に勤めていた。その頃は夕方6時頃には家に帰ってきて晩飯を食べ、それから近くのダンスホールでトランペットを吹く副業をしていた。米兵相手のダンスホールだったのだろう。今では考えられないが残業などなかった。

6歳の頃、親父は高砂工場に転勤になる。このため元町の小さな家から舞子にできた神戸市分譲住宅に転居する。それからが日本の高度成長期で、とんでもなく忙しくなり、残業残業の挙げ句、二晩続けての徹夜などもあったように記憶している。そんな苦労をしながら仕上工として40年以上勤め上げた。

親父が生きた昭和という時代、私もかすかに記憶のある戦後、それらの時代背景を半藤氏の”昭和史”が補ってくれた。あの悲惨で情けない戦争にどうして突き進んだのか、戦後マッカーサーがどんな形で民主主義を持ち込んだのか、アホな指導者がトップに立つとどうなっていくのか、学校では明治以降の歴史を適当にとばし、詳しいことはほとんど知らない私達が知らなければならないことがまとめてある。

こういう本に対して様々な意見があるのは承知しているが、激動の昭和史を動かした指導者達のことなど、知ることの意味は大きいと思う。

2021/12/17

ショートセミナー

新年度に向け、教室で毎回行っている20分程度のショートセミナー6年分のタイトルをまとめて表にし、皆さんにどれが良かったかなどアンケートをとってみました。この表を見ていると自分でもよくやってきたなあと思いつつも、年齢・性別・経験・仕事等の違いを考慮しながらその時々に私が伝えたい事をどのように選ぶか、なかなか難しいことを実感しています。アンケートを集計するのは困難ですが、ざっと見たところ、やはり研ぎについての話に反応が多かったようです。

教わったことはすぐ忘れてしまうものですが、何か問題にぶち当たった時にちょっとしたヒントで解決策が生まれてくることがあると思います。そんな気持ちでやっています。来年もよろしくお願いします。

 
2021/10/31

第21回木工教室作品展

コロナ感染予防のため、今年は関係者のみで作品展を開催しました。昨年はオンライン開催であったことを思えば少し進歩かもしれませんが、案内状も作らず、まったくPRをしませんでした。このため来場者数は例年の半分程度にとどまりましたが、その分ゆっくりと見ていただけたのではないでしょうか。

陳列するまでは作品数がやや少ないと思っていましたら、並べてみると例年以上のボリュームがありました。同じ教室の生徒さんどうしとは言え、完成した作品を見ることができる機会は案外少ないので、一年に一度は他の人の作品を実際に見て、触れて、学べることの意味は大きいと感じています。やはり写真ではわからないことがいっぱいあります。

来年はフルオープンで最終日の打上までやりたいものです。

2021/08/02

アメリカのホームセンター、道具事情

先月一年ぶりにアメリカ、ロサンゼルス(LA)の娘宅へ行きました。簡単な旅行記を下記に書いておりますので、よろしければ見てください。

LA2021

今回娘達の依頼でバーチ合板の横に長い本棚を作ったのですが、ここでは旅行記には書いていない木工関係で感じたことなど少しずつ書き込んでいます。

◆アメリカで販売されているマキタ製品について

以前娘達が新居の床を自分達で張り替えるということで、どの丸鋸を買えばよいか相談され、私が日本で使っているマキタの18V充電式丸鋸を勧め、近所のHomedepotで同社の18Vモデルを購入たようです。今回私はそれを使って棚を作ったわけですが、実は日本で使っているマキタ製と比べると、使い勝手や使用感にかなり違いがありました。

1、付属の6.5インチ(165mm)チップソウの刃数が24Tだった。

日本で売られているマキタ製に付属する165mmチップソウは刃数が45か55である。それも鮫肌チップソウとかいう名前で切れ味抜群、切断面も光っているほどだ。ところが、アメリカマキタの丸鋸に付属していたのは刃数24で”Framework”と書かれている。直訳すると「型枠用」ということなり、ツーバイフォー工法での構造材や貼ったパネルが主な目的となる刃である。これでは仕上切断を目的とした作業には適さない。別のプロ御用達の道具店で刃数40のチップソウを買って装着すると、音から違う軽い切れ味になった。

2、丸鋸ベースがアルミ合金の板

日本マキタの丸鋸のほとんどはアルミダイキャスト製のベースを持っている。ところが今回の丸鋸は厚さ4mmほどのアルミ合金の板だった。これはどう考えたらよいかわからないが、曲がらないダイキャストより、ある程度柔軟性のある板の方がフレームワークには適しているということか?ただし、今回はガイドに沿わせて切断する場面が多く、ガイドの板が少しでも浮いているとその下に潜り込んで、切断を失敗したことがあった。正確な切断加工には、やはりアルミダイキャスト製がよい。日本では「造作丸鋸」という精密切断に適した丸鋸があるが、そういう丸鋸の需要はないのかもしれない。

3、マキタの充電式ビスケットジョインター

本体はほぼ日本のと同じだったと思うが、集塵袋の差込口がユルユルだったのが意外。ユルユルにしてあるのは、ひょっとしたら袋が絶えず下に垂れて、木くずがうまく袋にたまるように意図されているのかもしれないが、やっぱり外れやすかった。

考えてみると当然かもしれないが、海外マキタ製品と日本のマキタ製品は全く同じではないということを認識した。個人的には日本のマキタ製品の方がより精密にできている感じ。日本に居るとそのありがたみを感じないかもしれない。替刃式鋸も日本ではあたりまえのようにホームセンターで買えるが、アメリカではかなり高価。大工道具に関しては日本に居ることは本当にメリットが大きいと感じた次第。

2021/06/04

研磨機その後

昨年末に中古の研磨機を買って以来、工夫をしながら、なんとか研磨屋さんのお世話にならずにいます。ですが、自分で研磨することにコダワリがない限り、研磨屋さんへ外注する方が絶対に良いです。

自分で研磨することのマイナス面

  • 研磨屋さんという職業が成り立つほど、専門的技能が必要な分野であり、片手間にやれることではない。
  • 本業が木工屋なら、研磨にかける時間がもったいない。
  • 精度の良い研磨機は高額である。一方、研磨料金はそれほど高くないと私は思う。

とはいえ、自分で研磨をしたい方に少しは参考になればと、今までの工夫を紹介します。

1、設定研磨角度の固定化

工房で使っている手押と自動の研磨角が再現できるよう、角度を調整するネジにダブルナットを二組入れて、角度の再現性を高めています。ウチの場合は太洋指定の研磨角50度とするため、荒と仕上で写真のダブルナットにより角度を変えています。日立の取説では36度に台をセットしておけば、荒砥は40度、仕上研ぎは42度に仕上がると書かれていますが、太洋指定の研磨角50度に近づけるには、どうするのが一番良いか、これからの課題です。

とにかく荒砥に時間がかかるので、これが一定の角度で研げるようになれば、かなり楽になると思われます。

2、冷却水のノズル改良

研磨屋さんの研磨動画を見ると、ジャジャバと大量の研磨水溶液を流しています。再循環するポンプがない環境ではこれではあまりにもったいない。それで、3mm径のアルミパイプ使ったノズルを自作し、細い水をずっと流しながら研磨できるようにしてみました。実はこれがなかなか難しい。狙ったポイントに水が落ちなかったり、ノズルが詰まったりします。今後の大きな課題です。なお、荒砥石はノリタケ製の白に交換しています。

研磨後の写真です。荒砥が不安定な所がありますね。長年使い込まれた研磨機だけに、カミソリ部分の摩耗があることや、手で送るさいの振動なども影響しているかもしれません。仕上研ぎは0.3mmくらいの切れ刃ができていて、機械から外した後、アーカンサスのオイルストンで裏を手研磨しています。

なんでもそうですが一朝一夕にはいきません。使いこんだ中古の機械ですので、その機械のクセに慣れながら、うまく使っていく工夫と努力がいりますね。「これだ!」というやり方が決まったら、少しは楽になるでしょう。

2021/04/21

孫用椅子

コロナで簡単には会いに行けない孫の一歳誕生日に合わせて椅子を作りました。小さな椅子とは言え、どんな形にするかいつも迷います。こういう小さな椅子は実際に使われる期間が短いので、使い終わった後に飾にしたり、鉢植えの木を置くのに使ったりすることが多いと思います。そのことを考慮し、かつ安定感のある形や丈夫さ、また送りやすい”小型包装物”、梱包含め2kg以内ということなども意識しました。形が決まらないまま誕生日が迫ってきますので、小さなスケッチと頭の中の形を念頭に、工房にあった端材のブラックウォールナットとブナの木を簡素に組んで作ることにしました。

まあ自分らしい形で、これでよかったかな。海の向こうに届いた時、どんな顔をしてくれるかなと思いながら、こんなのを作っている時が一番楽しいかも。

2021/03/02

座式作業台

生徒さんからよく「作業台がないので家で作業ができない」と言われますので、2月後半の教室では作業台についての話をしました。大工さんが現場で作る”ペケ台”や逆V字型のウマを二台並べた作業台、立式の各種作業台を紹介し、最後に日本伝統の座式作業台も。

私はヘルニアの手術をしていて腰痛には悩まされてきたこともあり、座っての木工作業は苦手だと思いこんでいます。ですが松本民芸家具や江戸指物の工房では座式作業台が使われていますし、上松技専でも座式を採用されています。

そんなわけで、座式作業台を作ってみることにしました。樹種は山桜がよいということですが、工房には分厚いのがないため、腐りやヒビの入った使いみちのない栃の厚板があったので、それを使いました。

手押と自動鉋で平面と厚みをだし、ルーターでアリ桟を仕込みました。

手前に当て止めの小さな木片を左右に入れて完成です。

座布団を持って来て、作業台の手前に座り、鉋がけをしてみると、予想外に具合がいいです。見える風景が新鮮です。ノミで穴掘りをしている生徒さんに試してもらうと、「コレ有りです」というくらい、穴掘りの能率がアップしたようです。

座式作業台は片付けも簡単だし、場所もとらないので、手道具中心に木工を楽しまれる方はぜひ一度試されるとよいのではと思いました。

2020/12/15

またまた研磨機購入

手押や自動鉋盤の刃物の研磨は木工房を営む者にとって、地味ではあるが、最重要事項ではないだろうか。生徒さん達が安全に、そして気持ちよく材料の平面や厚みを出すためにも、刃物の切れ味を良好に保ことは大切。というわけで、手押鉋や自動鉋の刃は頻繁に研磨に出してきたし、何度も自分で研磨にもトライしてきた。マキタの研磨機、同社の回転水砥石の研磨機、手研磨などなど・・・。しかし、やはりこの種の機械刃物は1/100mmの精度まで追い込みたい。それで今までは基本研摩屋さんに出していた。が、最近どうも満足できない研磨の上がりが多く、文句を言うくらいなら自分でとの思いが捨てきれず、手頃な研磨機を探していた。

オークションサイトには実用上問題のない精度が期待できる研磨機の中で最軽量の日立GK130Fがいくつか出品されていた。でも実物を見ないで購入するのは不安だし送料も馬鹿にならないので、実機を見ることができる出物を探していた。先日実家がある神戸に近い三木市の道具リサイクルショップからの出品があったので、お店に連絡し、見にいくことにした。

実機はネットの写真と同じ印象だった。古くてよく使い込まれているが、各部の動きは問題なく、状態は悪くなかったので、意を決して購入。5.5万が高いか安いかはわからないが、実際に見て納得して買えたのはよかったと思う。製造年はなんと1989年!。

車で工房へ持ち帰り、使いやすいように様々なことをした。まずは可動部にマシンオイルを何度も指しては拭き取りを繰り返し、長年の金属粉などをできるだけ取り除いた。十分スムースに動くようになった。

結構な重さなので、小さなプレスが置いてあった鉄製スタンドを研磨機用に改造し、そこに設置。キャスターがついているので、移動も簡単。

荒と仕上げの砥石に冷却用の水性研削液を送るビニールパイプを新調し取り付ける。ビニールパイプに1.6ミリの銅の単線を入れて目的の所に液が落ちるようにする。前使用者は仕上側砥石はほとんど使ってないようだ。

かなり使い込んだ荒砥は交換が必要かもしれない。10分ほど回転させてみたが、安全上は問題なさそうなので、とりあえずはこのままでいく。

サビを防ぐための水性研削液は結構高いので、循環使用しないとランニングコストが高くなる。それでプランターの皿を下に置き、それをポリタンに集めるようにした。放置して上澄みを再利用するつもり。

後は慎重に刃物の研磨角度を設定し、試し研磨をするだけだ。果たしてどうなるか??。

(後日談)

研磨角度を決めたりするのに慎重になり、なかなか研磨をする勇気がでなかったが、ついにやりました。結果、思ったとおりに研磨できましたが、次のような改善すべき点がわかりました。

  • 冷却用研削液の滴下ポイントとその量を慎重に決める必要がある。
    うまく冷却できずに焼きなまってしまった形跡がある。
  • 荒砥グラインダの目詰まりが起こりやすい。
    自分好みの角度で研磨するために研磨量が多くなっていることも原因の一つ。

逆に心配する必要がなかった点は

  • 研削液が周囲に飛び散ることはなく、下に設置したトレーで十分対応できた。
  • 研削液の消費量はそれほど多くはなく、循環使用しなくてもよいかも。

実は一番大変だったのが、結構時間と手間がかかるということ。何度も左右に刃物台を動かさねばならず、電動で動く自動研磨機が存在する理由がよくわかった。研磨屋さんに出せば刃物一枚500円~1000円くらい?なら、それは決して高くない。人から頼まれてもやる気は出ない。自分専用に角度に設定して、刃こぼれ等がない状態であれば、慣れれば短時間で研磨ができると思う。

何より、自分の好みに応じて適宜研磨できることが最大のメリットかな。それと最後にアーカンサスの油砥石で、しのぎ面と裏を研ぎ上げることで、大変鋭い刃になる。こういう仕上げ作業を研磨屋はしないと思われる。思い切って研磨機を購入してよかったとの第一印象。

2020/09/15

30年越デルタ14インチバンドソウが致命的故障。それをなんとか修理した話

正確な購入年は覚えていないが、30代半ばに前の自宅で買ったアメリカ製のデルタ14インチバンドソウ(型番28-203)が、使用不可能になるような致命的故障に至った。

上プーリーの軸を支え、後方のネジでその角度を変える、通称「ヒンジ」が長い間に金属疲労を起こしたのか、はたまた使い方が悪かったのか、徐々に曲がってきて、二年ほど前からは、回転しているプーリーに当たるようになり、シムをかましたり、当たる部分を削ったりしながら、なんとか使ってきたのだが、ついに限界が来た。こんな重要なパーツに、アルミ合金の鋳物を使っているのに驚く。車でも30年使えばほぼ廃車だろうし、プロ用機械でないのでこれでよいのかもしれないが、正直情けないと思う。

文句を言っていても始まらないので、このパーツを売っていないかネットで調べると、アメリカではこのパーツを含むテンションをかける部品の代替セットが販売さているようだ。しかしコロナで早急に入手することは困難。いろいろ調べた挙句、パーツ入手は無理と判断し、これを真鍮ブロックを買って自分で穴を開ける覚悟をした。ただし、直径8mmの長い横穴と直径15mmのプーリー軸を正確に開けるのはかなり難しそう。真鍮ブロックを注文してしまった後で、ふと購入した「リブロスデルムンド」さんにダメ元で訊いてみようと思い、電話をしてみた。「何度か送ったことがあるので、探してみます」とのこと。次の日にメールで「ヒンジありました。ただしデルタのではなく、スティールシティー製BSの部品ですが、同じものと思います。」とのことで、とにかく送ってもらった。

上写真は昨日部品交換のために外したヒンジ。元は真っ直ぐだったのに、なんと15mm以上曲がっている。よく破断せずに持ちこたえたものだ。実は心当たりがある。15年くらい前、超硬チップブレードを使うために社外品の強力スプリングに交換したことがあるのだ。原因はこれだけではないだろうが、とにかく部品の強度を越えた負荷をかけてしまった可能性は大きい。

届いた新品の真っ直ぐな部品に交換しようとするが、15mmの穴がかなり小さめで入らない。15mmの金工用ドリルもないので、少し入れてはヤスリで削るを繰り返し、1時間ほどかけてなんとか軸を入れることができた。8mmの横穴はスムースに入ったので、元々小さ目の穴に軸を圧入するなどして、軸のガタを無くすためだったかも。

あたりまえだけど、新しい部品に交換した後は、問題なく動いている。これであと30年は大丈夫?。今まで酷使してきたバンドソウ、良い所も悪い所もすべてわかっているので、これからも使い倒していくことしか考えられない。アマチュア用機械とプロ用機械の差も実感した。

2020/07/03

自宅待機中にやったことなど

なんだか家に居ないとマズイような空気に違和感を覚えつつも、4月上旬から5月末までは近所散歩や買物以外は割りと自宅で過ごしてました。良かったのは、普段できないことをやれたこと。例えば古い楽器を見直したり、また日本を牽引する政府機関の対応の遅さ、それと対比するようなオリンピックを延期した後の変わり身の速さ等、今まで見えにくかったことが、炙り出されたことも良かった。

さて家に居る間にやったことをブログにも書いていますが、それも含め、今後のために追加しまとめておきます。

0、前回書いた工房床の補修

(ブログに掲載済み)
1、家の外壁のひび割れ補修:変性シリコン、コーキング
2、工房通路の壁塗装:シリコン塗料のローラー刷毛塗り
3、工房西側外壁板補修:劣化した下部木材の隙間対策
4、コロナ対策:ノブを握らずに工房扉を開閉できるようにした

(今回追加分)
5、勝手口のカギ交換:20年以上経つが、メーカーに問い合わせ部品を調達することができた。定評あるメーカー品を使うことのメリットを感じた。
6、工房トイレ内側の鍵のレバーに木製取っ手を取り付けた。取っ手を分解し金属パーツに穴を開けるなど結構手間がかかった。
7、高校生の時バイトして買ったヤマハのFG180というギターのナットを作り直した。50年以上前に買ったギターだが今でも人気があり値段がつく。
8、会社に入って二年目に買ったマーティンD18のピックガードを張り替え、弦高を下げた。音が蘇った(後述)。
9、会社員になって初めて買ったOvationのギターをついに売却。初めての高級ギターで好みを考えずに買って後悔。ほとんど弾かなかった。近くの専門バイヤーへ。
10、バンドソウのベアリング交換というか入れ直し(後述)。

もはやヴィンテージ、Martin D-18の手直し

1979年購入。グローバー社製糸巻がついているこの機種は今ではヴィンテージギターに分類されるそうだ。ボディーやネックの塗装面に写真のような小さなクラックが多数発生していて、これは手間のかかるラッカー塗装にできる誇らしい経年変化を意味するらしい。この年代のピックガードは縮みやすく、それが原因となって表面板に割れが生じるという。私のも少しワレがあったので、ごく簡単にパテと接着剤で補修し、新品のピックガードに張り替えた。またブリッジとナットを繊細に調整し、6弦12フレットで2.8mm、1弦側で2.0mmまで弦高を下げた。そして弦を張り替えたら、音がびっくりするほどよくなった。正直、買った当時は「マーティンの音ってこんなものかなあ」と思っていたが、40数年経って高音は鈴鳴り、コードを弾けばとてもバランスよくボディーを回って出てくる、本当に弾いていて気持ちの良い音になった。あらためてマーティンの価値を再認識。

バンドソウのベアリング入れ直し

35年くらい使っているデルタ14インチBS。一度ベアリングを交換しているが、その時中のスリーブを入れ忘れていたのがずっと気になっていた。それで写真のベアリング抜きを調達して、ベアリングを抜き、教室の卒業生の方が勤めていたギターメーカーが廃業される際にいただいた小さなプレスで偏りなくベアリングを慎重に押し込んだ。これで回転精度が良くなったかどうかはわからないが、頭の隅にひっかかっていたことが解決できてよかった。

2020/04/13

工房の床修理、他

新型コロナウィルスにより、愛知県にも緊急事態宣言が出されたので、やむを得ず一か月ほど教室を休むことにしました。木工作業は基本個人で行うものであり、工夫によって続けていくことはできると思うのですが、趣味の木工教室は「不要不急」の代表みたいなもので(苦笑)、家族に心配をかけながら出席してもらうのは良くないとの思いからです。今回は世界的な疫病によるもので仕方ないと思いますが、もしもこれが戦争であった場合、世間の雰囲気がころっと変わって、私のように外出好きは”非国民”みたいに見られるのではないかと心配したりしています。どうも長期戦になりそうな気配なので、6月頃からは気をつけながら活動を平常に戻していくしかないと思います。

さて時間があるので、工房修理など普段おろそかになっていることをやっています。まずは床修理です。

工房の床は12mm構造用針葉樹合板の二枚張りです。設計時から合板には内部に欠損があってそこが凹むことを心配していましたが、意外にも20年以上、大きな不具合はなく使っています。しかし写真のような凹みがところどころにあり、ひどくなった時は、その部分に埋木をしています。そのやり方を紹介します。

まず凹みを玄翁などてよく叩いて、欠損部をしっかり取り去ります。次にそれをカバーできる大きさの硬い木片を探して大き目に切り、それを床に置いて、埋め込む場所を鉛筆でマークします。

その鉛筆線の内側に沿って切っていくのですが、私は写真のようなマルチツールに切断用鋸刃をつけ、垂直に切り込んでいます。以前は安い替刃式鋸で切ったり、ノミを使っていましたが、砂がありますし、短い距離を垂直に切断するのは難しく、バッテリーが共用できるこれを買いました。その後傷んでもよいノミで底や周辺のコーナーなど整えます。

埋木の方は鉋でちょっと下側を斜めに落とし、叩いて凹みに入るようにします。そして床のレベルを鉛筆で書いて一度外し、鉋やバンドソウで1~2mm床面から飛び出すように厚みを整えます。そして強力なボンド(私はピーアイボンド)をつけて叩き込み、固まるまでコンクリートブロックなど重いものを乗せておきます。乾燥後、鉋で床と同じレベルにします。私は古い電動鉋で刃を0.2mm~0.5mmくらい出して、横ズリの要領で削っていますが、慣れない方は傷んでもよい手鉋の方が安心かもしれません。

「木目の方向が違うやん!」と言われそうですね。合板なので、強度上は木目はどちらでもよいため、反りがでにくいように、木片の長手方向に木目がとおるようにしています。もちろん見栄え重視の場合は、床の木目の方向に合わせます。最後は適当にオイルなど塗って終了です。

昨日は400mmの自動鉋刃をマキタの湿式研磨機で研磨してみました。実はいつもお願いしている研磨屋さんの研磨で、たった一度ですが、研磨後も欠損が残った状態でしたので、自分で研磨してみたい衝動にまたかられたのです。ウチの機械は300mmまでしか研磨できないので、途中で刃を移動させることが必要になります。それで写真のようなジグを作り、刃の出方が一定になるようにして慎重に研磨してみました。かなり専門的な話なので、詳しい説明は省きました。

結果、心配した刃の移動による研磨の段差は全くありませんでした。しかし、本体がプラスチックという剛性の弱い機械のためか、刃の両端が少し多めに研磨される傾向にあり、やはり研磨屋さんに出すべきではないかと思った次第です。本当はしっかりした移動テーブルのついた本格的研磨機がほしいのですが、この先何度使うかを考えると元がとれないのは明らかで、まだ悩みは続きます。

2020/1/17

小型バンドソウの改良と刃について

年が明け、もう1月後半ですが、今年もよろしくお願いします。

さて、昨年秋に小型バンドソウ(Woodfast 10インチ・バンドソー BAS250)を教室に入れました。目的は比較的薄い板の曲線切断とアマチュアでも購入しやすい重さと価格のバンドソウを実際に使ってみることでした。刃は購入時に付属していた物を使っていましたが、スペアがないため、新年の送料無料セールで10mm4山と6mm6山を購入しました。

まず機械本体の使用感について。教室では30年ほど前に買った米国製のデルタ14インチと日立のCB75Fを挽き割り用に使っており、これらと比較するのは酷だと思いますが、この小型バンドソウは帯鋸を使いこなせる人でないとうまく使えないのではないかと思うところがあります。

写真のようにカバーはかなり頑丈な作りですが、これは動力系の骨組みとしても使われているからです。それは良いのですが、ウチの場合は、写真右側のブレードガイドを固定している部分がやや下に向かって開いており、これではいろんな高さでブレードを正しくガイドすることは不可能でした。それで、ガイドを取り外し、大きなレンチで分厚いカバーの鉄板を曲げてブレードガイドが正しい位置で上下するようにしました。

また下側のガイドベアリングは、木くずを防ぐためでしょうか、後付けされたような樹脂のカバーがあり、そのままではベアリングの調整ができないという情けない状態でした。そこで、樹脂板をニッパーでバリバリと(^^;)切り取り、調整できるようにしました。

→ 

そんなこんなで、新規購入の刃も問題なく回転するようになりましたので、切断テストをしてみました。

写真上はアルダーの幅10cmの板を切っているところです。最大12cmまで切れるようですが、広葉樹はちょっと無理がありました。

写真のように左のアルダーは切断できますが、刃が振動して大きな波痕がついています。刃の研磨と調整をもっとシビアにすれば、刃の振動は抑えられるかもしれません。右の高さ6cmの杉は問題なく切断できました。気になったのは切断幅で、今回買った刃の切断幅は1.4mmほどあります。右端の切れ込みはWoodSlicerをつけたデルタ14インチによるもので、切断幅は1.0mmです。なお半径50mmの曲線切断は問題なくできました。

バンドソウ本体は、価格を考えると仕方ないと思いますが、ある程度自力で調整(必要なら改良)する知識と経験のある人でないと上手く使えないのではないかと思いました。ブレードについては、切れ味はそこそこですが、非力な本体にしては厚みが0.6mm、切断幅は1.4mmもあって、ちょっと重たすぎる感ありです。カタログに刃の厚みの記載がほしかったです。まだ使ったいませんが、6mm6山ぐらいがこの機械には適しているかもしれません。

木工趣味の人にとってバンドソウは比較的安全で利用価値の高い木工機械です。このバンドソウは重さは30キロほど、価格は4万円ほどで手が出しやすい機械ですので、もう少し初心者にも使いやすい機械であってほしいと思いました。

2019/11/21

ソープフィニッシュ

白木の家具などのシンプルな仕上方法として知られるソープフィニッシュ、日本ではあまり使われていませんし情報も少なく、再度調べてみました。要は石鹸液を塗り付ける仕上方法ですが、塗布方法や濃度に何種類かあるようです。

石鹸液について:

使う石鹸液の濃度で濃淡2つのレシピがあるようです。 一つは大量の水と少しの石鹸、例えばスプーン2杯の石鹸と1リットルの水、もう一つは石鹸と水を同量程度使用する濃いレシピです。どちらも使用する石鹸は香料や界面活性剤などの添加物を含まない石鹸分(脂肪酸ナトリウム等)98%以上の純石鹸であることが条件です。

国内ではミヨシ石鹸から「白いせっけん」などの名前で売られている固形石鹸や脂肪酸ナトリウム98%の洗濯用粉せっけんがそれにあたりますし、廃油と苛性ソーダで作る自作の石鹸も使用可能と思われます。

塗り方:

椅子展に出品したアームチェアは薄い石鹸液をスポンジで塗り込む方法でしたが、これだとほとんど塗った感じがありません。もう少し塗装した感じが残る方法としては、比較的濃い石鹸液を泡立て、クリーム状にしたものをワックスのように塗り込み方法があり、これを今回試してみました。

  1. 体積比で石鹸1にお湯4(アバウトでよい)を加え、激しくかき混ぜます。最初は大きな泡ですが、段々と小さな泡となり、最後はクリーム状になります。ソフトクリームよりも固めの感じです。

  2. この石鹸クリームを布で木材に塗っていきます。すぐ吸い込むので同じところに数回擦りつけた方がよいように思います。ただし、水に弱い接着剤を使った天板などは水分でハギが切れる恐れがありますので、要注意です。

  3. クリーム状の石鹸が表面に残っている状態で、研磨剤入りスポンジパッド(400番くらい?)で研ぎ込みます。オイル仕上のウエットサンディングと同様です。

  4. 乾かないうちに、過剰の石鹸クリームをふき取ります。これを好みの回数繰り返します。

アルダー、ナラ、ホワイトアッシュ、スギなどに塗ってみました。手触りや光沢が一番良かったのはナラでした。アルダーは予想外に色が濃くなったりムラがでたりするようです。スギも同様。白いホワイトアッシュは導管が黒くなったりして、白さを少し損なうように感じました。ソープフィニッシュは材によって”合う合わない”がありそうです。

(参考):海外の雑誌で紹介されていた方法

石鹸クリームの準備
一握りの石鹸フレークと半カップの湯を混ぜ、ホイップクリーム状になるまで攪拌機で混ぜる。流れないように頂点を持つ状態にする(hold peaks)。

塗り方
数回綿の布で充分に泡を塗る。→ 布で泡をふき取り、拭きあげる。→ 乾いたら(1時間?)サンディング。回数は好みで3~10回。220~600番まであげていく。→翌日、細かいサンディングパッドで磨く。

 
2019/09/20

研ぎ桶更新

正しい名前がわからないので「研ぎ桶」としましたが、刃物を研ぐ時に砥石をつけておく四角い水を入れる容器です。今まで約20年もの間、工房建設時の端材(杉)で作った研ぎ桶2つ使ってきましたが、ついにその内の1つの底が腐ちて、水がダダ漏れするようになったのです。それで次は樹脂製の方が腐らなくてよいかと思い、今まで使っていたものとほぼ同じサイズのプラスチックコンテナを見つけ、わざわざ通販で買いました。

ところが、実際に置いてみると、どうも頼りない。また木工教室でこれを使っているのは恥ずかしいと思えてきました。それで工房に転がっている建築用材の端材を集めて、新しい研ぎ桶を作りました。

左が新しい研ぎ桶、中央はほぼ同サイズの樹脂製、右は20年使ってきてまだなんとか使える先代です。この写真を見れば、誰でも左の新しいのを使いたがるのではないでしょうか。中央の樹脂製は、底の四隅にゴムシートを貼ってすべらないよう工夫したのですが、実際に研いでみると、なんとなく頼りないのです。たぶん気持ちの問題だと思うのですが、木製の方が安心感が段違いに良いです。

研ぎ桶の構造は小溝を突いての簡単なホゾ組。底板は膨張を考えて段欠きし、本体の溝にはめ込んでいます。四隅はピーアイボンドで固め、念の為ステンレスビスも併用しています。底板ははめているだけですが、ピッタリに作ったせいか、水を入れると膨張して全く水が漏れません。

やっぱり手間をかけて作ったものはいいですね。というわけで、樹脂製コンテナボックスは一日でお役ごめんとなりました。

2019/08/12

小型バンドソウ導入と帯鋸刃ロウ付け

教室の夏休み、天候が良い時は山や川へ行き、天候が不安な時は工房で普段できない整備や製作をしている、「晴山雨工」と言う?。先日小さなバンドソウを購入した。使用頻度が最も高いデルタ14インチは薄刃を付けて大変切れ味よく使っているが、ほぼ直線切断専用になっていて、半径10センチ以下の曲線が苦手だからだ。それと個人でも購入しやすい低価格の卓上型バンドソウを使ってもらうことも趣味の木工では役に立つと思うから。

機種はオフさんが扱っている写真のもの。価格約4万円、重さ約30kg、鋳鉄製テーブル、最大挽割高12cmの小型卓上帯鋸である。これくらいの切断能力であれば、国産でもRYOBIなどで使いやすそうなものがあると思う。
 まずは教室で使いやすいように、コンパネや角材を使って収納付き台を作った。これでテーブルの高さは約110cmになる。流石にプーリーが小さくてオモチャのようだが、ちゃんと調整すれば、問題なく切れる。付属の刃はテスト用で性能が良くないと販売店のサイトには書いてあるが、0.5mmの薄刃で軽く、そこそこ使える。これで、小物の曲線切断がやりやすくなるだろう。

刃が一本では不安なので、もうすこし揃えたいが、送料を入れると結構な金額になる。なんとか105インチの細刃を短くできないかと思い、刃を短くしてロウ付けしてみることにした。過去一回しか使ったことがない個人輸入したバンドソウロウ付けジグと使ったが、簡単なジグなので、真っ直ぐな鉄製Lアングルなどあれば、簡単に自作可能。他にフラックス・銀ロウ・カセットガスバーナーがあればOK。Youtubeなどで検索すれば、帯鋸刃をロウ付けしている動画をいくつか発見できるので、それを見てシュミレーションしておく。

床の上で帯鋸刃の長さ1790mm(+3mm接合部)を正確にマークする。そして両端を約3mm斜めにグラインダーで落とし、接合部が重なるように加工する。

それを定規などで直線を充分に検査し修正したジグにのせ、接合部にフラックスを塗り、銀ロウの小さな破片を接合部に挟む。

あとはカセットバーナーで接合部を加熱する。最初にフラックスの水分が飛び、次にフラックスに導かれ溶けた銀ロウが流れていく。接合部付近の刃は高熱で一瞬赤くなる。全てに行き渡ったら、そのまま冷却する

今回、少しロウが多かったため下側に盛り上がりができてしまった。それを丁寧に小さな回転砥石をつけた小型グラインダーで削り、平滑にする。意外とこの工程に時間がかかった。それを本体に付けてみたら、問題なく6mmの細刃で切断することができた。

使わない帯鋸刃があれば、この方法で有効利用ができることがわかった。一般的には、手間と確実さを考えれば、新しいのを買うべし。

 
2019/07/22

バンドソウのカミソリ調整

工房で挽割り専用に使っている帯鋸”日立のCB75F”の調子がイマイチなのが気になっていましたが、教室が夏休みの入ったので、今日じっくり調整しました。機械は好きですが、専門家でもなく、修理や調整のほとんどを自分で考えながらやっています。工房の木工機械の中では、自動鉋の次くらいに、帯鋸のご機嫌をとるのは難しいです(^^;)。

症状は、”テンションをかけて切断した後、電源をオフにすると刃が後方に5mm以上移動し、背後のベアリングに当たって大きな音を立てて止まる”というものでした。今までの経験から、刃にテンションをかける摺動部(カミソリ)の動きが悪く、回転している時はテンションがかかるけれど、電源を切るとテンションがかからなくなっていることが原因と推定しました。ウチのこの帯鋸、購入直後からどうもここの動きがよくない傾向にありましたが、時間経過とともに油と埃などが原因となりより固着しやすくなっているのだと思います。

刃を外し、カミソリ部の3つの調整ボルトを緩め、丹念に注油した後、3つのボルトを締めてカミソリを押さえ、、少しだけ緩めます。この緩め方は、職人さんの好みで異なると思います。ネットで旋盤修理の方の調整方法が紹介されていまして、その方は三つのボルトを均一なトルクで締め込み、ボルトを1/4回転戻して、様子を見、ガタがあるようなら1/8回転戻すということでした。私は指先の感覚で締めています。ただしバンドソウの場合、プーリーの重さで前のめりになっていることを考慮しながら、特に最上部のボルトは少し強めに回しています。正式にはこのような調整のことをジブ調整とかギブ調整というそうです。

その後、摺動部の可動範囲いっぱいに何度も動かし、必要なら追加注油します。ガタはなく(ほんの少しガタがあっても問題ない)、軽く上下することを確かめ、試運転に入ります。結果は、電源を切っての後方への移動は2mm程度で、これは許容範囲でしょう。回転している時は、右側がテンションがかかり、左側が少し緩くなっています。電源を切ったとたん、左右のテンションはほぼ同じになりますので、力関係が少し変わるために少し刃の位置が変わるのは仕方がないことです。

角ノミや昇降盤にもこのような垂直に設置されたカミソリがありますね。このような場合油が重力で下に移動しやすく、時間経過とともに動きが悪くなりやすいです。油はある程度粘度があるマシンオイルを使います。CRC556などのサラサラの潤滑油は、このような場所には適していません。もっとよい油などご存じの方おられましたら、教えてください。

 
2019/06/27

DRAFTSIGHTが有料化

何度か月刊記事で取り上げたことがあるフリーの2DCAD”DRAFTSIGHT”が今年12月で終了し有料化するとの情報を得ました。

長い間無料で使わせておいて、ついに有料化。それも買い取りではなく、一年いくらの課金方式です。「長い間便利に使わせてもらった」と感謝すべきとの声もありますが、MS-DOSの時代からパソコンを使ってきた自分にとってみれば、「ああやっぱり!」というマイナスイメージの方が強いです。アドビ社のフォトショップやイラストレーターは完全に業界の標準ツールになっていますが、これも買い取りではなく、年あるいは月いくらの方式に変更されました。世界標準とも言えるAutoCADについては、個人では到底買えない値段で、これってホントに妥当な価格なのだろうかと思ってしまいます。

さて、零細木工業や木工教室でもCADを使うことはしばしばあります。私も教室での資料作りにCADを多用していますので、これからどうするか、迷います。というのは、無料や安価なの2DCADの中ではDRAFTSIGHTはかなり”いい線”だったからです。さて、これからどうするか、その選択枝や選ぶ際の注意点について書いてみたいと思います。

1、AutoCADLT互換の比較的安価なCADに移行する

IJCAD、ZWCAD、ARES、BRICSCADなど、数社がオートデスク社の超高いAutoCADと互換性のあるCADを販売しています。価格は5万円~10万円。使用前に「評価版」を30日間使えるようになっていますが、私はここにかなりリスクが存在するように思います。

評価版を使う際、メールアドレスや住所氏名を登録する必要があります。使う以上CAD販売会社がそれを求めるのは当然ですが、例えば私の場合ARESの評価版を使った直後から、CAD以外の広告メールが届いたり、いろんなサイトに今までになかった広告が多数出てくるようになりました。評価版の使用に関しては、できるならば、その会社に電話して評価版の入ったCDなどの媒体を送ってもらう方がよいように思います。余談ですが、私のPC環境ではARES2019はフリーズし、使用できませんでした。

2、無料の2DCAD

使ってみたことがある2DCADは下記のとおりです。

JWCAD
個人が開発し、MSDOS時代から定評のある2DCAD。比較的小さな建築事務所ではこれを業務使用しているところが多く、おそらく、将来的にも無料で提供されていくと思われます。作者、関係者のご努力に敬意を表します。ハッキリ言って、これに慣れていくことが一番安定した解決策と思われます。

AR-CAD
ある会社が開発し、無料で提供されている使いやすいCAD。JWCADの操作性が合わない場合は、これを試してみるといいです。有料化の懸念はないとは言えませんが、今のところは安心して使えると思います。

LibreCAD
windows、MAC,Linux、これらすべてで使うことができます。ただ独自の操作性があり、日本語環境で使いやすいかというと不安は残ります。自分としてはこのCADを積極的に使いたいですが、実務となるとJWCADに軍配があがります。

RootProCAD
フリー版と有料版があり、作図機能はほぼ同じ。DWGやDXFフォーマットでの保存がフリー版ではできませんが、作図に関してはどちらも直感的に操作でき、使いやすいです。用紙と部分図をそれぞれ複数ページ持つことができ、AutoCADと同じように原寸で部分図を書き、それを用紙上に好みのスケールで配置できます。興味のある方はまずフリー版を使いこなしてから有料版を購入されるとよいでしょう。有料版でも値段は約二万円、バージョンアップ版は1万円ほど。JWCADに馴染めない方は一度試してみる価値ありです。

3、DRAFTSIGHTを使い続ける
べーシックな2DCADでよいのであれば、スタンダードバージョンが年10900円ですので、AutoCADはもちろん、10万円ほどの互換CADに比べて安いと言えます。私の年齢だとあと五年くらいの業務使用かと思うので、これを使い続けるのもありかな?と思ったりします。

以上あまり参考にならないかもしれませんが、今から2DCADを使うのではあれば、JWCADを試されるのが一番というありきたりの結論です。AutoCADの操作に慣れ親しんだ方は迷いますね。数万円の互換CADの比較を慎重にやられることが大事かもしれません。

 
2019/05/21

バンドソウ刃を研磨

挽き割り専用で使っている日立のバンドソウ、そろそろ刃の研磨が必要かなと感じていたところ、三重の中井木工さんの2016年のブログで、小さなダイヤモンドホイールを使用して研磨されている写真を拝見。「これは良さそう」と思いましたが、マイクログラインダーを持っていないし、自分のアバウトな性格に合わせてアレンジし、簡単な方法で試してみました。

木工機械を使われている方なら写真でおわかりと思いますが、要点だけ説明します。電動ドライバに小さなダイヤモンドホイール(近所のホームセンターで900円くらいで購入)をつけ、何かの方法でちょうどよい研磨角度になるようにドライバを置く位置を決めます。写真ではマグネットセッターを流用していますが、木片をクランプで固定すればOKです。そしてホイールの右側で接戦方向が垂直になるように、刃に当てて研磨していきます。ここが私は要だと思うのですが、刃先を上から下へ刃とほぼ平行に研磨することにより、左右のバランスが悪くなるのを極力抑えているのです。

もちろん、元々の刃先の角度を変えないように、最初はマジックを塗った刃を少し研磨してみたりして、上手く刃に当たるように微調整をしています。改善すべき点としては、溶接部分で刃の間隔が微妙に変わるところがあり、写真のようにテーブルで刃を固定するのではなく、台を作って、研磨する刃のすぐ下で刃を固定するようにすれば、より正確に研磨できるのではないかと考えています。

刃が大きいこのようなタイプでは、ゆっくり研磨しても15分ほどで終わります。結果は、大変切れ味が良くなりました。自分の感覚では、研磨屋さんに出した時と同等以上という感じです。以前はダイヤモンドヤスリを使い、手動で横方向に研磨していたのですが、今回の方法は格段に楽で、切れ味も良くなったようです。軽い研磨を心掛ければ、気軽に試してみる価値はあると思います。

 

2019/04/26
作業台の高さ

教室の作業台はスウェーデンのショーベリ社製で、外国人向けのサイズになっています。日本人には少々高いと思っていたのですが、教室20年目にして初めてその高さを低くしてみました。

立ち作業用作業台の高さは日本では80cmくらいが多いと思いますが、ショーべリ社製の多くは86cmです。西洋式作業台の適合サイズの目安は、台のすぐ前に立って両手の手のひら全体が無理なくピタッと天板上に着くくらいと言われます(写真下)。

作業台の足は長いホゾで床に当たる水平の材に固定されているため、脚部を分解、ホゾを作り直して高さを5cm低く、81cmにしてみました。

これだけのことですが、使った印象はかなり変わりました。私は身長165cmですが、これでちょうどいい感じです。ただ、材を寝かせてホゾを作るような作業では少し低いかもしれませんし、材を立てての加工ではこれでも高すぎるかもしれません。理想を言えば、テーブルを作業に合わせ昇降できる構造が一番ですが、教室ではそうはいきません。現在10台のうち、2台だけ5cm低くし81cmにしました。

生徒さん達の感想は、かなり幅がありました。小柄な方でも86cmに慣れている場合がありますし、背の高い方は腰が痛くなりそうとか。どちらがよいかの判断にはしばらく時間がかかりそうです。ただ、作業台が低い場合の方が高過ぎる場合よりも対応が楽かもしれません。下に角材等をかませて高くすることが容易だからです。ですので、これから作業台を作る、あるいは準備される方は、高さ80cmくらいを標準と考えてよいと思います。

 
2019/02/15

ちょうなと斜めタブテール

ウチにはユニークな生徒さんが何人もいます。自営庭師でパワフルなこの方は、より木工を楽しむために角ノミを使わずノミで穴を掘り、ホゾはもちろん手加工です。以前から”ちょうな”を探していたのですが、ついにそれをゲット。これは教えることができず、先日は朝から夕方5時まで一人で”ちょうなはつり”の練習をしていました。

私もちょっと触らせてもらいましたが、根性入れて練習しないと、全然ダメというか危険でした。彼はちょっとコツを覚えたようで、夕方には堅いホワイトオークの木のブロックの名栗跡が夕日を反射して美しく輝いていました。

また先日は別の生徒さんから、角度のついた接合による複雑な家具の写真を見せられ、これを作りたいと言われたのですが、それを真似て作るのは教室のポリシーに反することであり、お断りをし、その代わりに”角度のついた接合”を生かしたオリジナルデザインを考えてくることを宿題としました。それで、その基本となる角度のついたタブテールの見本を作ることにしました。板を約65度で切断し、テールが目切れして弱くならないよう墨を入れて加工し、それを相手の板に写し、鋸を入れ、ピンを加工しました。

柔らかいアルダー材なので、あまり修正もせず、組むことができました。久々の手加工は、やっぱり楽しかったです。こういう複雑な加工になると、現実的には手加工でしか加工できません。機械のセッティングだけでとんでもなく時間がかかりますし、危険性も大きくなります。

余談です。新しく買ってみた縦横斜めが切れるという胴付鋸も使ってみましたが、やはり本来の縦挽胴付、ホゾ挽の方がよかったです。縦横斜めが切れるとはいえ、基本横切り刃です。切りくずが排出されやすいように所々に窓が設けてはあるのですが、木目に沿って流れる感じはありました。

2019/01/25

LED蛍光灯

もう1月末ですが、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

以前から工房や機械室の蛍光灯のLED化を試行してきましたが、導入にまでは至りませんでした。理由は試しに買ったLED管の照射範囲が狭くて照明器具の反射板を有効利用できないことと、色味の違いでした。しかし、手持ちの替蛍光灯も少なくなってきましたので、本腰を入れて探してみました。

条件は、昼光色ではなく昼白色であること、2100ルーメンよりも明るいもの、そして照射範囲が広いです。最初に買ったLED蛍光灯は上半分がアルミ板で光らず、昼光色で青白く、2100ルーメンは今使っている蛍光灯と同等か少し暗い感じだったからです。昼光色の方が自然か光かと思っていたのですが、昼白色の方が今の蛍光灯に近いです。しかし精密作業などの場合には昼光色の方が適している場合もあるようです。

ネットで探しみると、昼白色で2600ルーメン、照射範囲が300度というものが見つかりました。慎重にレヴューを読んでみても評価はわりと良いため、思い切って10本買ってみました。送料が無料になるからです。

その使用感ですが、かなりいいです。写真のように反射板にも光がかなり当たっていますし、今の蛍光灯より確実に明るいです。欲を言えば、もう少し温かみのある光で、上部まで光っていれば最高ですが、それは無理というものでしょう。しばらく使ってみて、生徒さん達の印象も参考に、これに替えていきたいと思います。なお、グローランプを外すだけで取り付け可能なタイプですので、当面は配線を変えず、いつでも蛍光灯に戻せる状態で使っていくつもりです。発熱による変形や耐久性などの検証はこれからです。

以上、直管蛍光灯のLED化を考えておられる方の参考になればと思います。

 
2018/12/02

マキタの充電トリマ、ファーストインプレッション

発売からかなり時間が経ちましたが、マキタの充電トリマの本体のみ購入しました。14.4Vモデルです。

以下は箱に入っていた物です。付属物で今までのマキタトリマと違うのは、ダストポートと8mm軸コレットです。6mmと8mm軸のビットが使えるのは嬉しい誤算でした。速度調節機能は個人的には必須と思っていますのでこれは○。スタンバイボタンを押すとLEDが光り「ONする準備完了」という感じで使いやすいです。

微調整はRYOBIタイプというか、ラックアンドピニオンで操作しやすいです。樹脂ではなく金属製なのも良い。簡単に取り外しができるダストポートは、回転方向を考えて作られているようですし、LEDが明るいのでポリカを通して刃先を見るのはそれほど辛いことはないようです。

ビックリしたのが、6mmのコレット。今までの短いコレットではなく、”円筒+ジョウゴ”みたいなしっかりしたコレットになっています。前々から欧州で販売されているマキタトリマはこのコレットでした。以前のタイプではコレットが短いためか、重切削ではビットが振動で出てくるというトラブルを何度か経験したことがあります。このコレットならそれが改善されているかもと期待しています。

私見ですが、電池式になったことで、技適などの日本仕様にこだわる必要がなくなったのではないでしょうか。これは海外製品によいのがあるのに日本で発売されてこなかった、その一つのハードルがなくなったということで、今後大きなメリットになるかもしれません。

充電トリマは使えそうだと思い、後日オプションのプランジベース、それ用のダストポート、6.35mmコレットを購入しました。プランジベースは海外でも発売されています。販売は先行していたのかもしれません。

教室では夏場などエアコンの消費電力が増えた時、100Vの電動工具の使用が重なるとブレーカーが落ちることがありました。充電工具を多く使うことでそのような事態を避けることができます。ビスケットジョインター、丸のこ、掃除機、ドライバー、ジグソーなどを電池化していまして、これにトリマが加わると100V電源により余裕ができると思われます。

まだ本格的に使い込んでいませんが、この充電トリマとプランジベースは予想以上に活躍しそうです。また趣味の木工なら14.4Vタイプで十分だと考えています。

2018/10/30

第18回木工教室作品展閉幕

毎年10月最終週の金~日曜日に一年間生徒さん達が作った家具や小物の作品展を開催しています。今年も120点以上の作品が集まり、ギャラリーと工房で展示しました。生徒さんのご家族や知人、インターネットを見て来られた方、卒業生、木工仲間など、多彩な見学者を迎え、忙しくも楽しい3日間でした。最終日の夜、作品を片付けた会場で恒例の打上パーティー、大いに盛り上がりました。少しスナップ写真をアップしましたので、よかったら見てください。

2018/10/10

スウェーデンのスロイド(民芸?)についてのレクチャー

2005年にウチで日本の鉋の研ぎと仕込みや使い方を教えたのがラモン・パーソンとの出会いでした。その時ちょうど”第5回教室作品展”だったので、気軽に白樺の皮の箱作りをデモンストレーションしてもらったのですが、それは大変貴重な機会だったことを後で知ることになります。また2006年のスウェーデン旅行では彼の家にお世話になりました。そんな彼が今回奥様と日本旅行の際にウチに寄ってくれました。12年ぶりの再会です。観光メインの旅行とのことですが、貴重な機会ですので、夜に生徒さんや近所の木工家さんに声をかけ、写真を見せてもらいながら話をしてもらいました。

それに先立ち、午前中は一昨年スウェーデンで出会われた岐阜森林アカデミーの久津輪氏のところを訪問し、同学でもレクチャーをしてもらいました。

プロを目指す学校に合わせた話の内容になっていたのには感心しました。同じ物を多数作り続けることの大切さや面白さ、また時間とコストのことなど、大変ためになる話だったと思います。後半はお得意のバーチバークボックスの話でした。

一方ウチでの夜の話は似た内容ではありましたが、生業としての木工ではなく、楽しむための木工に合わせてアレンジされていたのが流石でした。アイヌの民芸品の中にも同じようなバーチバークボックスがあり、それを再現してみることもされたいました。アイヌとスウェーデンに共通な工芸品があったということはロシアが発祥かもしれないと言っていました。2005年に実演してもらった際にいただいたムースの角を使った押型やヘラ、そして作品も見ながら、楽しいひと時を過ごしました。

二泊三日生活を共にし、快い疲れを感じながら、「来てもらって良かったなあ」と感じているところです。写真は今回彼からいただいたのと2005年にもらったBirchBirkBoxです。

2018/08/23

ダブテイル

教室は夏休みだが、名古屋の夏は暑い。ご存じの通り今年は全国的に酷暑で、外に出るのも工房で何かするのも、どうもやる気がでない。しかしこのままではいけないと、作りかけで置いていたキャビネットの引出作りをすることにした。

機械室の冷房を一台稼働し、引出のタブテイルを刻む。内側を段欠きした本体に収まる構造のため、写真のようにちょっと変則的なタブテイルで、組んでから鉋で簡単には調整ができないため、慎重に墨を入れし、両側板を重ね、80度に保てるジグを使いバンドソウで切り込み一分ノミで欠き取る。それを段欠きした前板に合わせて、薄いノミでダブテイルの形を相手に写す。要するに”テイルファースト”で加工した。

加工は老眼との闘いだ。通常の老眼鏡の上に、教室に寄贈していただいたよく宣伝で見かける拡大鏡をかけながら墨を入れたり刻んだり。とはいえ、段々慣れて来て、少しずつ上手くなるのがわかる。テイルファーストだと写したノミの線まで無造作に削ると削り過ぎになる。それで少しずつ削っていくと、ノミの切れ込みの外側の部分がなくなった時点でピッタリになることがわかる。またピンの角が欠けやすいので、始めから斜めに加工しようとせず、垂直に加工して後、少しずつ斜めにしていく方が具合がよい。そんな発見をしながら、また好きな音楽を聴きながら、時間が過ぎてゆく。

タブテイルって、とても時間と手間を食う。包み打ち付けやダボ、あるいは機械加工のダブテイルでもよいかもしれない。でも、これを刻んでいる時、ふと無心で刻んでいる自分に気づく。この無心の状態が好きなのだ。好きだから、時間がかかっても、刻む方が楽しいということになる。

とても仕事としてはやってられないと思う。酷暑の夏、涼しい部屋でコツコツと刻むタブテイル。結構いいもんですよ。

2018/07/29

スマートメーター

半年ほど前、中部電力が自宅兼工房の電気メーターをスマートメーターに交換した。今までの電気メーターは一か月間の合計電力を測定できるだけであり、ある時間帯にどれだけ使ったかはわからなかった。一方スマートメーターは一時間単位で使用した電力をオンラインで会社側が知ることができるし、ネットで登録すれば利用者側も直前のデータを見ることができるというもの。

スマートメーターへの移行は、一般家庭ではあまり変化はないだろうが、工房や店舗など動力を入れている場合には、契約電力量オーバーなど今までは問題にならなかったことが表立ってくることがあるかもしれない。

ウチは100Vの木工機械や工房用200V単相エアコンは家庭用電源からとっているので、先日の暑さでブレーカーが落ちた。このあたりの使用量のことをスマートメーターのデータから紹介してみる。小さな工房を運営されている方には何かの参考になるかも。

下のグラフは7月15日の酷暑日の家庭電力消費量。ウチは工房と自宅で60kwの契約なので、13時以降エアコンがフル稼働し、5kw近い消費量になっているのがわかる。そして午後3時の休憩のため、2時45分頃に休憩室のエアコンを入れた時にブレーカーが落ちた。契約電力を増やさずに落ちないようにするには、昼休みに稼働したエアコンを3時の休憩まで連続稼働していれば、エアコン稼働時の大電流消費を避けることができて落ちなかったかも。

参考までに同様の教室実施日の動力の消費量のグラフ。通電している機械設備等についてここで詳しく書くことは控えますが、木工機械は断続的に使うことが多く、思ったより電気量は多くない。契約電力が多い方は、スマートメーターになるとかなり節約できるかもしれないし、逆に少ない方は使用電力オーバーがわかり、電気会社から契約量アップを迫られることもありそう。

酷暑を乗り切るには家具工房でもエアコン稼働が前提になると思います。そのエアコンをどの電気で動かすか、現状の電気使用量をよく分析し、検討する必要がありそうです。

2018/07/06

手押鉋と自動鉋の刃を交換

長年やっている刃の交換、私の方法を紹介します。機種が異なっても、考え方や手順は同じですので、研磨タイプの刃を使っている方の参考になればと思います。特に手押鉋の場合に役立つのではないでしょうか。結構シビアな話なので、機械を触ったことがない方には理解しにくいと思います。

準備

まず定盤を綺麗にし、刃が最高点にあるように正確に固定する。太洋製の場合、前テーブルを下げて定盤と回転胴の水平部分が完全に同一平面となるように定規を使うなどしてシビアに調整しマグネットで固定。機械導入当初は回転軸後方の固定ネジで固定すると思っていたけど、それは作業用の仮固定用ネジで、このようにする設計だと機械屋さんから教えられた。機械により固定方法は異なると思うが、固定機構がない、あるいはあっても不安な場合は、何等かの方法で正確に刃が最高点になるように固定する方法を考えること。また後定盤をごくわずか(0.1ミリくらい?)下げておくこともある。理由はハギ面を完璧な直線で得るために後定盤を後で少し上げることがあるから。回転胴の円筒面は後定盤より1mm低くなるようにしている。

交換

3枚の刃(回転胴のすべての刃)の固定ネジを一本ずつ緩め、軽く締めておく。これから一本ずつ交換してゆく。交換する刃を上になるようにマグネットで固定し、ネジをゆるめ刃を外す。刃を外して交換だけする場合と、時間的余裕がある場合は固定金具も外して掃除をする場合がある。研磨済の新しい刃を所定位置に入れ、刃を押さえながら後定盤に置いた二つのマグネットに下から当てる。2度くらい押さえては離し、確実にマグネットに当たっていることを確認する。そのうえで、固定ネジを軽く締めて、刃を固定する。

確認

事前に用意しておいた真っ直ぐな角材を後定盤から刃の上に置き、胴を手で回して、刃に押されて5ミリくらい動くことを手前・奥・中央等の位置で確認する。角材が動かなかったり、動きすぎたり、あるいは手前と奥で移動量が違う場合は、やりなおして、5ミリくらい動くようにする。ウチの中古の機械の場合、定盤のフライス加工があまり上手くないのか、円弧状の研磨跡がクッキリ見える。これはフライスの刃が少し傾いていたことの証だと三重の中井さんに教えてもらった。そうであるなら、円弧の中心部で定盤がごくわずか低くなっているはすである。実際、定規を置いて横から光を当てると、その通りになっていた。だから、刃高調整用マグネットを置く位置も奥と手前で同じ高さと思われる部分に置くように注意している。

締つけ

三枚の刃の高さが完璧にそろったら、ネジを締めていく。刃の中央から両端にシワを延ばすように締めていく。ただし、一つの刃を力いっぱい締めつけると回転胴にひずみができる可能性があるので、三回くらいに分けて刃を回しながら、全部の刃を弱→中→強という感じで締めつけていく。バカ力厳禁。短いスパナのままで締めることができるくらいの力でよい。

試運転

万が一のことがあるので、刃が飛び出しても怪我をしない位置に立ってスイッチを入れ、最高回転でしばらく運転し、問題がなければ試し削りをし、後定盤の位置を微妙に調整し、木材の端まで完璧な平面に削れるようにする。

自動鉋の場合

刃の高さの確認は面倒なので、毎回はやっていない。不安な場合は、定盤に高さの等しい角材を置き、定盤を慎重に上げていき、胴を手で逆回転させ、刃が角材を撫でていく音や様子で判断する。

2018/06/23

ドアクローザー

手作業室と機械室を行き来する所のトビラ、冷暖房中は閉めてほしいが、それが徹底できず、イライラすることが多かった。前々から開けたドアが勝手に閉まる機構を付けたいと思っていたが、いいプランが思い浮かばなかった。先日、ドアクローザーを調べていたら、RYOBIの家庭用ドアクローザーがグッドデザイン賞を受賞し、さらに長年販売していることに対しロングライフデザイン賞を貰っていることを知り、値段も3000円くらいなので、ダメ元で付けてみた。

これはなかなか優れもの。型紙で取り付け位置はわかりやすいし、下穴用ビスまで付属しており、電動ドライバーさえあれば楽勝で付けられる。開く時、今までよりちょっと重いけど、ほとんどの人は気がつかなかったくらい。気に入ってもう一つ買って機械室側にも付けた。

2018/06/19

四方山話

昨日までの三日間、教室の人数が多くて疲れたが、いろんな話が聞けて面白かった。

土曜は台湾旅行通の方や出張で東北の行った方、また高齢のご両親と親戚で記念となるような京都旅行など、いろんな旅の話。お土産も沢山いただき、皆で食べた。
日曜は新婚の方もおられ、「夫婦円満の秘訣」みたいな話になり、「共通の趣味が大事」など、結婚生活初心者からベテランまで、為になりました。
比較的平均年齢の高い月曜は、健康診断や人間ドッグの話、それもガンを克服された方の話もあり、これまた面白く具体的病院情報もあり参考になりました。

話が好きな人も苦手な人もいる。私も若い時はこういう世間話がちょっと苦手だったが、この年齢になると、こんなグタグタした話ができる人間関係が持てるありがたさ、大切さがよくわかる。営業で各地の病院を回っていた時に学んだことだけど、相手と30分以上話ができると、ある程度信頼関係が築けるようになる。木工作業は熱心にやり、同時に休憩や食事時のコミュニケーションを大切にすることが意味あるんだなあ。

2018/06/08

 

自動鉋のダンパー

先週ある生徒さんから「自動鉋で今までと違う音がします」と言われた。材料が送られた後に送りローラーが落ちる、コトンという音なので、「これは心配ないです。」と答えていた。が、念には念をということで、調べてみると、左右2つずつ、計4つあるダンパーのうち一つがオイル不足になっているようだ。

ウチの自動鉋は太洋製で送りローラーは二つあり、材料が通った後、それらが急に落ちないよう、オイルダンパーが仕込まれている。写真スプリング下のLアングルで固定されている円筒形のモノがそれで、スプリングで持ち上げられたピストンが急に落ちないようにタービンオイルが満たされたシリンダーの中でゆっくりピストンが下がる仕組みになっている。タービンオイルを補充したら、ローラーが落ちる音はソフトになった。この機構が滑らかな切削に役だっているのかどうかはよくわからないが、少なくとも衝撃をやわらげる働きはしているわけで、やっぱり良い装置なのだと思う。

修理が終わったと思ったら、デジタル表示が狂ってしまい、設定をやり直した。教室のない平日、機械の補修や調整をすることが多い。土日月の三日間、トラブルなく機械が動くようにと願いながら。

 
2018/05/28

11名で教室

ウチの教室は平均7~8名、10名上限で実施している。が、二三年に一度、私の手違いでダブルブッキングしてしまい、人数がオーバーすることがある。昨日がそうだった。急きょ機械室の作業台を持ち込み、11名分の作業スペースを確保、午後には予定どおり11名となった。これだけの人数が黙々と作業をしている光景は熱気が漂い、どこかの家具工場かと思わせるほど。

何年も来てくれている生徒さんも多く、木工教室に入ってから結婚・出産、あるいは転職・リタイアなど、彼らの人生の節目をここで聞くことも多い。そういう話が、家でもなく、仕事場でもない、シガラミの少ない趣味の教室でできることは大変意味あることだと思う。昨日もある女性生徒さんの結婚報告があり、その幸せそうな顔が印象的だった。

2018/05/25

黒の田湿地でコーヒー」をブログに書きました。

何もしないと運動不足になってしまうので、できれば週一回、実際は月一回くらいですが・・・、近郊の山に登っています。いくつかお気に入りの山がありますが、中でも屏風山は足にやさしい登山道が続き、湿地には立派な手作りテーブルがあって、休憩にも最適。前々からここでコーヒーをと思っていたのですが、ようやく実行できました。ただ、コーヒー以外何も持っていっていなかったので、ちょっと寂しかった。次回は甘い物でも持って行こう。
2018/05/21

ダラダラ雑記を始めるにあたってご挨拶。

ブログとかフェースブック、インスタとかいろいろありますが、これらのサービスは運営会社が「終了します」と言ったら、自分のPCにバックアップを取っていない限り何も残りません。バックアップがあっても完全な形で残ることはまずありません。自分は書いたのを「人に見てもらいたい」ということより、公開できる場に書くことで多少でも記録を残すことに力が入ることを期待して「自分の記録」として書いています。

というわけで、見やすさよりも、シンプルさを重視し、一つのファイルにとにかく、ダラダラと書いていくことにしました。どちらかというとテキスト中心で写真も少なめになるかと思いますが、時々見ていただければ幸いです。目次を付けたいのですが、これにはいろいろ問題もあり、いずれこのページの上部か別ページで目次を作るようにしたいと考えています。

先月65歳になり、いくらカッコつけても視力、体力、集中力など衰えてきています。その辺のことも自然に逆らわず、受け入れることをも楽しみながら書いていきたいと思います。どうぞこれからもよろしくお願いします。

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