LA旅行2022--二歳の孫に会う旅

秋にも行くことになりそうだが、コロナと出産で全く帰って来れない娘達に替わって夏も会いに行くことにした。コロナはまだ終わっていないし円安という逆風もある。航空会社は安く確実に行けそうな、昨年末から就航したJALのLCC”Zipair”。現地では孫と遊ぶのが目的で木工に関するようなことはほとんどないため、ここではコロナ検疫関係やZipairのことなど中心に書いてみたい。

準備

宿泊先は娘達の家から徒歩3分のところにある一軒貸出のairB&B。少々高いが、娘達に送迎の手間をかけなくてすむ。それにしても円安はキツイ。

Zipair

まずはZipairのサイトで飛行機の予約だ。国際線のLCCを使うのは初めて、予約段階で緊張した。便の変更は不可だし、キャンセルしても返金はない。また荷物を預けるのは重さに応じた有料制で、食事がほしい人は事前申し込み制で有料。水まで有料だ。

結局、次のようなオプションで予約をした。

  • 航空券は一番安いキャンセルも変更もできないやつ。

  • 預ける荷物は一つだけにし、一番安い14kg。

  • 機内持ち込みは一人二個で計7kgまで。二人四個、計14kg

  • 食事は迷ったが、何もないと不安なので、行きはチキンカレーとカツサンド
    帰りはビーフハヤシライスとトマトソースの肉団子をチョイス。

  • 座席は通路側と窓側、前方ほど高い。いつものように通路側と並びの中央席。

これで総額二人で約19万円。確かに安いが成田までの往復交通費を加えると、24万円弱。

ESTA

前のESTAが期限切れのため、新しくESTA申請。二年に一度なので、毎回緊張する。


一日目(長い一日)

名古屋自宅→バスで大曽根→JR名古屋→品川→成田空港→LAX→保育園→娘宅

スーツケースは二日前に成田空港へ宅急便で送った。機内持ち込み荷物を背負ったり持って朝6時半に自宅出発、ゆとりーとのバスで大曽根へ。通勤時間帯の混んだ電車で名古屋駅。EX予約しておいた特急券を受け取り、新幹線へ乗り込む。車内販売のコーヒーとコンビニサンドイッチで朝食。予定通り品川駅に到着、JR線に乗り換え、成田エクスプレスで空港へ。えきネットでチケットレス予約をしているので特急券は少し安い。

成田空港は20数年ぶり。やはり閑散としている。スーツケースを受け取り、Zipairのカウンターへ。VeriflyというJALが提供しているアプリでワクチン接種証明などを事前登録してあったので、簡単にチェックイン完了。昨年はこのVeriflyより実際の書類とか提出したけど、今年はアプリがOKならそれでOKという感じ。これは進歩している。

昼飯だが、評判の良いレストランの多くは閉店しており、結局5階のフードコートで職員もよく食べているセルフのうどん屋へ入る。”かき揚げとうどん、おにぎり”のような簡素な昼食をとり、出発エリアへ向かう。セキュリティーチェックを終えた後は、機内で必要な水や食料を買いこまねばならない。出発エリアに狭いセブンイレブンがあり、皆そこで買うので混雑していたが、水だけは調達した。一応機内食を注文しているので朝食用には昨日買ったロールパンとおやつでなんとかなるだろう。

定刻に搭乗。初めてのZipair、座席周りはそれほど窮屈ではないが、毛布の提供はなく、時間つぶしで見る画面もヘッドフォンもない。その代わり無料Wifiがあって、それを利用していくつかの映画が見れたり、インターネットへの接続ができる。ネットの速度は速くはないが、メールやライン、SNS等の利用は問題ない。今回失敗だったのがイヤホン。ゆるいのを持ってきてしまったため、機内だとノイズが大きくて映画など音声が聞き取りにくかった。次の時は、フィット感の良いイヤホンを持ってこよう。ipadも持参したが、持ち運びを考えるとスマホだけでもよいかもしれない。

食事はまずくはないが、量が本当に少ない印象。カツサンドなんか、1400円くらいでたった二切れである。持ち込んだロールパンが役に立った。日本からの出国時はセキュリティー通過後にもコンビニがあり、弁当やおにぎり、水を購入することはできるので、次回は食事を頼まないと思う。万が一食料が買えなかった場合に備え、パンやスナック等の食料は持っておきたい。なおアルコール類の持込は禁止なので機内で注文するしかない。ちなみに350ml缶ビールは5ドル!

窓が物理的なシャッターではなく、電気的にガラスの透過度を変化させる方式。そのため、室内消灯中も薄っすらと窓から外が見える。今回は幻想的な朝焼けの風景が見えた。LAへの着陸では薄雲の中から見えるダウンタウンが印象的だった。

 

入国審査等は全く問題なく終了。外に出て娘の迎えを待つが、工事中の渋滞が激しいため、手前の駐車場に車を入れ徒歩で来てくれた。

無事再開した後、孫が通う保育園に迎えに行き、二歳を越えた孫とご対面。パン屋さんによって買い物をしたが、そばの工事現場を熱心に見ていた。ゴミ収集車、ブルトーザー、ショベルカー等々、働く車が大好きなのだ。

今日は初日ということで、ハイランドパークのよく行くイタリアンレストランでピザのテイクアウト。

二日目

娘宅→床穴埋め(保育園)→ブロッサムマーケットホール→公園

午前中、娘宅で床の穴ぼこ修理をした。

午後、娘が設計を担当したブロッサムマーケットホールを見に行く。特に天井の図案が特色でLAタイムスでも紹介された。これからの若いシェフなどに活躍の場を与える、食事を楽しめるホール。

ブロッサムマーケットホール

帰宅前に自由におもちゃの車に乗ることができる公園へ行って遊んでから家に帰った。

三日目

娘宅→(JAPANタウン)→午後PCR検査→グランドセントラルマーケット→レストラン

娘とカミさんは土曜日につくる日本食のための買い出しでJAPANタウンへ。私はまだ時差ボケが抜けないので、午前中はゆっくりする。

借りた一軒家。サボテンメインの庭

宿でテレビをつけてみたら、チャンネルがメチャクチャある。ずっとDIY関連の映像を流しているところも。上の写真はそのなかの一コマ。

午後、帰国72時間以内のPCR検査を受けるためダウンタウンへ行き、その後グランドセントラルマーケットへ軽食と買出し。検査は昨年と同じRELIANT

夕方はカミさんの誕生日祝いでイタリアンレストランで食事。

四日目

ハイランドパークで人形劇を見る→日本食の夕食作り(PCR陰性証明引取)

今日は土曜日で、前から予約してくれていた、ハイランドパークにある老舗の人形劇を見に行った。物語というのではなく、ミュージカルのような人形劇で、大人も充分楽しめた。

Bob Baker Marionette Theater

その後、劇場近くで昼食をとり、夕方はカミさんが唐揚げと春巻きを作って日本食デー。

五日目

ファーマーズマーケット→グランドセントラルマーケット、ケーブルカー

日曜のお決まりはビバリーヒルズのファーマーズマーケットである。新鮮な野菜や果物などを買い込むのが楽しみでもある。その後もお決まりのグランドセントラルマーケットで昼食をとり、動いていた(よく故障する)ケーブルカーに乗る。本当に短い距離だが、歴史的価値のある名物ケーブルカーである。片道1ドル。

最後の夜、パパ特性のトマトパスタの夕食。

六日目

ユニオン・ステーション→LAX→(次の日)成田→名古屋自宅

もう今日は帰国の日。子育て中の娘の負担を軽くすべく、初めてユニオンステーションからLAX行きのflyawayバスを利用することにする。チケットがオンラインで買えるので便利。娘宅から15分ほどでユニオンステーションへ行き、そこでお別れ。バス約30分でLAX到着。これでいいし、日本から到着時もこのバスを利用するのが良さそう。

まだまだガラガラの空港国際線ターミナル。機内持ち込み用の水を買いたいが、1リットル5ドルもする。水を持ってセキュリティーチェックを通れないので、これはひどいなあ。まあ、日本の山小屋での値段と似ているかも。

帰りのZipairはガラガラだった。食事は帰国便の方が高いが、ボリュームはあった。ハヤシライスを頼んだはずだが、想像とは違っていた。帰国時は空港で食料の調達が難しいので、事前に日持ちするパンなどの食料を持ち込む準備が必要だろう。それが無理な場合は一食は頼んだ方が無難と思う。

ガラガラだったので人がいない前の席で寝ていたら、「Zipairでは席の移動は認められておりません」と注意を受けた。問題なさそうには思ったが、席ごとに細かい値段差があるくらいなので特例を認めてはダメなのだろう。ここはおとなしく従おう。

機内でアニメのYouTubeを見てみたら、かろうじて見ることができた。ただし、半分くらいのところでデータ制限がかかったのか、後半は見れなくなってしまった。映画に関しては、自分で準備していくか、Wifiのみで見れる機内のエンターテイメントで。

日付が変わって成田到着。入国の検疫チェックでは、MySOSアプリでOKが出ていたので、大変スムースに通過できる。このアプリを使いこなすことが大切で、今やスマホなしに海外旅行はできないと思った方がよい。

帰りはそれほど急がないので、JRの快速で東京まで行き、新幹線で帰った。しかしこの快速が時間がかかるので、次回はリムジンバスで東京に出る方法がよいと思った。


出入国等のまとめ(2022年7月時点)

アメリカ入国

PCR検査陰性証明は必要ない。

ESTAや宣誓書等の通常の入国書類

コロナ接種証明は必要で、アプリVeriflyで事前に登録を済ませておくこと。

日本入国

搭乗時、出発前72時間以内の政府指定のフォーマットによるPCR検査陰性証明が必要

アプリMySOSでOKが出ていることでスムースに入国できる。

感想

去年は日本入国が大変だったが、今年はかなりこなれてきている。特にアプリの活用がうまく行っている、しかし、日本行便の搭乗時に求められるPCR検査は、金銭的、時間的、精神的に負担が大きい。もうそろそろ緩和すべきではないか。


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