折原 一


書名 異人たちの館(新潮)
内容  失踪した息子・小松原淳の伝記を書いて欲しい、との依頼を受けたゴーストライターの島崎。広壮な館で資料を渉猟するうち、彼は淳の生涯に魅せられてゆく。小説家志望の強烈な個性、幼年期から続発した奇妙な事件と謎の異人。なおも調査を進める島崎に不穏な出来事が起り始めた―。五つの文体で書き分けられた断章から、恐怖の異人がいつしか立ち上がる。折原トリックの最高峰。

 日本推理作家協会賞第47回候補作
感想  未読
書名 天井裏の散歩者−幸福荘殺人日記(角川)
内容  日本推理文壇の重鎮、小宮山泰三が住む2階建てモルタル造りの幸福荘。そこには古くから小宮山を慕う数多の作家志望の若者たちが集っていた―。幸運にも私はそんな幸福荘に入居することになったが、部屋に残されていた1枚のフロッピーが私を戦慄させた。創作なのか、現実なのか。〈文書1〉から〈文書6〉まで、6つの不思議な連作短編小説を読み終えた私は思わず天井を見上げて…。叙述トリックの名手が、九転十転のドンデン返しであなたに挑む、究極の叙述ミステリー。

 収録:不完全な密室/あなたの部屋/最高の結末/心の旅路/函の神様/永遠のアイドル/ハッピーエンド
感想  未読
書名 セーラ号の謎−漂流者−(角川)
内容  ダイビング中、妻とその不倫相手に見殺しにされた推理作家・風間春樹は、無人の八丈小島で意識をとりもどす。脱出しようと泳いで八丈島に向かうが、漂流してしまい、偶然にもセーラ号というヨットに辿り着く。そこには恐るべき秘密が…。航海日誌、口述テープ、手紙、新聞記事などに仕組まれた騙しとたくらみに満ちたプロット。荒れる大海原に浮かぶヨットで一体何が起こったのか。憎悪と殺意が錯綜する中、最後に生き残るのは誰か。騙しのマジックを駆使した叙述ミステリー。
感想  未読
書名 遭 難 者(角川)
内容  北アルプスの白馬岳から唐松岳に縦走中、不帰ノ嶮という難所で滑落死した青年・笹村雪彦。彼の山への情熱をたたえるため、彼の誕生から死までを追悼集にまとめることになった。企画を持ちかけられた母親は、息子の死因を探るうちに、本当に息子は事故死なのだろうか、と疑惑を抱き始める…。登山記録、山岳資料、死体検案書などが収められた追悼集に秘められた謎、謎、謎…。2冊組箱入りで、待望の文庫化。奇書!2冊組箱入りの追悼集に隠された死者からのメッセージ。この本は追悼集(本編)と別冊の二つで構成されています。

不帰に消える―笹村雪彦追悼集
不帰ノ嶮、再び
感想  未読
書名 水の殺人者(講談社)
内容  次はお前だ!恐怖の「殺人リスト」にまた一人の名が記された―会社のコピー室に置き忘れられた一通の書類から始まった連続殺人事件。次々にリストに加えられる名前、しかもその通りに殺人が起こる。密かにせせら笑っている真犯人とは?折原トリックの魔術が最後の最後まで読者を欺き続ける傑作サスペンス。
感想  
書名 仮 面 劇 MASQUE(講談社)
内容  妻に五千万円の生命保険を掛けた。額としては多すぎず少なすぎもしない。疑われないような事故死に見せかけて、彼は妻を殺そうと思っていた。彼にはやりとげる自信があった。ミステリー界の鬼才折原一と劇中のM氏が企む完全犯罪。絶妙のストーリー展開と巧妙な仕掛け、最終ページで明かされる驚愕の真相とは。
感想  
書名 黒衣の女(講談社)
内容  「わたしを探してほしいのです」と女は探偵社の男に言った。記憶を失った彼女のアドレス帳には、見知らぬ三人の男の名前が記されていた。一見、無関係なこの男達が次々殺される。いずれも殺害の手口が似ており、現場付近では喪服姿の女が目撃されていた。いったい真犯人は誰か!?めくるめく折原ワールドの真骨頂。
感想  
書名 覆面作家(講談社)
内容  顔に白頭巾をかぶってひたすらワープロを打ち続ける男。行方不明だった推理作家・西田操は七年ぶりに帰還して、長編『覆面作家』の執筆にとりかかった。それが、増悪と殺意の渦巻く事件の発端だった。劇中の小説と現実が激しく交錯し、読者を夢魔の世界に誘いこむ、傑作ホラー。真相は覆面作家だけが知っている。
感想  
書名 灰色の仮面(講談社)
内容  ある晩、女性の悲鳴を聞いた僕は、駆けつけた部屋で美女の死体を発見。折悪しく住人に見つかり犯人と間違われてしまう。満月の夜に歪んだ欲望をたぎらせて、白いマンションに住む独身女性を次々と襲う恐怖の暴行魔と僕の熾烈な闘いが始まる。最後の一行まで真犯人がわからない超弩級のホラー・ミステリー。
感想  
書名 螺旋館の殺人(講談社)
内容  世間をアッといわせる新作を久しぶりに発表すべく、山荘にこもって執筆を開始した老作家のもとに、作家志望の美貌の女性が、書き上げたばかりの自らの原稿を持って訪れる。すべての謎は、ここから始まった。奇妙極まる盗作事件、そして殺人。精緻な多重トリックが冴える奇想天外な傑作長編ミステリー。
感想  
書名 ファンレター(講談社)
内容  「お返事がないので、またお手紙を差し上げます」熱狂的な女性ファンから次々届くファンレター、断っても断ってもしつこく講演を依頼してくる図書館司書…謎の覆面作家・西村香をめぐって起こる怪事件・珍事件の数々。はたして作家は、男なのか、女なのか?年齢は?全編、手紙形式でつづる絶妙の連作推理集。
感想  
書名 倒錯のロンド(講談社)
内容  精魂こめて執筆し、受賞まちがいなしと自負した推理小説新人賞応募作が盗まれた。―その“原作者”と“盗作者”の、緊迫の駆け引き。巧妙極まりない仕掛けとリフレインする謎が解き明かされたときの衝撃の真相。鬼才島田荘司氏が「驚嘆すべき傑作」と賞替する、本格推理の新鋭による力作長編推理。

 日本推理作家協会賞第43回候補作/江戸川乱歩賞第34回候補作
感想  未読
書名 丹波家殺人事件(講談社)
内容  建設会社のワンマン会長・丹波竜造が、伊豆沖でヨット航海中に遭難した。死体が発見されぬまま、葬式が執り行われたその日に、長男が密室状況の仏間で不可解な死を遂げる。それは、これから一族の人々を襲う殺人劇の幕明けにすぎなかった。張りめぐらされた伏線、驚愕のトリック、めくるめく折原ワールドの真骨頂。
感想  
書名 二重生活(講談社)
内容  共著:新津きよみ

 わたしを裏切った男と侮辱したあの女は絶対に許せない!ふたり同時に復讐するには、あの方法しかない―男に妻も子どももいると知った愛人の心に燃えたぎった嫉妬と殺意。重婚をテーマに男女の息づまる駆け引きをスリリングに描く多重心理ミステリー。折原一・新津きよみ、おしどり作家、初の合作が実現。
感想  
書名 101号室の女(講談社)
内容  サスペンス映画の傑作「サイコ」を見事に彷彿させる表題作、夕暮れの公園で空のベビーカーを捜す男の謎に迫る「眠れ、わが子よ」、凶暴な脱獄囚が別れた女に刻々と近づく恐怖を描く「網走まで」等、全九編を収録。
 巧妙な伏線とラストのどんでん返しで読者を欺く、折原マジックの集大成!

 収録:101号室の女/眠れ、わが子よ/網走まで/石廊崎心中/恐妻家/わが子が泣いている/殺人計画/追跡/わが生涯最大の事件
 解説:与儀明子
感想  未読
書名 蜃気楼の殺人(光文社)
内容  新婚旅行の思い出をたどるため―銀婚式を迎えた野々村省三・文恵夫妻は、二十五年前と同じく、能登へと旅立った。ところが、省三が何者かに殺され、嫌疑は姿を消した文恵にかかった。娘の万里子は両親の足跡を追い、真相を探る。やがて、謎の女の影と、新婚旅行に隠された驚愕の事実が…。錯綜する過去と現在。トリック巧者が贈る会心ミステリー。
感想  未読
書名 望湖荘の殺人(光文社)
内容  大型家電量販店の経営者・二宮大蔵に毒の塗られた剃刀と殺人予告の脅迫状が届いた。いったい誰が…?大蔵はある人物の協力を得て容疑者を五人にしぼり、信州の山荘パーティーに招待した。目的は殺人者の抹殺!―大型台風が山荘を襲った夜、招待客が次々に死んでいく。生き残るのは誰だ。
感想  未読
書名 「白鳥」の殺人(光文社)
内容  新潟県親不知で、河田光雄が特急「白鳥」に飛び込み、死亡。さらに、東京で彼の上司・横山修司係長の死体が発見された。不正の疑いで証券会社を解雇された光雄が、不正の黒幕と噂される横山を殺し、自殺を…?光雄に求婚されていた石野亜矢子は、彼の兄・河田次郎とともに、事件の真相を探る旅に出た。特急に仕組まれた謎は解けるか?時刻表トリックの白眉。

 「白鳥は虚空に叫ぶ」改題
感想  未読
書名 黄色館の殺人(光文社)
内容  実業家の阿久津又造一家が住む「黄色館」は、世界の珍品を集めた秘宝館でもある。ところが、犯罪集団・爆盗団から純金製の黄金仮面を盗むとの予告が!そこへのこのこ現われた密室マニア・黒星光警部。黄金仮面が宙を舞い、密室で人が死ぬ世紀の怪事件を見事なまでに掻き回す。犯人は誰なんだ。
感想  未読
書名 鬼面村の殺人(光文社)
内容  「あいつを殺してやる!」黒星光警部は、フリーライター・葉山虹子と訪ねた鬼面村で、そう呟く異様な女に遭遇した。なぜか村人はその言葉に震え上がる。翌朝、奇怪な事件が起きた。五階建ての合掌造りの家が、ひとりの男とともに一夜にして消え去ったのだ。大消失トリック、密室殺人、驚天動地のドンデン返し。黒星と読者を迷宮に誘う本格推理。
感想  未読
書名 冤罪者(文春)
内容  ノンフィクション作家・五十嵐友也のもとに届けられた一通の手紙。それは連続婦女暴行魔として拘置中の河原輝男が冤罪を主張し、助力を求めるものだった。しかし自らの婚約者を犯人に殺された五十嵐にとって、それはとても素直に受け取れるものではない。河原の他に真犯人がいるのだろうか。謎のまた謎の千枚。
感想  未読
書名 失踪者(文春)
内容  ノンフィクション作家・高嶺隆一郎は真犯人に直接インタビューする手法をとっていた。埼玉県の久喜市で起きている連続失踪事件を調査するなかで、15年前の同様の事件との関連性が浮かび上がる。月曜日に女が消えること、現場に「ユダ」「ユダの息子」のメモが残されること。犯人はまた「少年A」なのか。
感想  未読
書名 倒錯の死角(アングル)(創元推理)
内容  就職しアパートで一人暮らしを始めた清水真弓は、絶えず隣家からの視線に晒されている感じに悩まされる。そう、隣に住むアルコール中毒の翻訳家大沢芳男がこっそりと屋根裏部屋から覗いていたのだ。一度は断った酒を再び口にした時、大沢の内で何かが蠢き出す。やがて二人を巻き込んで恐ろしい事件が起こり始めた。悪夢の果てに待ち受けているものは…。折原一の長編第一作。
感想  未読
書名 七つの館 密室殺人が多すぎる(創元推理)
内容  全編密室殺人をテーマにし、カーや横溝正史に真っ向から挑戦。奇才・折原一の出発点となった異色短編集。

 デビュー作「五つの館」を編集
感想  
書名 沈黙の教室(ハヤカワ)
内容  青葉ヶ丘中学3年A組―悪魔のようなこのクラスを、担任教師が名づけて「沈黙の教室」。何者かが不気味な恐怖新聞を発行し、つぎつぎと粛清の対象を指名していく。そして行なわれる残酷ないじめ。やがて20年がたち、クラスの同窓会の告知が新聞に載った時、報復を誓う者による大量殺人計画がひそやかに進行しはじめた!めくるめく多重構造の謎と、じわじわと忍びよる恐怖。日本推理作家協会賞長篇賞に輝くサスペンス。

 日本推理作家協会賞第48回受賞作
感想  未読
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