赤川次郎 |
1948(昭和23)年2月29日福岡市生まれ。桐朋高等学校卒業。
小学3年生の時、シャーロック・ホームズものを真似て推理小説を書く。高校時代には約3000枚書いたが、中世騎士物語や恋愛小説だった。
高校卒業後、日本機械学会に入り、学会誌の編集に携わる。
同僚と同人誌を発行するなど小説を書き続け、1975年頃から新人賞に投稿し始めた。
76年「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞。
翌年にジュニア推理「死者の学園祭」、続けてサスペンス「マリオネットの罠」と長編を刊行する。
さらに平易な文章でテンポのいいユーモア溢れた短編を次々と発表、「三毛猫ホームズの推理」(78年)が好評を得たこともあり、78年に作家専業となった。
泥棒、殺し屋、詐欺師、警官、弁護士の5人家族の物語「ひまつぶしの殺人」(78年)、女子高生がやくざの組長となる「セーラー服と機関銃」(78年)、財界の陰の実力者が犯罪者に自分を殺してくれと依頼する「死者は空中を歩く」(79年)等々、奇抜な発想が秀逸で、「探偵物語」(82年)など映像化された作品も多い。
「悪妻に捧げるレクイエム」(80年)で第7回角川小説賞を受賞。
名画をテーマにした「血とバラ」(80年)や、結婚相談所が舞台の「結婚案内ミステリー風」(80年)といった連作短編集や、奇妙な味の短篇集「真夜中のための組曲」(81年)他読み切り短編も多く、82年からは毎年20冊前後の新刊をコンスタントに出し、オリジナル著書は99年に390冊を越えている。
シリーズ・キャラクターは主要なものだけでも10を越す。
さらに近未来サスペンス「プロメテウスの乙女」(82年)、冒険小説の「ビッグボートα」(84年)、サラリーマンものの「壁際族に花束を」(85年)、ホラーの「魔女たちのたそがれ」(84年)や、「白い雨」(85年)とその作風の広さには目をみはる。
これは少年時代からの豊かな読書体験と映画がベースとなっているらしい。
特にヨーロッパ文化の影響を強く受け、たとえユーモアというオブラートに包まれてはいても人間の本質を鋭く見つめている。
恋愛小説「ヴァージン・ロード」(83年)以降、「早春物語」(85年)、「女学生」(95年)ととりわけ10代後半の女学生の繊細な感情を捉えた青春小説が特徴的。
90年代に入ってからは、「夜に迷って」(94年)、「めざめ」(97年)「くちづけ」(97年)など、様々な角度から家族の絆が描かれた作品が目立つ。
「上役のいない月曜日」が第83回直木賞候補、「ひまつぶしの殺人」が日本推理作家協会賞第32回候補にそれぞれ挙がっている。
書名 | 踊る男 (新潮) |
内容 | 突然狂ったように踊り出したり、デパートの婦人服売り場で女物の服を手当り次第に着たりする男がいた。しかも、彼は自分の行動を全く憶えていないという。―そのヘンな男が、ある日、死体で発見され、一人住まいの彼の部屋には、無数のこわれた人形が散乱していた…。孤独なセールスマンの死の謎を探る「踊る男」など、奇抜なアイデアとユーモアで描いたショートショート34編。 |
感想 | 一部既読 |
書名 | 密告の正午 (新潮) |
内容 | 父は大阪に単身赴任。母は外に出てばかり。弟も部活で忙しく、家にはほとんど誰もいない。そんな家庭や平凡な毎日にうんざりしていた女子大生・亜希は、親友に頼まれ、ある「荷物」を預かることにした。刺激欲しさと興味半分で引き受けたその仕事が、人生を左右する悲劇の幕開けになるとも知らずに―。友情も恋愛も裏切らなければならなくなった亜希が、最後に手にしたものは? |
感想 | |
書名 | 勝手にしゃべる女 (新潮) |
内容 | 直子はなんとなくお見合をしようと決心した。叔母から薦められた相手は、ちょっと年齢はいっているが、人柄も学歴も収入も申し分なく、写真うつりのいい男だった。彼は、毎週日曜日の夜九時になると、叔母のアパートに、なぜかやって来るという。そしてお見合の夜、直子が叔母の家に行って目撃したことは…!?奇抜な展開であなたを不思議な世界に誘う傑作ショートショート26編。 収録:辞表/レオンディングの少年/再会/夫婦喧嘩/巨匠/命がけのアンコール/健ちゃんの贈り物/謝恩会/流れの下に/長い失恋/長い長い、かくれんぼ/勝手にしゃべる女/地下室/告別/初出社/研修/初めての社内旅行/迷いの季節/夏休み/切っても切れない/たかが、運動会/便利な結婚/見慣れぬお歳暮/仕事始め/奥の手/年度末の新人 |
感想 | 一部既読 |
書名 | ト短調の子守歌 (新潮) |
内容 | こんな素敵な1日を、私は一生忘れない!17歳のアイドルスター小松原麻子は、観衆の熱い歓声に包まれた新曲発表の朝、晴れやかに微笑んだ。しかし、その1時間後に、麻子の運命を狂わせ、日本中の人々をテレビの前に釘づけにする事件が、待っていようとは…。「他人を傷つけるより傷つく方がいい」身代りの人質にされた親友のために、麻子が踏み出す危険なオン・ステージ! |
感想 | |
書名 | サラリーマンよ悪意を抱け (新潮) |
内容 | 誰だって、何かを初めてやる時には緊張してしまう。まして、それが殺人となればなおさらのこと―みんなのためにも、あの憎っくき上役を殺そう。…と、綿密な計画をたて、社員旅行の夜に結集した四人との顛末を描く「サラリーマン四銃士」等、時間と人に疲れたサラリーマンへの応援歌。 |
感想 | 未読 |
書名 | 復讐はワイングラスに浮かぶ (新潮) |
内容 | |
感想 | |
書名 | いつもの寄り道 (新潮) |
内容 | 伏見加奈子、25歳、なんと、新婚1年目で未亡人になってしまった。夫が出張先とは違う場所で、女性とともに焼死体で発見されたのだ。残された夫の手帳を奪いあう男たち、加奈子をつけまわす中年男、悲しみにひたる暇もない。でも、あの焼死体、本当に夫なのかしら?事件の背後に隠された謎を追い、陽気な未亡人加奈子の冒険が始まった。長編ロマンティク・ミステリー。 |
感想 | |
書名 | 赤いこうもり傘 (角川) |
内容 | |
感想 | |
書名 | ひまつぶしの殺人(角川) |
内容 | 日本推理作家協会賞第32回候補作品 |
感想 | |
書名 | 過去から来た女(角川) |
内容 | 名前が何となくおかしい。「田」。でんと読む。この小さな平和で静かな村で奇怪な事件が発生した―。田村の名家・常石家の一人娘文江は、19歳の時、人知れず出奔した。その時殺されたという噂が流れ、文江の幼な馴染みの容疑者和也は自殺し、一家は離散した。7年後、東京でデザイナーとして成功した文江は村に帰ってくるが…。不審な火災。駅長の死。幽霊運動。札束のつまったトランクの発見。緑深い田園を舞台にして次々と起こる、怪事件の真相は?ユーモア・ミステリーの傑作。 |
感想 | |
書名 | 孤独な週末(角川) |
内容 | |
感想 | |
書名 | 結婚以前(角川) |
感想 | 住谷弓子、27歳。短大を卒業してOL生活ももう7年になる。平凡な毎日がいつまでも続くと思っていたのに、ある朝、目覚めてみると見知らぬ若い男が横に寝ていた…。しかも彼は、大会社の御曹子であった。やがて、彼には婚約者がいて、その婚約者が危険な恋をしていることを弓子は知る。舞台は東京からドイツへと広がって、さて、この恋の四角関係の行方はどうなる?平凡だったはずのOL弓子が、とっても素敵になって、仕事に恋(?)に大活躍する青春ユーモア・ロマン。 |
感想 | |
書名 | 追憶時代(角川) |
内容 | 幼稚園からずっとS女子学園育ちで、家庭にも恵まれ、何不自由なく育った上流社会の娘、真由子。そんな彼女が、高校3年の時、突然行方不明になった。2年後、彼女は戻ってきた。だが彼女は記憶喪失に…。なぜ彼女は行方をくらまし、記憶を失ったのか?この作品は20歳になった女性が、「自分がどんな人間だったのか」を探っていく物語である。そして「本当の自分」と対面したとき、彼女はどうしたのか?恋・友情、そして家族。赤川次郎が放つ、サスペンス・ミステリー。 |
感想 | |
書名 | 本日もセンチメンタル(角川) |
内容 | 主人公・成屋詩織は17歳。とってもセンチで感激屋。ひょんなことから「死ぬ前に、思いきり甘いものが食べたい」なんていう、軟弱な犯人が引き起こす強盗事件に巻き込まれ、その妻・啓子と赤ん坊を引きとることに。ところがその親子が次々と蒸発。しかも啓子は九州の暴力団の娘だったりして…。詩織の前に事件あり―という格言(?)通り、次々と起こる殺人事件。ユニークなキャラクターの人物達も入り乱れて、さあ詩織、この事件どう捌く!青春ユーモア・ミステリー。 |
感想 | |
書名 | 危険な相続人(角川) |
内容 | 21歳の女社長堂之池桐子登場!どんな男もまいってしまう美貌の持主で、しかも大金持ち。大邸宅に召使いと住んでいる―。しかし彼女には恋する男を殺したくなるという妙な「病気」が…。腹黒い中年男、堂之池工業の藤田社長が仕掛けてくるワナに、有能でハンサムな秘書、伊吹君と迷コンビで対抗…。桐子は自分の会社の社員と夜を過ごす仲になるし、伊吹君は、桐子の家で働く栄子に恋するように―。桐子と伊吹君のてんてこ舞いは当分続きそう。仕事に恋に、おしゃれなラブ・サスペンス!<上巻> グループのトップの座をねらう藤田は、桐子をスキャンダルに巻き込むため、巧妙な手口で殺人事件を計画した。それでも、桐子のとっさの機転と、伊吹、栄子とのトリオの絶妙なチームワークで危機を切り抜けた。桐子に仕掛けたワナがバレて追いつめられた藤田は、自ら桐子へ魔の手を―。一方、桐子は思い深まり、恋人殺害を計画!そして桐子と、伊吹君の仲は?華やかな大団円。鮮なかなどんでん返しに向かって、ハラハラストーリーが突っ走る。毎日を精いっぱい生きる女社長の青春ミステリー!<下巻> |
感想 | |
書名 | 輪 舞−恋と死のゲーム−(角川) |
内容 | 冷たい雨にうたれ立つ高校生・久美子に一本の傘がさしかけられた時、それが少女の淡い恋の始まりだった。その男は優しく声をかけてくれた。喧嘩ばかりしてる両親なんて、もういや。彼は彼女の憧れであり、夢になった…。でも、ある日、彼の家まで行くと、久美子は思いもかけない姿を見てしまう。輪になって踊りながら、喜び、哀しみ、そして時には不思議がったり…。様々な恋と愛を謳う人間たちの輪舞、絢爛な書下しラヴ・ミステリー。 |
感想 | |
書名 | 昼下がりの恋人たち(角川) |
内容 | |
感想 | |
書名 | 幻の四重奏(角川) |
内容 | |
感想 | |
書名 | 告 別(角川) |
内容 | 深夜の山中で、車が突然故障してしまったわたしは、近くの電話ボックスへと飛び込んだ。そこから、高校時代の友人へとかけた1本の電話が、20年前の色あせることのない想い出の中へと、わたしを引き込んでいった…。(『長距離電話』より)。人は、一生のうちで、いくつもの別れに出会う。ある時は、別れに涙し、またある時は、別れに希望を残しながら別れてゆくのだろう。7篇の〈別れ〉を様々に綴った珠玉の短編集。 |
感想 | |
書名 | 素直な狂気(角川) |
内容 | 松山は、部長の愛人であり自分とも関係のある女を殺害した帰り途、鈴木と名乗る変った若い男に電車賃を貸した。やがて事件は発覚、容疑は部長にかかり、松山にとっては完全犯罪になるはずであった。ところが鈴木が、松山の家に会社にあらわれ、借りたお金を執拗に返そうとする…。意外な結末を迎える表題作「素直な狂気」、小学校6年間の皆勤賞をもらう卒業式への通学中、少年にふりかかるアクシデントを描いた「皆勤賞の朝」など6編収録、赤川ミステリーの魅力満載の傑作短編集。 |
感想 | |
書名 | 七番目の花嫁(角川) |
内容 | 大金持ちの中年・前川のフィアンセ・佐千子が殺されかけた。齢の差のある二人の結婚に大反対の人物がいるのだ。第一の敵は、ひとり娘をかわいがる彼女の父親、第二の敵は前川の別れた三人の妻たちが結成した謎のグループ、その名も“前妻連盟”。おなじみ女子大生・亜有美と愛犬ドン・ファンは彼らを守るため、ウェディングドレス発表会場に潜入、ところがそこで毒殺事件発生。なんと殺されたのは、連盟のひとりだった。一生の一度かもしれないドレスにうっとりする間もなく、亜由美、捜査にまっしぐら。待望の超人気、花嫁シリーズ。 |
感想 | |
書名 | 悪魔のような女(角川) |
内容 | |
感想 | 未読 |
書名 | 悪の華(角川) |
内容 | 団地に住む一人の主婦が殺された―。彼女の葬儀の日、7年ぶりに顔を合わせた“悪い仲間”たち。現在は、会社社長、ピアニスト、主婦、それぞれが安息の日々を過ごしている。その平和をおびやかすように、仲間の一人を殺したあいつが帰って来たのだ。一方、会社社長の背後に忍び寄る、刑事と婦人警官の影。一人、また一人と仲間があいつの手で殺されてゆく…。悪と悪の対決―最後に残るのは誰だ。悪の哀しさと友情を描いた傑作サスペンス。 |
感想 | 未読 |
書名 | 殺意はさりげなく(角川) |
内容 | 元刑事の祖父君原耕治と二人で暮らしている高校一年生の小百合の誕生日は2月29日。耕治は、過去三回の未解決の少女殺害事件が、いずれも4年に一度、閨年の小百合の誕生日の頃起こっていることに気付き、数日後に迫った2月29日に注意するよう警察に行くが無視される。ところがその夜、事件発生。現場をうろついていた耕治は逮捕される。小百合の親友の祖父で資産家の松永彰三は弁護士をやとい、小百合を助けようとするが、彰三自身には正体不明の影がつきまとっていた…。 |
感想 | |
書名 | 殺人よ、こんにちは(角川) |
内容 | |
感想 | 何とも言えない余韻が漂う作品。こういった種類の結末は私の好むところなので、満足できた。会話や主人公のキャラクターなどの軽妙なタッチが事件を後味の悪くないものに仕上げている。 |
書名 | 殺人よ、さようなら(角川) |
内容 | 一度しかない16歳の夏、私とママは久しぶりに海辺の別荘でのんびり過ごしていた。でも1週間後、眼の前で私とそっくりの服を着た少女が殺され、知合いの不動産屋が不審な死をとげた。事件のあった夜、ママは遅くまで帰らなかった。またしてもママが?だって私は、ママがパパを殺したことを知っている…。“惨劇”から3年、「殺人よ、こんにちは」のユキが、ちょっと大人になって帰ってきた。ますます絶好調の赤川ミステリー、今再び、少女を駈けぬける、切なく輝く夏の嵐。 |
感想 | |
書名 | フルコース夫人の冒険(角川) |
内容 | 今日も、元気いっぱい、しなやかにカルチャーセンターを渡り歩くのは、“フルコース夫人”こと本名・中沢なつき。れっきとした15歳の娘さやかの母親。ある日、平和な家庭に突如舞い込んだのが、中沢母娘への映画出演の話で、これには演劇部のさやかもびっくり。話は順調に進むのだが、夫が女優と浮気、殺人事件も発生して…。でも、なつきなら何とか切り抜けられる。いつまでも若々しく、はつらつとした女の胸躍る青春ミステリー。 |
感想 | |
書名 | 招かれた女(角川) |
内容 | 売春をしていたらしい女子中学生の死体が発見された。捜査一課のベテラン刑事宮本と若手刑事谷内は、有力容疑者三島を逮捕しようとするが、谷内は三島に射殺され、三島も車に轢かれて死亡した。その責任を問われ宮本は退職し、事件は解決したかにみえた。だが、第二、第三の殺人が…。 有力画商・中路とその愛人で美貌の画商昭子、谷内の婚約者爽子と友人淳子。ちゅうねん男性宮本をとりまく華やかな女性達。果たして真犯人は誰か?昭子が描いた一枚の肖像画が事件解明の鍵に!サスペンス・ミステリーの傑作。 |
感想 | ネタばれになるので多くは語れないが、いつものコミカルで軽いタッチとは異なる真面目路線。その分、ラストはかなり重く響いてくる。この読後感は好き嫌いの分かれるところではないか。私にとっては余韻を引き摺る内容で、結構読み応えがあった。 |
書名 | 裁かれた女(角川) |
内容 | 15年前に犯した殺人事件の共犯者である淳子の父親が死んだ。これで、あの忌しい過去を記憶しているのは淳子ひとりのはずであったのだが…。通夜が終わりホッとひと息ついた頃から、身辺に不可解な事件が起こるようになる。次女の美樹が公園で襲われたり、淳子たちが殺した女性の友人と名のる女が現われたり―いったいこれは偶然なのか、それとも淳子を苦しめるために誰かが仕組んだ罠なのか。そして、ついに新たな殺人事件が発生した。法の手を逃がれながらも罪を背負いつつ幸福をつかもうとする女の結末は?華麗で恐ろしい傑作ミステリーの登場。 |
感想 | 上記の続編。これは個人的には書かないで欲しかった。悪は必ず裁かれる(ネタばれ?題名からも予測がつくから大丈夫ですよね?)ということだろうが、全作品の余韻を残しておいて欲しかった。 |
書名 | ふしぎな名画座(角川) |
内容 | 探そうとしても、見つからない。いつかどこかに現れる、「ふしぎな名画座」。そこでは、ただ一人のためだけに、懐かしい映画が上映される…。「(逢びき)のあとで」「(天使の詩)が聞こえる」「(ローマの休日)届」など、名画をモチーフにした、ファンタジックな連作短編集。 |
感想 | |
書名 | 自殺行き往復切符(角川) |
内容 | |
感想 | |
書名 | 失われた少女(角川) |
内容 | 雪に埋もれた別荘で、ひとりひっそりと暮らす作家・伊波伸二。彼のところに、記憶をなくしたという美少女が迷い込んできた。少女の訪れとともに、静かだった彼の周辺では数々の異変が発生した。近くの空き家で血痕が発見され、警察が捜査に乗り出してきた。次々と殺人を犯す「雪男」の正体は?伊波と少女は、不可解な事件に巻き込まれていく…。白銀の世界で展開するホラー・サスペンス。 |
感想 | |
書名 | 禁じられた過去(角川) |
内容 | 経営コンサルタントとして活躍する山上忠男の前に、かつての恋人・美沙が現れた。「私の恋人を助けてほしいの」と―。美沙のため、奔走する山上。しかし、横領事件に「巻き込まれた」という美沙の新しい恋人は、なんとなくどこか怪しい。男と女、それぞれの過去と愛が交錯するなか、山上は次第に事件の中心へと追い込まれてゆく。禁じられた過去がもたらす愛憎を描く、大人のための本格ミステリー。 |
感想 | |
書名 | 殺人はそよ風のように(角川) |
内容 | 星沢夏美。17歳。あと1ヵ月足らずで18になる。国民的(?)アイドルタレントである。熱狂的ファンの一人で18歳になる克彦は、夏美のマンションで、彼女の生の歌の盗み録りに成功!!だが、テープから流れてきた曲は、普段の彼女からは想像もつかないイタリアのオペラ!?その上、彼女は突然、自殺未遂をおこし、マネージャーは何者かに殺されて…。超人気歌手に隠された秘密とは?長編ユーモア・ミステリーの傑作。 |
感想 | |
書名 | 魔女たちのたそがれ(角川) |
内容 | 津田は小さな雑貨の卸売会社に勤める28歳の独身男性。今日は、15人の社員のうち5人が休みで、目のまわるような忙しさだ。奇妙な電話は、そのさなかに掛かってきた。「助けて…殺される」あの声は、幼なじみの依子。確か山の中の小さな町で小学校の教師をしている筈なのに…。閉鎖された町で連続して起こる、動機不明の殺人事件。狂気、憎悪、蔑視、混乱の果てに隠された恐るべき事実と結末。意外な犯人の素顔は。 |
感想 | |
書名 | 魔女たちの長い眠り(角川) |
内容 | ―人間って、本当に馬鹿だわ。見当外れのことでわざわざ、私たちを駆り立てて…。人間が私たちに勝てるわけがないのに―。夜が降りてきた。暗がりが町を大きな翼で包みこむ。静かで平和にみえる町の背後で起こる動機不明の連続殺人事件。誰が敵で誰が味方か。狂気と憎悪と混乱渦巻く中で、人間の想像を超えた恐るべき何かが動き始めた!!闇と血が支配する「谷」の秘密とは!?「魔女たちのたそがれ」に続いて贈る、ニュー・サスペンスの決定版。 |
感想 | |
書名 | 夜(角川) |
内容 | 突如襲った激しい大地震。住民が「町」と呼んでいる新興住宅地の道路が遮断され、十五軒の家が完全に孤立した。日が暮れ、月も星もない完全な闇が町を支配する。閉鎖された極限状況の中で、人々の精神は少しずつ狂い始めた。その闇の中で、人間ではない何かが人々を狙っている。一人、また一人、犠牲者が…。人間の恐怖、狂乱、そして死を、サスペンス色豊かに描くパニック小説の傑作。 |
感想 | |
書名 | たとえば風が(角川) |
内容 | |
感想 | |
書名 | さびしがり屋の死体(角川) |
内容 | 衣子は白昼、幽霊を見てしまった!岩本武夫は車にはねられ病院で息を引き取ったはずだ。現に岩本の恋人マリはショックの余り電車に飛び込み、後追い自殺をしている。その岩本が生きていたのだ。恋人の早まった死を嘆く岩本の身近に不審な事故が起き始めた。まるで、あの世のマリが淋しがって呼んでいるような―。あなたに贈るモダンホラー5編。 |
感想 | |
書名 | 死体は眠らない(角川) |
内容 | 僕の名は池沢瞳。三十半ばで四つの会社の社長。といっても父の跡を継いだだけだから威張れるものではないけれど。そんな僕もついに大仕事をやってのけた。妻の美奈子を殺したのだ。ところが死体の始末がつかない内に恋人の祐子が現れ、次に脱走した凶悪犯が乱入して大混乱。困ったあげくに妻が誘拐されたという話をでっちあげるが、見知らぬ男から本当に身代金要求の電話が…。 |
感想 | |
書名 | 探偵物語(角川) |
内容 | 辻山秀一、43歳。着ている背広も当人も、ヨレヨレにくたびれた冴えない探偵だ。やることすべてドジばかりで、責任感だけは人一倍。そんな彼が引き受けた今回の仕事は、あと5日でアメリカに発つ、やんちゃな女子大生直美のボディガード兼おもり役だった!奇妙なコンビに殺人事件が絡んで大騒動を巻き起こす傑作長編ミステリー。 |
感想 | |
書名 | 晴れ、ときどき殺人(角川) |
内容 | |
感想 | 未読 |
書名 | 昼下がりの恋人達(角川) |
内容 | |
感想 | |
書名 | 一日だけの殺し屋(角川) |
内容 | この男を消していただきたい。謝礼は4千万…。冗、冗談じゃない。僕に人殺しなんてできないよ。一介のサラリーマンが殺し屋に間違えられて、さあ、大変―表題作他7編を収録したユーモア&サスペンス推理。 |
感想 | |
書名 | 人形たちの椅子(角川) |
内容 | 永瀬敦子はK化学工業の受付嬢、B・Fは庶務課の有田だった。アメリカから重要な客があるというその機会をとらえて、閉鎖が決まった長野工場の組合員が抗議に上京。ロビーで会社側ともみ合いになり、有田は組合員の一人を負傷させた。一か月後、高校生くらいの少女が受付を訪れ、「長野から上京した父が、帰って来ない」と訴えた。課長は、知らぬ存ぜぬの構えだったが、敦子は背後の影を感じた。事件をもみ消そうとする会社側、その圧力に押しつぶされそうになる敦子。有田との葛藤に苦しみながらも、敢然と事件の真相に迫る敦子と少女。真実の愛とロマンを謳いあげて、赤川ミステリーの新境地を開いた、会心の推理秀作登場。 |
感想 | |
書名 | 明日を殺さないで(角川) |
内容 | 西山絢子は19歳。新婚たった2週間の若奥様。普通なら甘い、甘いアツアツ生活の最中なのだが、幸福はそう長くは続かなかった。夫の良和が何者かに殺され、しかもその犯人が、絢子を溺愛する兄岳夫らしいのだ!絢子の昔のボーイフレンド、岳夫の婚約者由貴子、良和の腹違いの兄と名のる八木、殺し屋、チンピラと謎の人物が次々と現われて…。人気絶頂の著者が放つ、ユーモア・サスペンス・ミステリー。 |
感想 | |
書名 | 顔のない十字架(角川) |
内容 | 小柄で、よく締まったスポーティな体つきの宮川佐知子は25歳のOL。両親を飛行機事故で失い、大学をやめて働きながら弟の面倒を見ている。しっかりものの姉と甘えん坊の弟という構図である。その弟の秀一が、恋人とドライブ中に人を轢いてしまった!死んだ男の所持品には「K物産課長真山一郎」の名刺と、「五千万用意しないと一週間以内に娘の命はない」という宛先のない脅迫状が一通。真山とは何者?そして娘はどこに?タイムリミットは一週間!殺し屋、闇のシンジケート。謎の人物辰巳が入り乱れて…。小憎らしい悪党に心惹かれていく女性心理を描くサスペンス・ミステリー。 |
感想 | |
書名 | いつか誰かが殺される(角川) |
内容 | |
感想 | 未読 |
書名 | 親しき仲にも殺意あり(集英社) |
内容 | 容子と結美は幼稚園からの仲よしコンビ。やがて、容子は刑事に、結美は殺し屋に。そして、結美が狙う男を、容子が守るハメになって…!愛と冒険のミステリー、最新長編! |
感想 | |
書名 | 払い戻した恋人(集英社) |
内容 | 「犯人はボクじゃない!ところで君に一目惚れしたので結婚して。でもその前に1千万円でボクの容疑晴らしてくれない!?」美人でちょっぴりケチなOL冴子は、ひょんなことから愛人殺し容疑の青年と知り合った。人間以外なら“来るものは拒まず”がモットー、貯金が趣味の冴子はこの申し出を引き受け、さっそく調査を開始したが…。恋とお金と殺人の長編ミステリー。 |
感想 | |
書名 | あの角を曲がって(集英社) |
内容 | 愛する男に妻がいる―。19歳の女子大生松本涼子の恋人・内島は妻あるエリートサラリーマン。彼と過ごす不安と喜びも束の間、人目を忍ぶ二人の関係がついに内島の妻・通江の知るところとなった。通江から罵倒され傷つく涼子は心の底で“彼を必ず奪ってやる”と決意したが…。満たされぬ涼子への思慕を同級生の彰子にぶつける田辺。その田辺に恋する涼子の妹・淑子。錯綜するそれぞれの愛の行方を描くラブロマン。 |
感想 | |
書名 | 湖畔のテラス(集英社) |
内容 | 妻に仕事といつわり、若い恋人と晩秋の湖を訪れた男に待ちうける、妻のむごい仕打ち。白い霧につつまれた美しい湖畔のホテルで起きる愛の悲劇を描く表題作。ガールフレンドに招かれ、孤島の別荘に遊びに行った大学生が体験する、恐怖の夏休みを描く「砂に書いた名前」ほか、何げない日常生活の中にある愛と嫉妬が生みだす、ミステリアスな六つの物語。 |
感想 | |
書名 | 呪いの花園(集英社) |
内容 | 男は、その人形をいとおしむように撫でて、「これを使えばあなたの望みは叶いますよ」と言った…(表題作「呪いの花園」)。夜の街でノッペラボーの“呪い人形”を売る男や、“悪夢”を買わせてくれと頼む黒装束の人物―この世にはあなたの知らない「幻影稼業」がうごめいている!心の闇に潜むさまざまな願望や欲望の顛末を描いた、異色の連作ホラー6篇。 収録:悪夢、買います/隅の少女/呪いの花園/幻のタイトロープ/失われた恋人/幻のプロポーズ |
感想 |
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