阿井渉介 Shousuke Ai |
1941年12月2日、北京生まれ。早稲田大学文学部卒業。
テレビのシナリオライターとして「特捜最前線」など約1000本のシナリオを手掛ける。
1980年、阿井渉太郎名義の「第八東龍丸」で第35回小説現代新人賞を受賞。以後小説に専念。
新書出版の過当競争時代の要請で「視聴率の身代金」(83)をはじめとする、風俗的要素の強いサスペンスを主流とする一方、ラドラムの「暗殺者」を思わせる設定の「追跡−黒木叛流の果てに」(85、後改題「追跡者」)といった海洋冒険小説も手掛けている。
同系統の作品に「逆鱗の島へ還れ」(87)や、日本推理作家協会賞第51回候補となった「荒南風(あらはえ)」(97)などがある。
その後、島田荘司による列車ミステリーなどに刺激を受け、大胆なトリックを駆使した「北列車連殺行」(88)の刊行を皮切りに、11冊に及ぶ
奇想天外な“列車”シリーズを相次いで発表、新本格系の読者の注目を集めた。
「まだらの蛇の殺人」(94)からは、「警視庁捜査一課事件簿」として、若い堀進刑事を登場させるなど、新たな主人公の創造にも余念がない。
書名 | 赤い列車の悲劇 (講談社) |
内容 | 嵐の朝、「おくひだ1号」の運転士は、あるべき場所に駅がなく、線路まで消えていることに驚く。一方、次駅駅員は、列車が乗客と共に消失したことを知らされる。だが、駅、線路、乗客、車輛の四重消失は、不可解きわまる事件の発端でしかなかった。犯人からはビデオテープを全国のTVで放送せよとの奇妙な要求が。 |
感想 | 未読 |
書名 | 風神雷神の殺人 警視庁捜査一課事件簿(講談社) |
内容 | 風神雷神の助けでお前を殺す。謎めいた脅迫が現実になったかのように、怪異な手口で起こる連続殺人。東京、静岡に次いで四通の殺人予告が列島を走る。 動機は何か。犯人が起こしたと豪語する余部、信楽の列車事故の意味するものは? 捜査一課名物コンビが凄まじい怨恨に駆られた犯人を琵琶湖畔に追い詰める!! 解説:荒山 徹 |
感想 | 筆者ならではの大がかりなトリック、引き込まれていく筆致はさすがだが、その分動機などの説得力は今ひとつ弱い気がした。 |
書名 | 虹列車の悲劇 (講談社) |
内容 | 金沢で寝台特急「北陸」に乗った男が、上野駅に着いた時には白骨死体となっていた。人間は本当にたった八時間で白骨化してしまうものなのか? 越美北線の運転士が山峡(やまあい)の線路上空に見た妖しく光る緑色の虹!互いに何の関連もない異様な出来事を結びつけるものは何?そして牛深警部の謎の行動は? 解説:山前 譲 |
感想 | 未読 |
書名 | まだらの蛇の殺人 (講談社) |
内容 | 「まだらの蛇が」という言葉を残して一人また一人…。天井裏から蛇の吐息、死体の首筋には二つの牙跡!能面の怪人は炎とともに宙に消え、エリート&アウトロー刑事コンビを嘲笑う。 大蛇(おろち)伝説に怯える素封家を包囲する毒牙は何を狙うのか?捜査一課の若き刑事、堀進が主人公の新シリーズ第一作。 解説:郷原 宏 |
感想 | 未読 |
書名 | 黒い列車の悲劇 (講談社) |
内容 | トンネル内で列車が消え、犯人からの身代金要求は6億円。三陸海岸に沿って走る北リアス線の車輛が、百メートルもないトンネルに入ったまま出てこない。数分後、反対方向からやってきた車輛は、何事もなかったようにトンネルを抜けていった。単線でなぜこんなことが起こる?牛深警部シリーズ最後の事件。 |
感想 | 未読 |
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