〜のんき熊の写真の楽しみ方〜
(3)列車は小さく写すべし? 掲示板でもご指摘頂いたのですが、のんき熊が鉄道を撮ると、どこに列車が写っているのかわからないような写真になってしまう例が多いかと思います。 今でこそ、風景の中を走る鉄道、ということで、雄大な風景の中に列車が小さく走っている、という写真を撮られる方も多くなってきました。 しかし、私が鉄道を撮り始めた頃は、そのような撮り方はまだ少なく、列車写真と呼ばれる写真を撮る方が圧倒的に多かったのです。 で、そんな時代になぜ、列車写真を撮らなかった(少しは撮っていましたが)かというと…その通り、あれです。金がない。 列車写真は、走行中の列車の編成全体を、車両の先頭部を写真の主題に据えながら、主に望遠レンズを用いて撮っています。この望遠レンズ…買う金がなかった(ホントは安物を中古で買っていたのですが)。実は学生時代、「サンニッパ」と呼ばれる望遠レンズで列車写真を撮ることが流行しました。サンニッパとは、35ミリ1眼レフカメラ用交換レンズで300ミリF2.8という種類のレンズを指します。詳細は省きますが、要はプロ用で高い(当時1流メーカー製で50万円程度。これまた1流メーカー製プロ用1眼レフのレンズなしボディのみが20万円程度だったので、カメラより高いレンズといえます)レンズで、買う事など夢にも思わなかった。 また、前ページで触れた2眼レフカメラなどは、レンズ交換がそもそもできない。付属のレンズは広角気味。では、それに合う撮り方は?高い機材がなくても、オリジナリティのある作品を作りたい…そこからスタートして試行錯誤を繰り返すうちに、風景中心で車両を大きく捉えない撮り方が身についてしまったのでしょう。 また、学生時代はジョイフルトレインといわれる団体専用列車を狙って、ファンがあちこちに詰めかけていました。人が多くなる常として、マナー違反の者が増え殺伐とした雰囲気になる。ただでさえ人込みが苦手な熊なので、これも独自の作風を目指す理由となりました。 撮影旅行はひとりで、それも人が行かない所に行ってみる。狙い方もできるだけ物真似にならないように…正しいかどうかは別として、のんき熊はいつもこんな感じで写真を撮っています。 あ…ひとり旅だけでなく、みんなで出かけるのも大好きな熊であります。念のため。 |
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