イズムフェスタ2008

2008.07.19 at目黒食堂



7/19(土)は「目黒食堂」でイベント3つに参戦して来ました☆

まずは「イズムフェスタ2008」
プラスイズムの方たちのイベント。耕平君は金髪になってました!
かっこいいダンス有り、楽しいトーク有り、
スイカの早食いリレーとかもあって楽しかった♪

このフェスタに紳司さんは参加していなかったんだけど、
始まってしばらくしたら、客席に背中向けたまま舞台に登場!
!?と思ったら、踏み台も使わずに天井のライトを調節し始めて…
演出ではなく、「照明さん」をするために上がったのでした☆
確かに、紳司さんが去った後、舞台にいるイズムの方たちに
スポットが明るく当たるようになりました・*:.・゜☆

そしてそして「Destiny Children」上演!
紳司さんが悩んで、生み出して、育てて来た作品。
全神経を集中して舞台を見つめてました。

暗闇の中、スポットライトに浮かび上がるリーダー・ノブさん。
真剣な顔で世の中への怒りとも取れるセリフを投げかけた後、
キュッと斜めに構え、ひとこと。

「はっぱ〜、ふみふみっ!!!」

ものすごいインパクトでした☆

聞いたことはあったけど、はっきりと分かっていなかったその言葉は
まるで呪文のように、一気に別世界へ連れてってくれました。

続いて眼鏡をかけた病弱そうな青年役の陽太君が登場。
「ヒトラーは言った…」と絶望したように語る。
(体力の無い子供は育てるに値しない…というような内容だったかと。。)


そして舞台は埠頭の一角に。。
(壁に相合傘とかラクガキがしてあった。たぶん紳司さんが作った小道具。
 小道具作ってて手の平が真っ黒になっちゃった…って、後で言ってらしたので。)


阿部さん演じる「兄」と、耕平君演じる「弟」。
とても貧しい暮らしをしていて、兄は何日も寝ずに働き通しらしい。。
それが今、母親の治療費に充てるために、大金の入ったバッグを盗んで来た模様。

大橋巨泉似の大富豪オヤジが亡くなり、その遺産が入っているキャリーバッグ。
…このバッグ、なんと、ノブさんが演じているのだ☆
椅子に乗せられたり、縛られたりしながらも、喋るのがシュール!

そのオヤジはダジャレが大好きだったみたいで…口癖のように
「金は俺の宝田(宝だ)明。これぞ人生の明石家(証や)さんま」 と言ってたらしい;

あと、「抜き手」の達人だったらしく、
もし水泳のオリンピック種目に「抜き手」があったら、俺が金メダル取ってる。
「抜き手で抜きん出る〜!」と言ってたらしい><
(このギャグ、紳司さんが考えたんですよね。。^^;)

バッグが人間に見えてくる兄弟。匂い嗅いだりして「本革だ」とか言う。
じゃ、もし人間だったら、これは…死体!?
違うよ!もし死体だったら、鼻や耳からワタ出してるはずだもん。
だからやっぱり、これはバッグなんだよ。。

(私もホントは人間なんだと思ってました。
 誘拐して来ちゃった人を、バッグと信じ込もうとしてるのかと。。
 だけど最後の最後まで、本当にバッグだったんです><)

そのうち大富豪の息子・大樹(陽太君)がバッグを取り返しに来る。
これは穢れたものだから、燃やしてしまわなければ…と。
息子は病弱な母と自分を省みずに金の亡者になっていた父を恨んでいた。
バッグの中には借用書とかが詰まっているはずで、
ドバイで愛人と遊びほうけてた揚げ句、最期の時に及んでまで、
こんなものを後生大事に持ってやがった…と。


燃やされてはかなわないと焦るバッグ。

兄は、息子の気持ちにも理解を示し、
母さんのためでも、この金を使うことは出来ない…と諦めかける。


弟・耕平が「行かせちゃダメだ!この人死ぬつもりだよ!」と見抜く。
それに対して反論しない息子。

息子の考えを叱り飛ばし、
とにかくバッグを開けてみようと持ち掛ける兄弟。

兄弟ではどうしても開けることの出来なかったバッグは、
なんとも怪しい呪文によってついに開いた。
(ノブさん、上半身はだかにされました;)


そして中から出て来たもの…
息子は「見たくない」と顔をそむけ続ける。
どうせロクなもんじゃないって分かってるさ!と。

写真がある。誰だこの女性は??…という兄弟。
「オヤジの愛人だろ!」と決め付ける息子。

だけど、子供の写真も出て来て…
写真の女性とは、愛人ではなくて若き日の母親だった。
更に、幼少の息子が描いた絵も出て来て。。。
(本当に画用紙にクレヨンで描かれた絵。これも紳司さん画?)

手紙も…息子は頑なに見ようとしなかったが、兄が読み上げる。
父の残した手紙には、いかに妻や息子を愛していたか、
いつも2人に感謝していたかが綴られていた。
更に、息子と言う宝物が生まれたからこそ、頑張らなくては!と思い、
自分はここまで大きくなって来れたのだと。。
息子こそが、自分にとって何よりも大切な宝物だったのだと。


だけど、その気持ちをうまく伝えることが出来ないでいた。
妻や息子に寂しい思いをさせてしまって来た…
そんな後悔の念も記されていた。

兄が息子に言う。
「おまえはさ、オヤジさんにとって、無くてはならない子、
 運命の子供だったんだよ。」


地に膝を着いて泣き崩れる息子。

兄が言う。
「ひとつだけ言っておく。」

「どうせどうせ…って言葉でものを語るな。
 まだ開いてもいない手紙、自分で黒く塗りつぶす必要なんて無いだろう?」

このセリフ、すごく胸に響きました。
忘れたくなくて、何度も胸の中で繰り返してました。



立ち上がった息子は兄に「サイン下さい」と、小さな紙を差し出す。
サインなんて… 署名でいいか?と応じる兄。
その後、少し離れた場所で何かを書き足す息子。

なんだ。結局サイン置いて行っちまった…と、手にとると、
それはバッグ内の大金に対する無期限無利子の借用書だった。
「但し、バッグは要返却」と書かれていた。

バッグのノブさんが再びひとり語りをして
決め台詞で締めくくる。

「はっぱ〜、ふみふみっっ!!!」



バッグの中から絵が出て来たあたりから、本気で泣かされ、
あの胸に響いたセリフの余韻が残り、
イベントの客席にいるのに、更にもうひとつ違う次元に旅してきたような
不思議な感覚に満たされていました。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


「運命の子供」の後日談

この舞台のタイトルは「Destiny Children」

実はこのタイトルにはある意味が込められていた…
…というか、むしろタイトルから膨らませていったお話だったそう。

だけど、誰ひとりそれに気付いてくれないから…と、
紳司さん自らブログで解説をされたんです☆

 ディステニー チルドレン→略すと→ディスチル
 →和訳すると→運命の子供達
 →略して和訳すると→ ウンコ

(゚ロ゚)!

なんと!そうだったんですか!!
前作の時の約束を、キチンと果たしてたんですね。思いもかけない形で。。
もう〜カンペキに1本取られました。サスガ紳司さんです♪

その約束がされた時の様子は↓こちらにあります。

http://www.ann.hi-ho.ne.jp/bluemoon/080105%20CIRCLE.htm
http://www.ann.hi-ho.ne.jp/bluemoon/080106%20CIRCLE.htm