自分で扉を開けて、みる絵。 9月24日

暗い絵じゃなくて明るいほうが好きです と言う。
色が黒いだけなのか、テーマが重いのか、とに角パッとしたのがよいそうだ。
明るい絵は見る度に 明るい気分にさせてくれるのだろうか。

八島正明 展は11月5日から15日迄。
キャンバスの絵の具を針で引っかくことによって、生み出される作品、
筆で伸びやかに絵の具をおいてゆく行為とも決別したその絵は 見る者を
音のない世界へ誘うようだ。

画面に影だけを残して、持ちさられた人影。
遊びに興じているのに声のない子供のうしろ姿。
あなたも経験したり、通ってきた道だから、過去を振り返ったり、
絵の中の出来事といくらでも対話ができる 飽きさせない絵だ。

人生の何十年かは過去と未来をつなぐ 一つの過程にすぎない。
そんなあたり前のあれこれを気づかせてくれる八島芸術は、
生きる上での示唆に満ちている。
展覧会は間近で作品に出会える場です。ごらん下さい。

八島正明 展
2009年11月5日(土)〜15日()<火曜日定休>最終日4時まで



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