20歳の頃、一人でハワイに行ってきました。 従兄弟を捜しにですが、全然見つけられないし、ジタバタしても始まらないので腹ごなしにまだ日本には進出していなかった<マック>へ一人で入りました。 そのとき初めてシェイクなるものを食べて、こんなおいしいものがあったのかと感動しましたが、話はそんなことではありません。 私をジッと見つめる視線に気が付いて私は内心、この男は現地の人間なのか日本人なのか判断が付きかねましたが、向こうから「火、あります?」と煙草をくわえて尋ねてきました。 なんだ日本人かとちょっと安心すると、彼はいろいろ話しかけてきました。 結局<マック>で30分くらい話し込んでいたでしょうか。 すると彼は「ここ出て僕の部屋に遊びに来ない?」と聞いてきたので「いいよ」と付いて行くことにしました。 その彼のアパートは二階にありましたが、その二階までは階段が無く(本当はどこかにあるのかもしれませんが)、そのためエレベータがあるのですがそのエレベータに入るためには鍵が必要だったのです。 エレベータを降りて部屋に入ると家具調度品が揃っていて、私が「この家具はどうしたの?」と尋ねると、「普通、部屋借りると家具も付いているよ」と言われました。 その家具のなかの応接のイスに座ってまた話し始めると、どういう訳は【ゲ*】とか【ホ+】(ゲ*やホ+をはっきり出すとwebの検索で引っかかって、誘いのメールが来ても困るので伏せ字にしました。想像してください)の話題をしたがるのです。 さらに私の側に立ち、私の肩に手を置こうとするのです。 ヤバイなぁと思っていると突然具体的な話になってきました。 つまり私を誘っているのです。 私も「俺、ちょっとお%%悪いから駄目だ」と言うと、その男は「大丈夫、##でするから」(とても%%とか##は書けません!)。 冗談じゃない! 女好きの私がなんでハワイまで来て男にレイプされなきゃならないんだと、イスから立ち上がってファイティングポーズをとりました。 その間もどうやって逃げようかと必死に考えていましたが、無理に部屋を脱出しても階下に降りるためにはエレベータの鍵が必要で、それがどこにおいてあるのか判らないのです。 なだめる作戦にでて、結局説得に30分以上かかりましたが、諦めてくれました。 そうすると今度はホテルまで送ると言ってくる始末。 そんなことされたら居場所がバレてしまうと、ホテルは近くのホテル名を教え、そのホテルまで車で送ってもらい、部屋番号も嘘を教え、そのホテル前で降りて、車がいなくなったらこっそりそのホテルを出て何とか逃げ切りました。 その男、送ってくれる前に私に言いました。 「ず〜とこのままハワイにいるとひと月150万は稼げる」と。 それって男妾?それとも男娼? 危なかった・・・。 ところで帰国前日、大阪から新婚旅行でハワイに来たカップルの旦那の方が私につかつかと寄ってきて、耳元で「ファ**ショー見に行かない?」と言ってきました。 私が「えっ、奥さんはどうするの?」と尋ねたら「ホテルで留守番させる」と言うので、私も決して嫌いな方ではないので二人で行ってみることにしました。 まずタクシーを拾い、行き先をどうするのかなぁと見守っていると、タクシーの運転手にその旦那は「ファ**ショー、プリーズ」。 私はあまりに単刀直入の表現にびっくりしましたが、運転手にはちゃんと通じたみたいで、「OK」と快く返事をしてダウンタウンの方に向かいました。 最初に着いた店で旦那が「ファ**ショー?」と尋ねると店の男は「ノー、ノー、トップ**ショー」と両手で胸を押さえて言うので、旦那は「ノーサンキュー」と言って再度タクシーに乗り込みました。 次の店で再度尋ねたら「OK、OK」との返事で、タクシーの運転手にお金を払ったら、なんとその運転手も一緒に店に入ってきました。 なんのことはない、その運転手も見たかったようでした。 店でやっていることと言ったら、カップルでただ実演(そっ、あれを実演)しているだけでしたが、それを見ている観客の全員(多分30人くらいいたでしょうか)が日本人だったのには情けないやら微笑ましいやら。 そして私もその中の一人ってことでした。 結局30分くらいえんえんと他人の実演を見せつけられて、いざ帰ろうとするとやはり一緒に見ていたタクシーの運転手が自分のタクシーに案内して、帰りのお金もしっかり貰ってホテルまで送り届けてくれました。 その後旦那は、「これからテープと本を探してくる」と言ったので、「見つかるんじゃない?」と言うと、「大丈夫ボストンバッグの下の方に隠せば見つからないんや」。 やはり大阪人は貪欲なんだなぁと妙に感心しました。 戻る |