鮫洲八幡神社のある鮫洲(東京都品川区東大井1・4丁目及び2丁目の一部)は旧東海道沿いにあり、古くは御林町(おはやしまち)と呼ばれ、猟師(漁師)町であり、御菜肴八ヶ浦(おさいさかなはちかうら)内のひとつに数えられていました。


御菜肴浦とは、新鮮な魚介類を将軍家に献上する義務を持たされた漁場でした。
また、江戸湾44ヶ浦の漁業上の元締めとなって、優先的な特権を持っていました。
八ヶ浦は本芝・芝金浦・品川浦・御林・羽田・生麦・神奈川・新宿の各猟師町です。


所在地は東京都品川区東大井1丁目20番10号
最寄駅は京浜急行電鉄鮫洲駅で、駅を出てすぐ右のところに神社があります。


埋め立て前の鮫洲海岸(御林浦)
参道からの鳥居と社殿 社務所


鮫洲八幡神社は古くは御林八幡宮と称せられていました。
主神として誉田別尊(ホンダワケノミコト)を奉斎し、気長足姫尊(オキナガタラシヒメノミコト)を配祀、伊弉諾尊(イザナギノミコト)、伊弉丹尊(イザナミノミコト)を合祀しています。
創祀の年暦は定かではありませんが、新篇武蔵風土記稿、府内場末沿革図書等に記載されております。寛文8年3月7日書上帳にも記載のあることから、寛文年間(1661〜1672)以前の御林町草創より建立され、同村総鎮守であったものと推測されます。
明治5年の神仏分離の制定前は、常林寺(来迎院)、来福寺が隔年持にて奉仕致していました。元文3年修復遷宮し、文化10年(1813)再建されました。
境内には土地柄、猟師の寄進した嘉永2年(1849)造立の狛犬や安政3年(1856)造立の灯篭があります。また、境内を囲む古い石垣も猟師の寄進したものです。
現在の社殿は昭和47年(1972)に遷宮されました。


手水場 神楽殿
社殿内の惣町神輿 神輿倉内の宮神輿 石灯篭と狛犬


また、境内末社として出世稲荷神社、そして池の中に厳島(いつくしま)神社(通称 弁天社)と漁呉玉(なごたま)神社(通称 水神社)が祀られています。


池の中に佇む厳島神社(左)と漁呉玉神社(右) 出世稲荷神社