鮫洲八幡神社の例大祭は、以前は毎年8月14・15・16日と日程が決まっていましたが、近年は8月14日近くの金・土・日の3日間行われております。
鮫洲の祭りの特徴は、大神輿の宮出しが土曜日の午前3時より行われるところです。その日は朝7時までかけて御旅所まで担がれます。
そして、日曜日の午後3時から再び担がれ夕方6時に神社へ納めます。

神輿は品川方面と同じく、前後合わせて6本の横棒を担ぎ、笛と大拍子にあわせて渡御されます。
また、当神社の鳥居は低くて狭いため、宮出し宮納めのときだけは専用の短い担ぎ棒と交換します。そして鳥居をくぐらすために参道では神輿を担がず、横棒を腕に抱えて渡御します。
なお、大神輿の渡御の時、氏子は半纏、腹巻(さらし)、半股引に白足袋の身装で奉仕しています。

例年の日程は、金曜日の午前中に式典があり、午後から神幸祭が始まります。以前は宮司は馬に乗り、その他の者は歩いて廻っていましたが、現在はトラックで廻っています。
その後、各町会の神酒所払いがあり、夕方になると、各町会の子供神輿が神社に向かい、18時より境内にて子供神輿のみたま移し並びに宮出しが行われます。
その後、旧子供神輿の宮出しが行われて一日目は終わります。

午前中から囃子の演奏が始まります 神幸祭の様子です
各町会の子供神輿が集まります みたま入れのあと宮出しになります
旧子供神輿の宮出しです(北町会) 三基の旧子供神輿があります(仲町会)


大神輿の宮出しが行われる土曜日は、鮫洲の人たちにとって長い一日となります。
午前2時を過ぎると、大拍子の「よせの太鼓」が鳴り響きます。それを合図に続々と神社に人が集まりはじめ、2時半よりみたま移し式が行われ、3時に宮出しが行われます。
その後、旧東海道を中心に渡御された神輿は、朝の7時に御旅所に着御されます。

深夜出番を待つ大神輿 人寄せの太鼓が始まります
宮出しの様子です 参道を抜け、旧東海道に出るところです
(この後、担ぎ棒を交換します)
御旅所の前を子供神輿が通ります 小さい子供たちは山車を曳きます


大神輿の渡御が無事に終わると、午前と午後の2回、各町会の子供神輿の渡御並びに山車の巡幸が行われます。
このときは、狭い旧東海道を山車や子供神輿が何回も交差するので、結構にぎやかな雰囲気に包まれます。
かつては二日目(土曜日)の午後にも大神輿(宮神輿)が渡御されていたことがありました。
夕方には旧子供神輿も渡御されます。夜には神社神楽殿において芸能祭が行われています。


最終日の日曜日には、午前中に各町会の子供神輿と山車が旧東海道を中心に隊列を組み、惣町廻りを行います。
午後にも子供神輿の宮納めや山車の巡幸が行われます。
そして、大神輿の宮納めです。午後3時より御旅所を発御し、午後6時に無事神社へ帰社されます。

惣町廻りの様子です 狭い旧東海道を山車と神輿が埋め尽くします
宮納めも終盤にはいっています 引きずるようにして鳥居をくぐります
最後のひと揉みです 稲穂まきです

今年度の例大祭の様子です