只今XT400再生中(その2)

 何はともあれ、エンジンが掛かるようにならなくては、再生の目処も立たない。
 エンジンが掛からない原因は、当然のことながらキャブレターで、長く動かさなかったために、キャブ内にガソリンかすが固着していると思われる。
 まずは、キャブを外して油に浸けて、ガソリンかすを浮かし、きれいに清掃しなくてはならない。
 だが、しかし、2台のうち、どちらを再生するかが問題だ。(以後、寺崎氏が乗っていた方をその1、そうでない方をその2と呼ぶ。))
 2台の外見を細かくチェックしてみる。その1はシート、タイヤ、マフラーの程度が良く、フレームもこちらの方がやや良さそうだ。ただ、走行距離は3.2万kmで、寺崎氏曰く、「多少煙を噴く」らしい。その2は車体の程度はその1より落ちるが、タンクの中だけは錆が少ない。それにも走行距離が1.3万kmと少なく、エンジンの程度は良さそうだ。考えること30分、いずれにしても、ごまかしでもフレームなどの塗装はしなくてはならないので、エンジンの程度を最優先して、その2の方を再生することに決めた。
 暑さも収まった9月下旬、やっと具体的作業を開始した。まず、キャブを外すにはタンクを外さなくてならない。タンクを外して、中にライトを当てて、じっくり観察した。比較的錆は少なく、ストレーナの清掃と外部の塗装でいけそうだ。塗装は最後の方で行うので、取りあえずフューエルコックを外し、ストレーナを清掃した。(と言っても、中がきれいだったので、フィルタのゴミを取っただけ。)

 
XT400その2のタンク下側とストレーナ。中もさることながら、下側の錆びも水が溜まるコック脇の溶接部以外はそうひどくはない。


 10月に入ってからキャブの取り外しに取りかかった。アクセルワイヤやチョークワイヤなどを取り外し、一次側、二次側ともインシュレータのバンドを緩めた。さて外そうと思ったが、インシュレータが経年変化からか、とても硬くて、横にキャブを引っ張り出すことができない。外すには一次側のインシュレータが付いているエアクリーナボックスを後方にずらすしかなく、その作業を行うことにした。エアクリーナボックスの周りのネジを全て外したが、フレームに挟まれたエアクリーナボックスは、後ろに僅かにずれるだけある。二次側を目一杯押し込み、エアクリーナボックスも目一杯後ろに押して、もう、力ずくで無理矢理キャブを引きずり出した。そのせいか、一次側のインシュレータのセカンダリの方に亀裂が入ってしまった。(一次側なので、まあ、いいかぁ・・?)
 外したキャブは灯油に漬けた。外したネジ類も灯油に漬け、この日の作業は終了した。


 このキャブを向こう側に取り出す


 硬くなったゴムに亀裂が・・・


 何とか外れたキャブ(左がプライマリ、右がセカンダリキャブ)




灯油漬けのための気の利いた入れ物がないので、お菓子の空き缶にスーパーの袋を入れて使う



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