将棋コラム
枚方市(ひらかた)にて、第七十八期 棋聖戦五番勝負 第一局 が行われました。
(2007.06.09)
昨年、永世棋聖を獲得した佐藤康光棋聖が、渡辺明竜王の挑戦を受ける模様でした。
ただ、私が会場に入ったのは、もう終盤の秒読み(だと思う)で、佐藤棋聖が2四香を打って、
どうしようもなく終局を迎えたという状態でした。
参考:
産経新聞 の記事
↑会場になった、ひらかた仙亭
↑終局後の大盤解説の様子
(左から、立会人の桐山清澄九段、渡辺竜王、佐藤棋聖)
私が将棋雑誌を読むようになって、1年ほどになります。
初めに見た記憶のあるものは、森内俊之名人が防衛したときの特集でした。
小学生の時から将棋は好きでしたが、本格的に勉強した記憶はありませんでした。
(当時は、定石の意味すらあまりよく分からなかったです)
去年、友達と久しぶりに将棋をした感動が忘れられず、以来少しずつ勉強を重ねています。
日経の夕刊にのっている王座戦を本選が始まったら切り抜きして残しています。
それと、将棋の公式という古い本を買ってきて、大局観について学びました。
(すごい良い本だと思います)
そんな素人の私でも、羽生善治三冠の活躍は知っていて、感嘆した経験もあります。
ただ、雑誌を見始めてすぐ分かったのは、渡辺明竜王の活躍でした。
怒涛の年となった、2006年の佐藤棋聖に対して、見事に防衛したのが驚きでした。
(実際、その年の名局に選ばれたものが多数あります)
20代の若手の中で、かなり抜きん出ている存在であり、活動も多彩であり、
現在の将棋界をリードしている4強のうちの一人だと思います。
(羽生三冠、佐藤二冠、森内名人、渡辺竜王)
21世紀になり、将棋をとりまく環境は、様変わりしてきました。
20世紀最大の発明となった、コンピューターの台頭です。
将棋の元となったチェスでは、人間と機械との間に力関係は、ほとんど存在していない状態になっています。
日々進歩する技術に対して、素人では到底かなわない脅威となっています。
これにより、入門の道は険しくなっているような気がします。
将棋に関わりのある友人は、これからの将棋界に大きな危惧を感じています。
若い人で、将棋を楽しむ人が少なくなっているのではないのかなぁと。
ただ、私は将棋雑誌を読むのが楽しくてしかたありません。
それは、小さなときに憧れた、プロ野球選手を見ているような気持ちがするからです。
将棋に対して、日々研鑽を重ねるプロの棋士方々の活躍を心より楽しみにしています。
P.S.今回はお二人方、お疲れ様でした。
色鮮やかな非日常を体験できた気がします。
2007.06.09 by miki-tea-en