2 ミニ化石セット

 

◆これまでの内容

 1化石発掘セット


 現在、化石発掘セットの続編として、ミニ化石セットを作成しています。また化石だけでなく、神戸層群に含まれる岩石・鉱物もセットにしようと思っています。しかし、いざ標本を作ってみると、大きさがそろわなかったりしてなかなか作れません。ここでは、どのようなものが産出するかを簡単に紹介しておきます。
 神戸層群は河川や湖に堆積した地層です。化石のほかにたくさんのものを包み込みました。例えば、石の元となる砂、泥、火山灰などです。それぞれ砂岩、泥岩、凝灰岩とよばれています。そのほか軽石や木片を含むことがあります。また色をみると、白色、灰色、黒色、緑色とさまざまです。いったい何種の標本ができるのでしょう。泥岩で何種のものができるでしょう。石は地域の自然を知る基本的な材料です。きちんとそろえておきたいと思います。

1コハク・・・コメ粒大の大きさ、亜炭層に含まれます。
2珪化木・・・木の化石。黒いものから淡い色をした本物の木のようなものがあります。
3たんぱく石・・・珪化木の一部がたんぱく石化したもの。
4黄銅鉱・・・凝灰岩中にまれに産出します。
5石英・・・硬質の凝灰岩に、石英脈として含まれます。
6硬砂岩・・・石を見ただけでは花崗岩にも見えます。

8火山礫凝灰岩(緑色)
9泥岩・・・泥が固まったもの。

みなさんも自分の地域の岩石を調べて、セットにしてみてはいかがでしょう。箱は100円ショップで透明のケースが売られていますので、これにいれると見栄えもよくなります。また同じように岩石標本作りをされている例がありましたので、
参考にしていただけたら、よいと思います。

栃木の岩石標本作り(小嶋孝夫) 理科教室 2005年3月号

1コハク 2珪化木 3たんぱく石
4黄銅鉱? 5石英 6硬砂岩
8火山礫凝灰岩 9泥岩
(空白部は作成中)

石のさんぱつや博物館


 さあ。標本セットもできあがりました。これを、たくさんの人にみてもらうため、さんぱつ屋さんに置くことに決めました。というのは、さんぱつやさんで石を集めておられる方がいるのです。ガラスケースに石がいっぱい並べてあり、石の本も置いてます。
 またパソコンもしておられ、標本の採集地、学名などを記入し、検索できるようにしておられます。さらにニコンの野外顕微鏡もあり、すぐに学習できる環境にあります。職場イコール趣味の部屋でなんともいえません。いいなあ〜とためいきがでるばかりです。
 さんぱつをしながら石の話をできるので、月一回のさんぱつが楽しみです。場所は神戸市北区の鈴蘭台で駅から3分もあればいけるという近さです。ほかにも楽しいお店がたくさんあるといいですね。