足立区・北綾瀬駅から7分。 東京の最果てです。 実際この先には駅がありません。
アクリル・ギャラリー内から少し 顔を見上げるとロングボードが飾られています。 もう使わなくなったボードも永久保蔵です。
レジェンド トミータナカのハンドメイド シェイプ。
カーボン製バイクの初期に生産された フランス製のロードバイク。
ここにはミユキの歴史が保管されています。
厚み3mmの金属製刃物でアクリルをカットします。
このノコの刃は木工用ですが 木より硬いアクリルをカットするため 専門の職人さんに刃物の研磨をお願いしてます。
マーブルの材料はこのカンナで表面の一皮を 削る事により本来の美しさを最大限に引き出します。 この加工は削り粉がでるし 加工音がうるさく 非常にやっかいな作業です。 しかし ここで手を抜くと後々の加工性や 仕上がり感に大きな違いがでます。 我々知る限りこのメーカーのカンナは精度 世界一です。
この機械は特注品です。 本体自体が鋳物という素材でできています。 鋳物は丈夫で100年以上精度が狂わないと言われて います。 ですが重量が重く 加工に置いても数年屋外に放置して わざと錆びさせたり 金属の伸縮率が安定したら はじめて機械のベースに用いられます。 現在はほとんどこのような機械はありません。 アルミなどの軽量で安価な素材のマシーンが 主流です。
ボール盤を前後 左右に動かせる 機械にマウントしてます。 これによって 高精度で穴あけが可能になりました。 このようにマシーンの改造も自社で行います。
彫刻機は元々ドイツ製が主流で 構造はシンプルですが 非常に考えられています。 恐らく 1960年代に日本製のマシーンができたのでは ないかと思います。 1960年代に金属製ライターの刻印するのに持ちいられた 聞いております。 1980年代には(有)三幸にも10台ぐたいのマシーンが ありました。 初めのマシーンは35万 次のマシーンが65万 そして1988年には170万円と買うたびに値上がって いたのが記憶にあります。 このマシーンが(有)三幸の原点です。
花の形は 曲げ方を使用して 一定に曲げます。
熱をかけて曲げたものを 水にいれて冷やします。 夏場はすぐにお湯になってしまうので 氷を入れてひやします。
抜いたものに曲げ加工すると このように立体的な花になります。
camyさんから依頼の花パーツ。
曲げ型も100種ぐらいあります。 型がたくさんあると様々な大きさ 角度・厚みなどに対応できます。 驚く事にこの型も手作りです。 やはり専門の職人さんがいて 金属も叩いてこのようなカタチにします。 しかもこんなにきれいにアールを 叩いて伸ばして作るなんて神業です。 微妙なアールにも応じてくれます。 この職人さんは 深野五郎さんという 方で日本の髪飾り業界では有名な人です。
形状は良く見るタイプですが アクリルを磨きやすいように 回転が遅く調整されており アクリルを研磨するときの熱で溶けない 微妙な回転数に調整されております。 これは長年の経験と勘で調整されているので 新品に買い換えることが出来ません。
まずは赤砥という研磨剤をつけてバフで荒磨きします。 このバフの布も専門の職人さんがいて 柔らかすぎず 硬すぎず 僕等のビミュウなリクエストに 答えて作ってもらってます。 。
最終検品は 僕等の目で確かめます。 手作りで作るものなので それぞれに個体差があります。 それをひとつひとつ確かめて検品します。
現場の考えとデザイナーの考えが 異なる場合も多々あります。 時にはガチンコになる場合も・・・・・。 作り手のこだわりと デザインする側のこだわり。 手間かけて分 愛着がわき 作り手のこだわりを 強く主張してしまう時があります。 これが職人さんは怖いと言われるゆえんです。
反省。
作っては修正し これで言いということは ありません。
真剣にものつくりをする。 アクリルの可能性を最大限に! アクリル大好き! この工場であなたの夢 見つかるかもしれません。
WEB 担当の小野雅也です。
今回は製造工程をクローズアップしてご紹介しました。 サイトを製作していて 改めて製品までの道のり長さと たくさんの職人さんたちの技術と苦労によって成り立つている事を 実感しました。 今の日本は 数十年に渡って培われた 技術や設備が 猛スピードで 失われています。 なんとしてもこの状況を乗り越えないといけません。 もっと製造現場を知ってもらって現場を身近に感じていただけたらと 思います。 製造を知れば知るほどものつくりが楽しくなります。 ぜひ私達の工場に足を運んで あなたの夢 見つけてください。 PHOT BY Camy yosie miyake