ミユキアクリル

 
夢の見つけ方教えます。

小さなこの工場には計り知れない
パワーがあります。
 

足立区・北綾瀬駅から7分。
東京の最果てです。
実際この先には駅がありません。

  






ミユキ アクリルの財産。
アクリル・ギャラリー



 芸術品にも製品にもなる
 可能性のあるアクリル素材。

 








アクリル・ギャラリー

 

  ○1950年代製のビンティージ アセチ素材
  ○1970年代ころからのアクリル。
  ○毎シーズン追加される新色。











サーフボード

 

アクリル・ギャラリー内から少し
顔を見上げるとロングボードが飾られています。
もう使わなくなったボードも永久保蔵です。

レジェンド トミータナカのハンドメイド シェイプ。









LOOKのロードバイク

 

カーボン製バイクの初期に生産された
フランス製のロードバイク。

ここにはミユキの歴史が保管されています。










今回はアクリル アクセサリーの
製造方法を教えます。

 

厚み3mmの金属製刃物でアクリルをカットします。



回転
メーカー名  シンクス
生産国   日本

 

このノコの刃は木工用ですが
木より硬いアクリルをカットするため
専門の職人さんに刃物の研磨をお願いしてます。

切れ味が悪くなると 刃物のチップがなくなるまで
職人さんが何度も刃を研いでくれます。

この職人さんには30年ぐらいお願いしてます。

二葉機工さん (南千住)




加工しやすいように小さくカットします。
   ミユキアクリル
生産国   日本

加工するのがもったいなぐらい。

このまま商品になりそうです。

 






ノコが切れていると
このようにカットした面がきれいです。

 







カンナ機
製造メーカー名   yuki
製造国   日本


マーブルの材料はこのカンナで表面の一皮を
削る事により本来の美しさを最大限に引き出します。

この加工は削り粉がでるし 加工音がうるさく
非常にやっかいな作業です。

しかし ここで手を抜くと後々の加工性や
仕上がり感に大きな違いがでます。

我々知る限りこのメーカーのカンナは精度 世界一です。





刃物
製造メーカー   
生産国   日本

アクリルを切り出すための刃物

この刃物を製造しているメーカーさんが
昨年高齢の為廃業されました。

ミユキでは 30年分の
刃物を発注しました。

刃物のベースのみを購入してミユキで
刃をつけます。




エヌシー
製造メーカー
  飯田製作所
生産国   日本
    
  刃物をエヌシーに取りつけ アクリルを抜きます。
 金属ほどの切削抵抗はありませんが
 アクリルはかなり硬い素材です。



エヌシー

 

この機械は特注品です。
本体自体が鋳物という素材でできています。

鋳物は丈夫で100年以上精度が狂わないと言われて
います。

ですが重量が重く 加工に置いても数年屋外に放置して
わざと錆びさせたり 金属の伸縮率が安定したら
はじめて機械のベースに用いられます。

現在はほとんどこのような機械はありません。
アルミなどの軽量で安価な素材のマシーンが
主流です。








ボール盤
日立製作所 製を 改造

  ボール盤を前後 左右に動かせる 機械にマウントしてます。
  これによって 高精度で穴あけが可能になりました。
  このようにマシーンの改造も自社で行います。








手動彫刻機
製造メーカー 飯田製作所

 彫刻機は元々ドイツ製が主流で 構造はシンプルですが
 非常に考えられています。
 恐らく 1960年代に日本製のマシーンができたのでは
 ないかと思います。
 1960年代に金属製ライターの刻印するのに持ちいられた
 聞いております。

 1980年代には(有)三幸にも10台ぐたいのマシーンが
 ありました。

  初めのマシーンは35万 次のマシーンが65万
 そして1988年には170万円と買うたびに値上がって
 いたのが記憶にあります。 
  このマシーンが(有)三幸の原点です。





曲げ

 

   アクリルが焦げないように 紙をひいて
   熱をかけます。

  





 

アクリルの曲げ

 

   
  曲げは曲げ専門の職人さんがいます。
  弊社では 家庭用ホットプレートを改造したものを
  使っていますが 専門の職人さんは ガス仕様のものを
  使います。

   アクリルは約150度〜170度ぐらいで柔らかくなり
  曲がりやすい状態になります。






曲げ型

 

  花の形は 曲げ方を使用して 一定に曲げます。
 


 






アクリルを冷やす。

 

熱をかけて曲げたものを
水にいれて冷やします。

夏場はすぐにお湯になってしまうので
氷を入れてひやします。












アクリル フラワー

 

抜いたものに曲げ加工すると
このように立体的な花になります。


camyさんから依頼の花パーツ。









曲げ型

 

曲げ型も100種ぐらいあります。
型がたくさんあると様々な大きさ
角度・厚みなどに対応できます。

驚く事にこの型も手作りです。
やはり専門の職人さんがいて
金属も叩いてこのようなカタチにします。

しかもこんなにきれいにアールを
叩いて伸ばして作るなんて神業です。

微妙なアールにも応じてくれます。

この職人さんは 深野五郎さんという
方で日本の髪飾り業界では有名な人です。










バフ研磨機

 

形状は良く見るタイプですが
アクリルを磨きやすいように
回転が遅く調整されており
アクリルを研磨するときの熱で溶けない
微妙な回転数に調整されております。

これは長年の経験と勘で調整されているので
新品に買い換えることが出来ません。











バフ

 

まずは赤砥という研磨剤をつけてバフで荒磨きします。
このバフの布も専門の職人さんがいて
柔らかすぎず 硬すぎず

僕等のビミュウなリクエストに
答えて作ってもらってます。











バフ仕上げ

 

最後の仕上げは 白砥と呼ばれる
研磨剤で仕上げます。

商品に魂を入れる最後の工程です。

魅力あるミユキアクリルの製品は
最終工程の時間のかけ方にあると
言っても過言ではありません。










美しく輝くミユキアクリル

 

最終検品は 僕等の目で確かめます。

手作りで作るものなので
それぞれに個体差があります。

それをひとつひとつ確かめて検品します。





ミーティング

 

仕上がったパーツをデザイナーや
スタッフと意見交換します。

図面上で考えた商品と
出来上がった商品には必ずズレがあります。

また ここをこうしてという アイデアが
沸いたり。

パーツを作るだけではなく
商品が完成したイメージも
大切にします。








白熱した議論

 

現場の考えとデザイナーの考えが
異なる場合も多々あります。

時にはガチンコになる場合も・・・・・。

作り手のこだわりと
デザインする側のこだわり。

手間かけて分 愛着がわき 作り手のこだわりを
強く主張してしまう時があります。

これが職人さんは怖いと言われるゆえんです。

反省。







納得いくものを作ろう!!

 

小さな1個のパーツが出来上がるまでに
こんなにたくさんの手が関わり
非常に多くの議論が交わされます。

ミユキアクリルに関わる人たちは
ほんとアクリル好きです。

作っては修正し これで言いということは
ありません。



平成22年2月22日 繊研新聞に
小さな作業場が生む可能性
(有)三幸のスタッフの活動が繊研新聞で記事に
なりました。

 真剣にものつくりをする。

アクリルの可能性を最大限に!

アクリル大好き!

この工場であなたの夢

見つかるかもしれません。






 


   WEB 担当の小野雅也です。

  今回は製造工程をクローズアップしてご紹介しました。
  サイトを製作していて 改めて製品までの道のり長さと
  たくさんの職人さんたちの技術と苦労によって成り立つている事を
  実感しました。
 
  今の日本は 数十年に渡って培われた 技術や設備が 猛スピードで
  失われています。

  なんとしてもこの状況を乗り越えないといけません。

  もっと製造現場を知ってもらって現場を身近に感じていただけたらと
  思います。

  製造を知れば知るほどものつくりが楽しくなります。

  ぜひ私達の工場に足を運んで あなたの夢 見つけてください。





   PHOT BY Camy yosie miyake 



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