藤堂志津子 |
書名 | 椅子の上の猫(新潮) |
内容 | 恋人に去られた淋しさから、類子は馴染みのゲイバー「マダムG」に入り浸る。やがて、類子はGの部屋に転がり込み、「男と女」とも「女と女」ともつかぬ奇妙なセックスレスの同居生活を始める「椅子の上の猫」。失恋の痛手から、香代子は恋愛に踏み込めず、臆病な五年を過ごしてきた。そんな彼女が、別れを選んだ男と偶然出会う「再会」。真摯で不器用な30歳の女たちを描く文庫オリジナル作品集。 |
感想 | 未読 |
書名 | まどろみの秋(新潮) |
内容 | 自分を見つめ直すため、涼子は28歳でOLを辞めた。ところが、大学の友人・哲司の勧めで手伝うはめになったある仕事が、彼女の人生を狂わせる。仕事で知り合った女性社長・奈月、彼女の秘書・前田、そして哲司。三人の間には、他人に窺い知れない不透明な関係が成立していた。その渦中に巻き込まれ、涼子は次第に底知れぬ疲労と恐怖を感じ始めた…。嫉妬に歪んだ男女がもつれあう恋愛長編。 |
感想 | 未読 |
書名 | されど、かすみ草(新潮) |
内容 | 「正しく、普通に」をモットーとして日々を送るOL、万紀子。キャリア・ウーマンにも玉の輿にも興味はなく、ただひたすら平凡な結婚を夢見る彼女だが、25歳のこの日まで、胸ときめかせる出逢いもなく、見通しは暗い。そんな彼女の前に理想の男性が現れた…。恋の良き指南役の叔母・早苗や男運の悪い久代、計算高い陽子などの友人達との交遊を織りまぜながら描く、爽やかな恋愛小説。 |
感想 | 未読 |
書名 | 青 い 扉(新潮) |
内容 | 香西レイは18歳。札幌の女子短大に在学中。心の底に焦燥を抱えるレイは、無邪気な同級生たちとは相容れず、ひたすら詩作に熱中していた。周囲との距離を保つことで、居場所を確保するレイだが、自分を取り巻く環境と無縁ではいられない。虚言癖のある先輩、不感症の女、ストーカーまがいの男…。 様々な人たちと出会いながら、心の扉を開け放とうと呻吟する女性を描いた自伝的長編。 |
感想 | 未読 |
書名 | ぬばたま(新潮) |
内容 | 30歳・独身の綾子は、妻子持ちの男と充たされた交際を続けていた。ある日綾子は、昔の恋人・奥村と偶然再会する。奥村は10年前、献身的に尽くす綾子をさんざん振り回した挙げ句、無残に捨てさった。奥村も今や妻子持ちの身だが、「やりなおさないか」と綾子に囁く。今の綾子には恋愛に対する自信がある反面、「また捨てられる」という恐怖感もある。そして、逃げ水のような恋愛ゲームが始まった―。 |
感想 | 未読 |
書名 | 恋人たちの憂鬱(角川) |
内容 | どんな恋人たちにも時間は等しくながれる。愛し合い、いさかい、投げかけるキスや言葉のどこかにやがて見えかくれする別れの予感。それでも男と女は熱いため息で不安を吹き消し、真実のかけらを探そうとする。喜び、哀しみ、別れの後の未来を胸にしまいこんで―。さまざまな愛のきらめきを描いた、10の恋物語。 |
感想 | |
書名 | ジョーカー(角川) |
内容 | 父の愛人・カオルの店で過ごす時間は、19歳の万穂子にとって唯一くつろげる時であった。またそれは、父と秘密を共有することも意味していた。19歳、27歳、32歳―、自らの愛の局面で、知らず知らずのうちに誰かの切り札を演じてしまう万穂子。そのことはいつも誰かを救ったが、どこかで誰かを、時には自分をも傷つけた―。祈るような人間へのいとおしみをクールにそして暖かく描く、初の連作長編小説。 |
感想 | |
書名 | やさしい関係(角川) |
内容 | 食品会社広報室のOL佐代子は、十年前からの男友だち加賀美と一年ぶりに再会した。しかし仲間を交えて定期的に会ううち、佐代子の心に違う感情が芽生えはじめた…。恋という一瞬のときめきが欲しいのか、それとも友情という永遠の休息を求めるのか?自らの気持ちと真剣に向き合い、ためらいつつも歩んでいくひとりの女性。 男女の友情という永遠のテーマに挑んだ、心あたたまる物語。 |
感想 | |
書名 | かそけき音の(集英社) |
内容 | 53歳の男との安らぎある関係に満たされながらも、19歳の青年に心ひかれていく省子。二人の男を隔てる歳月の切なさに揺れる少女のような想いを描く表題作「かそけき音の」。見合いを薦めながら週の半分は部屋にやって来る独身主義者の男を保護者のように受け入れてしまう亜由子、「合鍵」。はぐれ、寄り添い、憎みあう男と女の、どこかあやうくて微妙な8つのラブストーリー。 |
感想 | |
書名 | マドンナのごとく(講談社) |
内容 | 愛ってなんですか。ぼくたちの関係、これは愛ではないでしょう―。男の口癖は私を混乱させる。エリート青年自衛官二人との奇妙な愛のバランス。性愛に溺れながら、男に潔さを求める三十五歳の女性の内面の孤独と男女の哀しみを特異な設定のなかに鮮やかにとらえた清新なデビュー作。中編『青空』を併録。 北海道新聞文学賞受賞作、デビュー作 |
感想 | |
書名 | あの日、あなたは(講談社) |
内容 | 私は31歳。勇介に対して友達の域を越えて接近できる、これが最後のチャンスかもしれない。ひそかにそう考えて私は勇介のマンションの近くに自宅兼仕事場を探した。そんなとき私は勇介に似た圭哉という年下の男と知り合う。「10年間、1人の男を愛しつづけるということが信じられる?」私は男に訊いた。 |
感想 | |
書名 | 蛍 姫(講談社) |
内容 | もの思えば沢の蛍もわが身よりあくがれ出づる魂かとぞ見る―。恋人がくれた“和泉式部集”の中のこの歌は、葉留子にとっても彼にとっても大切な歌。彼は葉留子を蛍のような女だという。札幌・薄野の「ロンリー・ボート」で知り合った男と女。恋に悩み、愛に生きるワーキングガールたちの夜のオアシス物語。 収録:蛍姫/大姫/歌姫/橋姫/清姫 |
感想 | |
書名 | プワゾン(講談社) |
内容 | 27歳の「冷たい女」から、40代前半の「ピアノ・コンチェルト」の女まで“女の恋は年齢によってどう変わるのか”をヒロインの目を通して追求した恋愛小説集。“女のダンディズム”には常に“やせ我慢”がつきまとう。この我慢がこらえきれなくなったとき、女は幻想の恋の中へ踏み込んでしまうのでしょうか。 |
感想 | |
書名 | 彼のこと(講談社) |
内容 | あれは愛だったのだろうか。結婚二年で夫は何故姿を消したのか。百八十三センチの長身でハンサム、優しくて記憶力にすぐれた彼。二十年来常連のスナックのおでんが好きで仕事も家庭も順調だった彼の真実の貌はどこにあるのか。妻、愛人、ゆきずりの女子高生たちが語る消えた彼の矛盾に満ちたさまざまな姿。 |
感想 | |
書名 | せつない時間(講談社) |
内容 | 心の棘、燃える想いひたむきなまでの愛。けなげに生きる女性たちが抱えこんでしまった哀しい恋愛。胸のうちをため息が通り抜ける。息がつけぬほど想いがつのる10の恋愛短編。 |
感想 | |
書名 | 目 醒 め(講談社) |
内容 | 結ばれずに終ってしまった恋、終わりを告げようとしている恋、結ばれる予感のある恋。女の恋はどこで結ばれ、どこで破れるのか。狂おしい恋を通じて男の誠実さに出会ったとき、ヒロインたちはもの狂いから目醒める。そのときこそ女の“自分で自分が見えてくる瞬間”かもしれない。心を洗う五つの愛の物語。 |
感想 | |
書名 | 絹のまなざし(講談社) |
内容 | 幼ない娘の死が心の傷となって女性に心を開けない夫・甲介と金で体を売る“娼夫”にのみ愛情を感じる妻・布美。偽りの夫婦を続ける甲介の前に失くした娘そっくりの恵利子が現われる。しかし恵利子にも夫の異常な性生活で離婚した過去があった。傷つき怯え心の迷路で行き惑う夫、妻、恋人、愛人、娼夫の愛の物語。 |
感想 | 未読 |
書名 | きららの指輪たち(講談社) |
内容 | 全く違ったタイプの四人の女性が同じマンションに引っ越していっしょに暮らし始めた。いつも既婚男性との恋に生きる真琴。一人の男を思い続ける麻子。夫と別れてキャリアの道を歩む江美。離婚歴のある、五歳の男の子の父親にプロポーズされた史子。 波乱に満ちた四人の女性の共同生活がたどる愛の行方は…? |
感想 | 未読 |
書名 | ふたつの季節(講談社) |
内容 | 20代の最後にアメリカの大学へ留学した多希。勉強に打ち込む彼女の生活に8歳下の男性・領が入り込んでくる。雲ひとつない夏とどんよりと寒い冬。カリフォルニアのふたつの季節が繰り返す中で、恋に揺れながらも自己実現を目指す女性をドラマティックに描く長編小説。 |
感想 | 未読 |
書名 | 夜のかけら(講談社) |
内容 | なぜ一人の男にすべてを求めなければならないのか。ルックスなら里村、話し相手には隆一、セックスのためには幸坂…。自堕落に見られることを恐れず、心の隙間の一つ一つを別々の男で埋めようとする利保子。五人の男を弄び、束縛されることを嫌う彼女が貪欲に追い続ける新しい愛の形とは? 長編恋愛小説。 |
感想 | 未読 |
書名 | 熟れてゆく夏(文春) |
内容 | 大学生、血縁関係にある男女、富める未亡人と若きジゴロ―オスとメスとなってうごめく者たちの内部に氷結する虚無感や焦燥感を、硬質な文体で掬い上げた鮮烈な作品集。 直木賞第100回受賞作 |
感想 | |
書名 | 聖なる湖(文春) |
内容 | 「聖女のようなあなたが、本当にたくさんの死体を抱きこんでいるの?」。そう伝説の湖に囁く“私”。初夏の土曜日。年下の愛人の車でむかう郊外の町には別れた夫が住んでいた…。背徳の恋に生きる女と男が発する苦渋と輝きを描く表題作をはじめ、全てに自立する女性の愛と性の奥底を見つめる甘美な作品集。 |
感想 | 未読 |
書名 | 風と水の流れ(文春) |
内容 | 離婚して五年、三十歳を目前にした真代の下にかかってきた三本の電話。妻子ある現恋人の立花、血のつながらない弟・加以の女友達、そして最後は、加以その人から…。長かった「離婚の復習」が終わろうとしている。自分の内面を見つめる程に戸惑い、過去に引き戻されながら、いまそっと手を触れる私だけの愛のかたち。 |
感想 | 未読 |
書名 | 恋 人 よ(文春) |
内容 | 去りゆく男と待つ女、愛人生活に疲れた女とゲイバー勤めの青年、社長と関係を結ぶ女子社員など、さまざまな愛と性の荒野に立ちつくす人間模様を札幌を舞台に描く作品集。 |
感想 | |
書名 | さようなら、婚約者(中公) |
内容 | どんなに好きでも結婚には踏み切れなかった青春の愛といたみ。婚約解消ののちも、人目を忍んでふたりはデートを重ねる。性の苦しみ、錯綜する男女の愛憎。誰にもいえない秘密を胸に抱いたまま、北国の四季の移ろいのなかにさまよう24歳の愛の行方を、みずみずしく描く名作。 |
感想 | 未読 |
書名 | 白い屋根の家(中公) |
内容 | ふりしきる雪のむこうに白い屋根の家が見えてきた―。30代の独身OL・喜久子が持った自分の家・白い屋根が古びてセピア色になる頃まで、飽きずに住むことになるのだろうか…。男友だち、若い継母、年代の違う三人の縁談相手、それぞれの憶測と思惑のなかをさまよう喜久子の愛を、流麗に描く秀作。 |
感想 | 未読 |
書名 | われら冷たき闇に(中公) |
内容 | 恋も結婚も、そして出産も貴代子には幸せにむすびつかなかった。どうすればこの束縛感をまぬがれるのだろうか…。身近にいる人たちへの愛着と反撥のはざまで、充実した生を求めて彷徨う30代女性の心の葛藤。複雑な男女関係が営まれる家で、やがて悲劇が起こる。 |
感想 | 未読 |
書名 | ある女のプロフィール(中公) |
内容 | 二十九歳という若さで急死したキャリアウーマンの多絵子。その奔放なセックスは心を踏みにじった男への復讐だったのか。多絵子を知る男たちの愛憎と憶測がつくりだす虚構の肖像。その背後にある真実の生とは?北国の街で、愛のいたみを抱きながら凛然と生きたひとりの女の姿を、感動的に描いた長編。 |
感想 | 未読 |
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