森村誠一


書名 碧の十字架(角川)
内容  終夜営業のコンビニに二人組の強盗が侵入、アルバイトの店員を刺殺して逃走した。被害者の恋人は諦めきれず、犯人の行方を一人で追い始めた…。ある夜、道に迷って車を走らせていた南雲は、怪我をした記憶喪失の若い女性を助けた。南雲は旅先で消息を絶ったままの妹の部屋を提供し、彼女の記憶の回復を待った。手がかりは、助けた時に彼女が所持していた一枚の写真だけ。だが、働きに出た彼女に、失った記憶の彼方から何者かの魔の手が伸びてきた。「過去」をテーマに人間の債務を描く、著者渾身の人間探究ミステリー。
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書名 人間の証明(角川)
内容  東京ロイヤルホテルの42階にある超デラックスレストランに若い黒人の刺殺体が転がり込んだ。名はジョニー・ヘイワード。彼をホテルまで乗せたタクシー運転手が、彼の「ストウハ」という謎の言葉を覚えていた。一方、捜査本部の棟居刑事は、ホテルの近くの公園で“古い麦わら帽子”を見つける…。はたして犯人の手掛かりとなるのか!?“人間であること”の意味を問う、感動の長篇推理。

 角川小説賞第3回受賞作
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書名 花刑−かけい−(角川)
内容  サラ金地獄で首が回らなくなった男が企てた高利貸しの老婆の殺人計画―社会問題化する生活破綻の実態をリアルに描いた表題作「花刑」をはじめ、定年を迎えた男がかつて通勤電車の窓から目撃した“白いハンカチを振るOL”を捜す「完全犯罪の鏡像」。異なる家族が暮らすマンションでおこる人間関係の憎悪をテーマにした「凶隣の巣」など、身近にある殺意を収めた傑作社会派推理短編集。
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書名 腐蝕花壇(角川)
内容  歌舞伎町のラブホテルで男の変死体が発見された。男は“影の総裁”といわれる政財界の黒幕の黒金計であった。同じ頃、渋谷区のマンションでは頭蓋骨が陥没した若い男の無残な死体が発見。また、路上駐車場には元銀座ホステスの絞殺死体を乗せた車が…。この不可解な三つの事件は意外にも六年前のある事件と関係があった。そして背後に「巨大な権力」の存在が…。妙なことから事件に関わった脱サラ作家の北村直樹、そして現場捜査陣が“巨悪”に挑む、森村本格推理の長編話題作。
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書名 ファミリー(角川ホラー)
内容  最愛の恋人を不慮の交通事故で亡くした傷心の弓子は、数か月後、上司の薦めで見合いをし、結婚した。優しい夫と、理想的とも思える仲の良い家族関係。彼女はとても幸せだった。だが、しばらくすると、少しずつ微妙な違和感を覚え始めた。家族間の円満さの裏側に異常を感じたのだ。そして、それは彼女の胸の中で次第に膨れ上がっていった…。怪奇サスペンス。
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書名 流氷の夜会(角川)
内容  大学を卒業後慌しく縁談が調い、智美は十歳ちがいの会社経営者神保公司と結婚したが、穏かな新生活は半年も続かなかった。会社の業績不振とともに得体の知れない男鍬形政二がわがもの顔で出入りし、さらに何枚もの謎の写真が二人の許に届き始めると、公司は怯えをあらわにし、遂に突然の失踪。残された智美は夫の行方を追って大学の先輩岩瀬照房とその写真が示す信州ヒョー越峠へ赴く。そこで二人が知った過去の忌まわしい出来事が智美をさらに大きな事件へ巻き込んで行く。輻輳する人間関係が産んだ現代の犯罪を描破する、傑作長編推理。
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書名 魚  葬(角川)
内容  銀座の女子大生ホステスの杉村加代は、中堅製薬会社の社長秘書に転身した。だが、それは表向きで実は女を武器にした“特殊接待”が本業であった。ところがある日、ワンマン社長の竹越と秘書課長の中条の不審な行動に気づく…。人間関係の深層を抉る表題作をはじめ、キャッシュカードで、全財産を引き出された男が少女誘拐を計画する「神の怒色」。嫁と姑の憎悪を描いた「鬼子母の末裔」など森村傑作短編5編を収録。
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書名 赤い蜂は帰った(集英社)
内容  蜜蜂の帰巣能力を調査中に研究者が、山中で行方不明になった。蜂の運搬袋と血痕の発見で、殺しの疑いが濃くなる。たった一匹巣に戻らなかった赤い実験蜂を、方角ちがいの菜の花畑で見つけた同僚は、怪しいと睨んだ男に、蜂を使った或る実験をしかける―表題作。その他、昆虫の生態と深く結びついた殺人事件を描く“昆虫ミステリー集”。
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書名 地  屍(集英社)
内容  本書に収めた五作は、「奇妙な味」を主題としている。推理小説の一つの分野となっている奇妙な味は、まずストーリーの意外性と、非日常性を身上とする。非日常と言っても荒唐無稽なお伽話とは異なる。それは日常の中にぱっくりと口を開いた非日常の世界である。
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書名 (集英社)
内容  家庭内暴力、援助交際、惚け老人―。それぞれに“家庭の不幸”を抱えながら、ある日偶然、同じバスに乗り合わせた3人の男。やがて彼らの家庭に恐るべき事件がふりかかる。家庭崩壊を代償に築かれた、戦慄の完全犯罪。一見無関係に見えた連続殺人事件が、現代社会の荒廃と、危うい家族の絆を焙りだして行く。闇の中にともる我が家の灯のように、ひとすじの希望を探るヒューマン・ミステリー。
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書名 暗黒凶像(講談社)
内容  一人の人間の左右の目に起きる“ボッチの残像”という現象が、兄と妹の間で起きたのか?妹が死んだ瞬間、兄修一の網膜に残像が焼きついた。修一はかすかな残像に導かれて会津に赴き、記憶喪失の美女詩織と遭遇する。妹の死の真相は詩織の記憶が甦ると共に次第に明らかになり、驚愕の結末へと向かう。
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書名 螺旋状の垂訓(講談社)
内容  ウィークエンドの六本木で出会った未知の男女。女は殺され、男は失踪した。続いて発生する連続殺人事件。捜査の展開に伴い、次第に恐るべき犯罪の深層構造が浮び上がる。一見、無関係な連続殺人を結ぶ共通の糸は何か?苦悩する捜査陣と奸智に長けた犯人との、手に汗握る攻防。用意された驚くべき結末は、本格推理の醍醐味!
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書名 殺人の花客(講談社)
内容  舞台は新宿新都心の超高層ホテル。初めて会ったのに恋に陥ちた二人。別れ話がもつれて出口を探す男と女。若い娘を相手にプレイに耽る初老の男。その中を忍び歩く空き巣狙い。突然起きた不可思議な殺人事件が何組もの男女を巻き込み、因縁の糸で結ぶ。もつれた糸を解こうと新宿署の敏腕刑事・牛尾が出動。
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書名 密  葬(講談社)
内容  おれのような人間になるなよ、と父親に言われ続けた男が、皮肉にも父親と全く同じ運命を辿って地方都市の市長の運転手になった。地方の大ボスである市長は運転手を人間扱いしなかった。男は殺意を抱き、ある機会に蜂を使った完全犯罪を思いつく。表題作のほか「暗渠の牧場」「喪中欠礼」など3編収録。

 徳間からも発刊
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書名 完全犯罪のエチュード(講談社)
内容  高層ビルの林立する新宿副都心。一編の詩『破れる花』を残してホテルの一室で遺体となって発見された作詞家、尾高和子。自殺か、あるいは自殺に見せかけた巧妙な殺人か。大都会に生きる現代人の心の闇に潜む暗い殺意を、あざやかに解決する新宿署・牛尾刑事。完全犯罪のトリックに挑戦する六つの事件簿。
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書名 雪 の 蛍(中公)
内容  春と夏で餌の寄生植物を変える雪蛍の生態から夫の愛人の所在をつきとめ抹殺を果たした妻の完全犯罪が、雪蛍の二重生活の裏の意味から破綻する表題作。サケの習性が事件の謎に光をあて、犯行が明らかになる「溯死水系」、小さな虫の複雑な食物連鎖が犯行のありかを示す摩訶不思議な恐怖の物語「連鎖寄生眷属」など、虫や小動物の自然な営みによって謎が解かれ、人間の心の闇があばかれる秀作推理七篇。
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書名 殺意の重奏(中公)
内容  同僚の死をきっかけに職場で重用され、美しい妻を射止めた男。だが、新妻お気に入りの曲「ひき潮」が、殺人事件当夜の記憶を甦らせる…。表題作「殺意の重奏」ほか、著者得意の企業、家庭、そして山岳を舞台にした第一級の短篇ミステリー六篇。読者を翻弄する見事な展開、息を呑む完璧な結末、これぞ本格短篇推理の醍醐味。
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書名 黒魔術の女(光文社)
内容  「エコ、エコ、ザラワク、エコ、サワラク」幼いころ、無気味な呪文を聞きながら、黒魔術の洗礼を受けた記憶をもつ中道鴾子。ある事件に巻きこまれた過去を秘めたまま、エリート社員と結婚したが、異様な視線に脅かされる。そして、夫の出張中、ついに殺人事件が…。オカルティズムと現実性を融合した、戦慄の怪奇ミステリー力作。

 「闇の奥に火が見える」改題
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書名 偽完全犯罪(光文社)
内容  自分の偽者が出現!?―小説家・北村直樹を騙る男が、女性に対し、詐欺行為を繰り返しているという。困惑の果てに、北村は偽者と思しき脇野弘を訪問。ところが、直後に脇野が殺され、北村に嫌疑がかかった!三年前、イタリア・ツアー参加者を襲った悲劇とは?殺人現場から消えた署名本の謎は?牛尾、棟居両刑事が活躍する、文庫オリジナルの特別長編。
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書名 誘 鬼 燈(徳間)
内容  「あ、あなたは…」千秋は凍りついた。本州の最北、青森で新婚生活に浸る千秋を訪れた男は、秘した彼女の過去から来た。その夜、無惨な千秋の姿が夫によって発見された。同夜、岩手でやはり殺人事件があった。被害者はトラック運転手である。二つの事件は偶然か、それとも?運行記録計に残された小停車の謎、そして、新妻の秘匿された忌まわしい過去とは―。
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書名 霧の神話(ハルキ)
内容  北アルプスを縦走中、雪盲に罹った魚住晋一は、草野夕子と名乗る若い女性に助けられた。二人はその晩、劇的に結ばれるが、翌朝、女は忽然と姿を消してしまう。それから半年後、見合いをした魚住は、相手の女性・草薙夕紀子に夕子の面影を見い出し、結婚するが…。新婚旅行先で妻のまわりをうろついていたヤクザが惨殺された。妻には暗い過去があるのか?長篇ミステリーの傑作。
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書名 電 話 魔(立風書房)
内容  受話器からグッグッと喉のつぶれる音が聞こえた。殺したい奴がいっぱい。怖くて元気のでるミステリー選集。
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