今邑 彩 |
長野県生まれ。都留文科大学英文科卒業。
1989年に「卍の殺人」で鮎川哲也賞の前進である<鮎川哲也と13の謎>の「13番目の椅子」を受賞。
その後、推理小説を中心に精力的に作品を発表している。
巧緻なプロットでじわじわとファンを掴み、今や本格ミステリ愛好家からは熱烈な支持を得ている。
「盗まれて」で初めて日本推理作家協会賞第47回の候補にノミネートされた。
続いて「7人の中にいる」でも、日本推理作家協会賞第48回の候補に挙がっている。
書名 | 少女Aの殺人 (角川) |
内容 | 「あいつは、毎晩のようにわたしのベッドにやってくるんです。このままではあいつを殺してしまうかもしれません…」深夜放送の人気DJ・新谷可南は、養父と二人暮らしをしている『F女学院の少女A』という女子高生から投書を受ける。可南が手紙の内容に該当する学校を調べたところ、『少女A』の家庭環境にあてはまる生徒は、三人いることがわかる。数日後、そのうちのひとりの養父が、自宅で刺殺されてしまう。一見単純な養父殺しに見えたこの事件の裏には、複雑にからみあう人間関係があることがやがて明らかになり…。絶望の中で完全犯罪に生きる希望を求めた“少女A”を描いた、書下し長編本格ミステリー。 |
感想 | |
書名 | 赤いべべ着せよ… (角川ホラー) |
内容 | 鬼に我が子を食い殺された女。腹を裂かれ、血まみれの我が子は、まるで赤いべべを着ているようだ…。女はやがて鬼になり人の子を…。 そんな鬼女伝説が残る町に娘を連れて二十年ぶりに帰郷した千鶴は、幼馴染みの一人の幼い娘が扼殺され、古井戸に投げ込まれたことを知る。 それは、同じ場所で二十年前に起きた幼女扼殺事件と状況がそっくりだった。やがて、他の幼馴染みの子供たちも次々と殺されていく。鬼は誰か!? “ことろ”の童謡が恐怖を呼ぶ、戦慄の長篇ホラー。双葉社「遠りゃんせ」殺人事件を改題。 |
感想 | 未読 |
書名 | 蛇 神 (角川ホラー) |
内容 | 新橋の老舗蕎麦屋の若女将、倉橋日登美が直面した信じられない現実−。父と夫と長男が、住み込みの少年に惨殺されたのだ。幼い娘の春菜と二人取り残され、茫然自失の彼女の元へ、従兄と称する神社の禰宜が現れ、信州の日の本神社へ里帰りするように勧める。従兄によると、26年前、実母は生まれたばかりの日登美を連れて、ある日、忽然と村から姿を消したのだというが…。 書き下ろし長篇ホラー。 |
感想 | 未読 |
書名 | 翼ある蛇 (角川ホラー) |
内容 | 英文学翻訳家でフェミニスト、沢地逸子のホームページに「生理ガハジマリマシタ。ヨッテ、明日、母ナル神ニ生キ贄ヲ捧ゲル儀式ヲ行イマス。コンドハ人間デス」という不気味なメッセージが書き込まれ、その翌日、都内で大学生の猟奇他殺死体が発見された。 沢地の担当編集者、喜屋武蛍子は、同居している姪の火呂が自分に黙ってこのホームページにアクセスしていたことを知り、疑念を抱く。 火呂には胸に蛇の鱗に似た痣があり、かつてそれを見た神女が海蛇の生まれ変わりだと告げた記憶が蘇ってくる。書き下ろし長編ホラー。 |
感想 | 未読 |
書名 | 鋏の記憶 (角川ホラー) |
内容 | 桐生紫は女友達の家にあった鋏に触れようとした瞬間、手に電流のようなものを感じた。「この鋏は血を流したことがある」。小さな男の子の苦痛と恐怖が伝わってきた。だが、その子が死んだかどうかまでは分からなかった。(『鋏の記憶』より)。物に触れただけで、それを所有していた人物の秘密を感知できるサイコメトリー(残留物感知能力)を使い、紫は未解決事件の手がかりをつかんでゆくが…。 |
感想 | 未読 |
書名 | 金雀枝(えにしだ)荘の殺人 (講談社) |
内容 | 金雀枝の花が満開に咲く頃、一年に一度、かれらがこの館を訪れる。また、あの季節が巡ってきた…。完璧に封印された館で発見された、不条理極まる六人の死。 過去にも多くの命を奪った「呪われた館」で繰り広げられる新たなる惨劇、そして戦慄の真相とは。息をもつかせぬ、恐怖と幻想の本格ミステリー。 解説:西上心太 |
感想 | |
書名 | ルームメイト(中公) |
内容 | 大学へ通うために上京してきた萩尾春海は、京都から来た西村麗子という女性に会う。お互い下宿を探す苦労を語り合ううち、育ちの良さそうな彼女に心を許した春海は、彼女と部屋をシェアして暮らすことに。 お互いを干渉しない約束で始めた生活は、都会的で快適に思えた…。が、そのルームメイトは一ヶ月も経たずに変貌。化粧も濃くなり、食べ物の好みまでも変わり、スナックでバイトをしているようなのだ。 そして遂に失踪−私は彼女の事を何も知らなかったのでは?謎の残るままに、彼女の足跡を辿る春海。すると、彼女が名を変えて、二重、三重の生活をしていたことが明らかに。 呆然とする春海の前に、既に死体となったルームメイトが…。 |
感想 | |
書名 | 時鐘(とけい)館の殺人(中公) |
内容 | 作家・評論家を始めミステリーマニアの集まる下宿屋・時鐘館。編集者の催促を前に「原稿は一枚も書けていない。勝手ながら“消失”する」との手紙を残し、締め切り直前の老推理作家が姿を消した。 翌朝、発見された不恰好な雪だるまに彼の死体が。犯人は編集者なのかそれとも…? マニアたちの展開する華麗でシビアな推理の行方は?本格推理傑作集。 収録:生ける屍の殺人/黒白の反転/隣の殺人/あの子はだあれ/恋人よ/時鐘館の殺人 |
感想 | 未読 |
書名 | そして誰もいなくなる(中公) |
内容 | 名門女子校天川学園の百周年記念式典に上映された、高等部演劇部による「そして誰もいなくなった」の舞台上で、最初に服毒死する被害者役の生徒が実際に死亡。上演は中断されたが、その後も演劇部員が芝居の筋書き通りの順序と手段で殺されていく。次のターゲットは私!?部長の江島小雪は顧問の向坂典子と共に、姿なき犯人に立ち向かうが…。犯人は殺人をゲームにして楽しむ異常嗜好者なのか。学園本格ミステリー。 解説:西上心太 |
感想 | 未読 |
書名 | 7人の中にいる(中公) |
内容 | ペンション「春風」のオーナー・晶子のもとに、二十一年前のクリスマスイヴに起きた医者一家虐殺事件の復讐予告が。現在の幸せのために、葬ったはずの過去なのに−折しも明後日に控えたクリスマス・パーティーに常連客が次々とやってくる。 元刑事・佐竹の協力で明かされていく客たちの身元は? オルゴールの蓋が開き、旋律が流れるとき、封じてきた惨劇が甦る。 日本推理作家協会賞第47回候補作品。 |
感想 | 未読 |
書名 | 盗まれて(中公) |
内容 | ゴースト・ライターだった夫が、本当に死んでしまった。死んでも幽霊になって君を守ると言ったのに。困り果てる「売れっ子作家」に夫の幽霊から電話が…。 いつもは冷たい父から、たった一度だけ届いた愛情のこもった手紙。中学時代の同級生から、十五年の歳月を越えて送られてきた手紙−ミステリーはいつも電話と手紙によって運ばれる。 傑作推理集。日本推理作家協会賞第48回候補作品。 収録:ひとひらの殺意/盗まれて/情けは人の…/ゴースト・ライター/ポチが鳴く/白いカーネーション/茉莉花/時効 |
感想 | |
書名 | i(アイ) 鏡に消えた殺人者(光文社) |
内容 | 刺殺された作家・砂村悦子が死の直前に書いた自伝的小説はかつて悦子に殺された従妹のアイが、鏡に宿り復讐するという内容だった!?事実、刺殺現場に残された犯人の足跡は、部屋の隅にある鏡の前で忽然と途絶えていた。やがて明らかになる衝撃の真相…。 i(アイ)とは何か?絶妙のトリック、大ドンデン返し!女流本格ミステリーの旗手が描いた長篇傑作。 解説:結城信孝 |
感想 | |
書名 | 「死霊」殺人事件(光文社) |
内容 | 東京駅で拾った客を世田谷の家に届けたが、「金を取ってくる」と言ったまま戻ってこない。痺れを切らし中に入ったタクシー運転手が目撃したのは、二人の男の死体だった。警察は直ちに捜査を開始。1階の和室の寝室には、泥まみれの女の死体が…。 その上、現場は密室状態で…。大胆・斬新なトリックが光る、長篇本格推理小説の秀作。 解説:結城信孝 |
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書名 | 「裏窓」殺人事件 tの密室(光文社) |
内容 | 三鷹で起こった、自殺らしき女性の墜落死と、中野で起きた殴殺事件は、同時刻に起きた。そして、墜落死を目撃した少女がいた。飛び降り直後は密室だった女性の部屋に、男性がいたことを少女が証言したことから、警察は同一人物の犯行と見倣す。犯人は現場を瞬間移動したのか? 少女に迫る魔手…。衝撃の密室トリック、本格推理にサスペンスを加味した傑作。 解説:新保博久 |
感想 | |
書名 | 繭の密室(光文社) |
内容 | 都内のマンションで不可解な転落死事件が発生した。死亡した大学生・前島博和は、自室で何者かに襲われた後、ベランダから転落したものと見られたが、奇妙なことに部屋は密室状態であった!警視庁刑事・貴島が捜査を開始、6年前のある事件に辿り着く。そして、同時に発生した誘拐事件の行方は? トリックの才、益々冴え渡る長篇本格推理小説、登場。 |
感想 | 未読 |
書名 | 大蛇伝説殺人事件(光文社) |
内容 | 旅行先の島根県松江市のホテルで、画壇の巨匠・月原龍生が失踪した。同じころ、出雲大社内で男の肉体の一部が発見される。さらに島根県各地のスサノオを祭る神社から次々と同じ男のバラバラ死体が。鑑識によって死体は月原と判明。だが、ホテルは月原が外出できない特殊な状況に…。何故、ヤマタノオロチの如く月原は解体されたのか?そしてスサノオの意味は?月原の妻・芳乃の調査依頼を受けた探偵・大道寺綸子は、かつて月原をオロチと呼んだ男の存在を知り、真相を追うが…。 |
感想 | 未読 |
書名 | 卍の殺人(創元推理) |
内容 | 萩原亮子は恋人の安東匠に伴われて、大晦日に彼の実家を訪れた。山梨でワイン醸造を営むその旧家は、二つの棟で卍形を構成する異形の館。住人も、家長を自任する老婆を頂点として、二つの家族に分かれ、ライバル意識が発露する異常な雰囲気の中で暮らしていた。安東はこの家との訣別を宣告するために戻ってきたのだが、早くもその夜亮子共々奇怪な連続殺人に遭遇する。 そして正月三日には次の怪死事件が…。呪われた人間関係、謎に満ちた邸が引き起こす惨劇は、終局に思いがけない展開を見せる。「鮎川哲也と十三の謎」シリーズの公募に当選して脚光を浴びた、著者のデビュー作。 解説:山前 譲 |
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書名 | ブラディ・ローズ(創元推理) |
内容 | 俗世に背を向けたような洋館は、壮麗な薔薇園で飾られる。薔薇好きだった亡父の面影を館の主に感じた相澤花梨は誘われるまま、薔薇館へ通うようになった。館には主の苑田俊春、二度目の妻良江、足の不自由な妹晶、そして家政婦、お手伝い、園丁が暮らす。初めの妻雪子への強い思慕が充満する館で、耐えかねた良江が死を選んだ。そして花梨が、望まれて三番目の妻の座に坐ったが、たちまち奇怪な脅迫状の標的に。あなたは雪子になれない、良江の二の舞になるだけと脅迫者は宣告する。犯人は誰なのか。新しい花嫁を悪魔の奸計が襲う。美しくも残酷無比の本格長篇ミステリ。 解説:城平 京 |
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