東野圭吾

1958年大阪府生まれ。
大阪府立大学電気工学科卒業後、
生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。
1984年「魔球」で第30回江戸川乱歩賞候補に。
翌年1985年「放課後」で第31回江戸川乱歩賞を受賞。
「学生街の殺人」で日本推理作家協会賞第41回候補
「天使の耳」で日本推理作家協会賞第44回候補
「ある閉ざされた雪の山荘で」で日本推理作家協会賞第46回候補を経て
ついに99年「秘密」(文藝春秋)で第52回日本推理作家協会賞を受賞。
尚、「秘密」は第120回直木賞の最終候補作にも選ばれた。

書名 分  身 (集英社)
内容  函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。最近、自分にそっくりな女性がテレビに出演していたと聞いた−。小林双葉は東京の女子大生で20歳。アマチュアバンドの歌手だが、何故か母親からテレビ出演を禁止される。
 鞠子と双葉、この二人を結ぶものは何か?現代医学の危険な領域を描くサスペンス長篇。
感想  最先端医学を扱った点では「宿命」や「変身」の流れを組むと言えよう。詳しい感想はまた後ほど…(^_^;)
書名 快 笑 小 説 (集英社)
内容  年金暮らしの老女が芸能人の“おっかけ”にハマり、乏しい財産を使い果たしていく「おっかけバアさん」、“タヌキには超能力がある、UFOの正体は文福茶釜である”という説に命を賭ける男の「超たぬき理論」、周りの人間たちが人間以外の動物に見えてしまう中学生の悲劇「動物家族」…等々。ちょっとブラックで、怖くて何とも可笑しい人間たち!多彩な味付けの傑作短篇集。

 収録:鬱積電車/おっかけバアさん/一徹おやじ/逆転同窓会/超たぬき理論/無人島大相撲中継/しかばね台分譲住宅/あるジーサンに線香を/動物家族
 解説:真保裕一
感想  未読
書名 毒 笑 小 説 (集英社)
内容  塾にお稽古に家庭教師にと、VIP並みに忙しい孫。何とかゆっくり会えないものかという祖父の訴えを聞いて、麻雀仲間の爺さんたちが妙案を思いつく…。前代未聞の誘拐事件を扱った「誘拐天国」を始め、毒のある可笑しさに満ちた傑作が1ダース!名作「快笑小説」に引き続いてブラックなお笑いを極めた、会心の短篇集。

 収録:誘拐天国/エンジェル/手作りマダム/マニュアル警察/ホームアローンじいさん/花嫁人形/女流作家/殺意取扱説明書/つぐない/栄光の証言/本格推理関連グッズ鑑定ショー/誘拐電話網
 巻末特別対談:京極夏彦vs東野圭吾
   守れ、笑いの牙城。めざせ、「お笑い」ルネッサンス!
感想  未読
書名 放 課 後 (講談社)
内容 第31回江戸川乱歩賞受賞作の青春推理。
 校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。先生を二人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将…犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第二の殺人が…。
感想  
書名 十字軍のピエロ(講談社)
内容  ぼくはピエロの人形だ。人形だから動けない。しゃべることもできない。殺人者は安心してぼくの前で凶行を繰り返す。もし、そのぼくが読者のあなたにだけ、目撃したことを語れるならば…しかもドンデン返しがあって真犯人がいる。前代未聞の仕掛けで推理読者に挑戦する気鋭の乱歩賞作家の新感覚ミステリー。
感想  
書名 眠りの森(講談社)
内容  美貌のバレリーナが男を殺したのは、本当に正当防衛だったのか?完璧な踊りを求めて一途に稽古に励む高柳バレエ団のプリマたち。美女たちの世界に迷い込んだ男は死体になっていた。
 若き敏腕刑事・加賀恭一郎は浅岡未緒に惹かれ、事件の真相に肉迫する。華やかな舞台の裏の哀しいダンサーの悲恋物語。
感想  
書名 宿  命(講談社)
内容  高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。
 男の前に十年振りに現れたのは学生時代のライバルだった男で、奇しくも初恋の女性の夫となっていた。
 刑事と容疑者、幼馴染みの二人が宿命の対決を果たすとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。
感想  
書名 変  身(講談社)
内容  平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。
 そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。
それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうにも止められない。
 自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植された脳の持ち主(ドナー)の正体を突き止める。
感想  
書名 仮面山荘殺人事件(講談社)
内容  八人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。外部との連絡を断たれた八人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。恐怖と緊張が高まる中、ついに一人が殺される。だが状況から考えて、犯人は強盗たちではありえなかった。七人の男女は互いに疑心暗鬼にかられ、パニックに陥っていった…。
感想  
書名 天使の耳(講談社)
内容  深夜の交差点で衝突事故が発生。信号を無視したのはどちらの車か。死んだドライバーの妹が同乗していたが、少女は目が不自由だった。しかし、彼女は交通警察官も経験したことがないような驚くべき方法で兄の正当性を証明した。日常起こりうる交通事故がもたらす人々の運命の急転を活写した連作ミステリー。

 日本推理作家協会賞第44回候補
感想  一部未読
書名 ある閉ざされた雪の山荘で(講談社)
内容  早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した男女7名。
 これから舞台稽古が始まる。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。
 だが、一人また一人と現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの愛田に疑惑が生まれた。果たしてこれは本当に芝居なのか?
 驚愕の終幕が読者を待っている!
 日本推理作家協会賞第46回候補作品
感想  
書名 同級生(講談社)
内容  同級生の宮前由紀子は俺の子を身籠もったまま、そして俺の愛が本物だったと信じたまま事故死した。
 俺に出来る償いは本気の関係だったと皆に告白することと事故の真相を暴くことだけだった。やがてある女教師が関わっていたことを突き止めるが、彼女の絞殺体が発見されるや一転、俺は容疑者にされてしまう。
感想  
書名 むかし僕が死んだ家(講談社)
内容  「あたしには幼い頃の思い出が全然ないの」。7年前に別れた恋人・沙也加の記憶を取り戻すため、私は彼女と「幻の家」を訪れた。それは、めったに人が来ることのない山の中にひっそりと立つ異国調の白い小さな家だった。そこで二人を待ちうける恐るべき真実とは…。超絶人気作家が放つ最新文庫長編ミステリ。
感想  
書名 パラレルワールド・ラブストーリー(講談社)
内容  親友の恋人を手に入れるために、俺はいったい何をしたのだろうか。「本当の過去」を取り戻すため、「記憶」と「真実」のはざまを辿る敦賀崇史。錯綜する世界の向こうに潜む闇、一つの疑問が、さらなる謎を生む。精緻な伏線、意表をつく展開、ついに解き明かされる驚愕の真実とは!?傑作長編ミステリー。
感想  
書名 卒  業 雪月花殺人ゲーム(講談社)
内容
感想  
書名 学生街の殺人(講談社)
内容  学生街のビリヤード場で働く津村光平の知人で、脱サラした松木が何者かに殺された。「俺はこの街が嫌いなんだ」と数日前に不思議なメッセージを光平に残して…。第2の殺人は密室状態で起こり、恐るべき事件は思いがけない方向に展開してゆく。奇怪な連続殺人と密室トリックの陰に潜む人間心理の真実。

 日本推理作家常会賞第41回候補作品
感想  
書名 魔  球(講談社)
内容  9回裏二死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた。すべてはこの一球に込められていた…。捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。

 江戸川乱歩賞第30回候補作品
感想  未読
書名 名探偵の呪縛(講談社)
内容  図書館を訪れた「私」は、いつの間にか別世界に迷い込み、探偵天下一になっていた。次々起こる怪事件。だが何かがおかしい。じつはそこは、「本格推理」という概念の存在しない街だったのだ。この街を作った者の正体は?そして街にかけられた呪いとは何なのか。『名探偵の掟』の主人公が長編で再登場。
感想  未読
書名 どちらかが彼女を殺した(講談社)
内容  最愛の妹が偽装を施され殺害された。愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の“現場検証”の結果、容疑者を二人に絞り込む。一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。殺したのは男か?女か?究極の「推理」小説。
感想  
書名 名探偵の掟(講談社)
内容  完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。フーダニットからハウダニットまで、12の難事件に挑む名探偵・天下一大五郎。すべてのトリックを鮮やかに解き明かした名探偵が辿り着いた、恐るべき「ミステリ界の謎」とは?本格推理の様々な“お約束”を破った、業界騒然・話題満載の痛快傑作ミステリ。
感想  未読
書名 天空の蜂(講談社)
内容  奪取された超大型特殊ヘリコプターには爆薬が満載されていた。無人操縦でホバリングしているのは、稼働中の原子力発電所の真上。日本国民すべてを人質にしたテロリストの脅迫に対し、政府が下した非情の決断とは。そしてヘリの燃料が尽きるとき…。驚愕のクライシス、圧倒的な緊迫感で魅了する傑作サスペンス。
感想  未読
書名 虹を操る少年(講談社)
内容  「光にメロディがあるの?」「あるさ。みんな、そのことに気づいていないだけさ」。“光”を“演奏”することでメッセージを発信する天才高校生・光瑠。彼の「光楽」に、感応し集う若者たち。しかし、その力の大きさを知った大人たちの魔の手が忍び寄る。新次元コミュニケーションをめぐる傑作長編ミステリ。
感想  未読
書名 悪  意(講談社)
内容  人気作家が仕事場で絞殺された。第一発見者はその妻と昔からの友人。逮捕された犯人が決して語らない動機にはたして「悪意」は存在するのか。
感想  未読
書名 白馬山荘殺人事件(光文社)
内容  1年前の冬、「マリア様はいつ帰るのか」という言葉を残して自殺した兄・公一の死に疑問を抱く女子大生ナオコは、新友のマコトと兄の死んだ信州白馬のペンション『まざあ・ぐうす』を訪ねた。マザー・グースの唄に秘められた謎。ペンションに隠された過去とは?暗号と密室トリックの謎に挑む、気鋭の本格推理力作。
感想  
書名 殺人現場は雲の上(光文社)
内容  新日本航空の花のスチュワーデス、通称・エー子とビー子。同期入社でルームメイトという誰もが知る仲よしコンビ。容姿と性格にはかなり差がある凸凹コンビではあるけれど…。この二人が奇妙な事件に遭遇する。昼間、乗務中にお世話した男の妻が、自動ロックのホテルの室内で殺害されたのだ。雲をつかむような難事件の謎に挑む二人の推理はいかに?
感想  
書名 ブルータスの心臓(光文社)
内容  産業機器メーカーで人工知能ロボットの開発を手がける末永拓也。将来を嘱望される彼は、オーナーの末娘・星子の婿養子候補になるが、恋人・康子の妊娠を知り、困惑する。そんな矢先、星子の腹違いの兄・直樹から、同僚の橋本とともに、共同で康子を殺害する計画を打ち明けられ…。大阪・名古屋・東京を結ぶ完全犯罪殺人リレーがスタートした。傑作長編推理。
感想  
書名 回廊亭殺人事件(光文社)
内容  一代で財を成した一ケ原高顕が死んだ。妻子を持たない高顕の莫大な財産の相続にあたり、彼の遺言状が一族の前で公開されることになった。公開場所は旅館“回廊亭”。一族の他には、菊代という老婆が招待されていた。だが、菊代の真の目的は、半年前に回廊亭で起きた心中事件の真相を探ることだった…。その夜、第一の殺人が。斬新な趣向を凝らした傑作長編推理。
感想  
書名 美しき凶器(光文社)
内容  安生拓馬、丹羽潤也、日浦有介、佐倉翔子。かつて世界的に活躍したスポーツ選手だった彼らには、葬り去らなければならない過去があった。四人は唯一彼らの過去を知る仙堂之則を殺害し、いっさいのデータを消去。すべてはうまく運んだかに思われたが…。毒グモのように忍び寄る影が次々と彼らを襲った!迫りくる恐怖、衝撃の真相!俊英が贈る傑作サスペンス。
感想  
書名 怪しい人びと(光文社)
内容  俺は同僚の片岡のデートのために一晩部屋を貸してあげた。その後、そのことを片岡から聞いた2人の同僚、本田と中山にも部屋を貸すことになってしまう。3カ月後のある日、いつものように、車から部屋に戻ると、見知らぬ女が寝ていて…。(「寝ていた女」)あなたのそばにいる優しい人が、いつの間にか怪しい人びとに―。著者ならではの斬新なトリック満載の傑作推理集。
感想  
書名 11文字の殺人(光文社)
内容  「気が小さいのさ」あたしが覚えている彼の最後の言葉だ。あたしの恋人が殺された。彼は最近「狙われている」と怯えていた。そして、彼の遺品の中から、大切な資料が盗まれた。女流推理作家のあたしは、編集者の冬子とともに真相を追う。しかし彼を接点に、次々と人が殺されて…。サスペンス溢れる本格推理力作。
感想  
書名 犯人のいない殺人の夜(光文社)
内容  親友が死んだ。枯れ葉のように校舎の屋上からひらひら落ちて。刑事たちが自殺の可能性を考えていることは俺にもわかった。しかし…。高校を舞台にした好短編「小さな故意の物語」。犯人がいないのに殺人があった。でも犯人はいる…。さまざまな欲望が交錯した一夜の殺人事件を描いた表題作。人間心理のドラマと、ミステリーの醍醐味を味わう傑作七編。
感想  一部未読
書名 秘  密 (文春)
内容  妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。映画「秘密」の原作であり、98年度のベストミステリーとして話題をさらった長篇、ついに文庫化。
感想  未読
書名 依頼人の娘(祥伝社新書)
内容  8月の晴れたある日の午後、母妙子が殺害された。それは娘の美幸にとって、あまりにも残酷な出来事であった。死体の第一発見者は、会社を早退し帰宅した父陽助。警察は初め陽助を疑っていたが、彼には確固としたアリバイがあった。だが、父や姉の態度に不審を抱いた美幸は、陽助が会員になっている「探偵倶楽部」に調査を依頼した。一方、警察は、妙子には駆け落ちを約束したカルチャーセンター講師の中野という愛人がおり、心変わりを責められて中野に殺されたという結論に達したが…。政財界のVIPのみを会員とする「探偵倶楽部」が鮮やかに難事件を解決する、表題作『依頼人の娘』他4編を含む、長編連作推理。

 ※文庫版は「探偵倶楽部」に改題
感想  
書名 ウインクで乾杯(祥伝社)
内容  パーティ・コンパニオン小田香子は恐怖のあまり声も出なかった。仕事先のホテルの客室で、同僚牧村絵里が、毒入りビールを飲んで死んでいた。現場は完全な密室、警察は自殺だというが…。やがて絵里の親友由加利が自室で扼殺され、香子にまで見えざる魔の手が迫ってきた…。誰が、なぜ、何のために…。ミステリー界の若き旗手が放つ長編本格推理の傑作。
感想  



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