浅黄 斑

 1946年3月31日神戸市生まれ。
 関西大学卒業後、10年間の会社勤務を経て大阪市に転居し、プロ作家を目指すため執筆活動に専念。
 その後本名で同人誌に発表した創作を集めた作品集「風について」(90年)などを出版するが習作の域に留まる。
 本格的なデビューは執筆分野をミステリーに転じてからで、92年南方系の大型蝶に由来する筆名「浅黄斑」で応募した短編「雨中の客」が第14回小説推理新人賞を受賞した。
 長編処女作は翌93年の「死者からの手紙4+1の告発」(のち改題「能登の海殺人回廊」)である。
 その後は年に数作の長編を発表する多作家ぶりをみせており、アリバイ崩しを中心に据え、人間関係の過去に潜む悲劇を描く「富士六湖まぼろしの柩」(93年のち改題「富士六湖殺人水脈」などの篝俊輔警部補シリーズや、元声楽家の浅黄婦人をモデルとした「人妻小雪奮闘記」(96年)などシリーズの諸作も多い。
 また「歌論の舟歌」「蛇の目のごとく」(共に96年)など、犯罪小説的傾向の強い作品にも手を染めている。
 その他、短篇集として「轟老人の遺言書」(99年)がある。


書名 「金沢・八丈」殺人水脈(光文社)
内容  事件は八丈島から始まった。植物公園の蘇鉄に人間の頭骨が吊り下げられていたのだ。2日後、横浜の女子高の校庭からも頭骨が…。同一犯と思われたが、接点がまるで見当たらない。神奈川県警・篝俊輔警部補は、9年前に起こった陰惨な殺人事件との繋がりを見いだしたが、容疑者には鉄壁のアリバイが!斬新なトリックと緻密なストーリーで紡ぎ出す傑作推理小説。
感想  未読
書名 富士六湖殺人水脈 (光文社)
内容  山梨県上九一色に出現した“富士六番めの湖”の底で、女性の全裸死体が発見された。被害者に巨額の生命保険をかけていた夫のアリバイは完璧に見えたが、警部補・篝俊輔は、聞き込みを続けるうちに、8年前、自らの恋人が暴行され殺された未解決事件との接点を見いだした…。絶妙のストーリー展開、新鮮な発想、松本清張の系譜を引き継ぐ傑作推理小説。
感想  未読
書名 瀬戸の海殺人回廊(ハルキ)
内容  弁護士として裏社会に身を置き、悪名を響かせた父・憲一郎。その父への反撥から、娘の越智彩香は同じ職業を選び、正義の道を歩み始めた。だがその矢先、瀬戸内海の小島で父が惨殺され、その容疑が母や兄にも降りかかる。父への複雑な想いを胸に秘め、両親の過去を辿る彩香は、そこで父と母の五十年前の秘密に直面するが…。父と娘、そして家族に渦巻く愛憎の先に見える真実は?感動の長篇旅情ミステリー。
感想  未読



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