青柳友子 Tomoko Aoyagi |
1939年3月30日−1991年11月7日。別名桐村杏子。東京生まれ。立教大学大学院修了。
元々は丹羽文雄主宰の同人誌「文学者」に所属し、純文学作家としてデビューした。
恋愛・風俗小説や、桐村杏子名義でのジュニア小説などの著作もある。
「死のヨコハマ娼婦館」(83)で最初のミステリーに取り組み、以降犯人の側の心理を書き込みながら、なおかつその名を明かさずにストーリーを進める意欲的な構成の「完全犯罪の女」(85)が出世作となり、ミステリー作家としても注目されるようになった。
一般読者に人気があるのは、85年に開始した「ミスティ・ガール紅子」シリーズであったが、これは謎めいた女性を主人公としたユーモア・タッチの連作ミステリーである。
但し、本来の作風は、人間心理のゆらぎを絶妙の描写力で浮き彫りにするところにあり、心理サスペンスや犯罪小説の分野で数々の傑作を残した。
前述の「完全犯罪の女」や第42回日本推理作家協会賞候補作となった「あなたの知らないあなたの部屋」(88)などはその意味での代表作と言える。
書名 | 殺人者は二度ノックする (角川) |
内容 | 夜9時。乃木坂のカフェバー「クロ」。入ってきたのは、齢のころ22、3、1930年代風黒いレースのミディ・ドレスに身を包んだとびきりのいい女―ミスティ・ガール紅子。年商10億を越える優良企業、平岡事務所社長平岡ハルの、世を忍ぶ仮の姿。紅子の好きなのは、カンパリのペリエ割り、オトコ、殺人事件。今夜も紅子は事件に挑む。一人暮らしのOL菜佳子が、マンションで死亡していたのは、不倫清算の自殺か、自殺を装った完全犯罪か―。名探偵紅子が活躍するシティ派ミステリー5編を収録。 |
感想 | 未読 |
書名 | 消えた家ミスティ・ガール紅子(角川) |
内容 | |
感想 | 未読 |
書名 | 南フランスの恋泥棒ミスティ・ガール紅子(角川) |
内容 | 南仏、地中海のフローラル島。岬の突端にある別荘で、宝石が盗まれ、女主人由衣子が殺された。前夜、友人たちを集めて28歳の誕生日を祝った彼女は、宝石デザイナーとして成功し、東京にも店を置こうとしていた矢先だった。招ばれて現場にいたミスティ・ガール紅子が事件を追う。次々と現れる意外な事実。グランプリ受賞の宝石をデザインした謎のデザイナーは…? |
感想 | 未読 |
書名 | スキューバ・ダイブ殺人案内ミスティ・ガール紅子(角川) |
内容 | 名探偵フィリップ・マーロウに傾倒している北岡ハルミは新宿に事務所を構える“お嬢さん探偵”。ハルミは目下スキューバ・ダイビングに凝っている。婚約者の藤城昭夫と伊豆の富沢海洋公園へ。インストラクターの案内で海底を散歩中ハルミは魚の泳ぐ姿にみとれている間に昭夫たち一行とはぐれてしまう。不安と恐怖に襲われながらハルミは海底を夢中で泳ぎ回っていると、岩と岩の間に体を突っこんだ格好で女性ダイバーが死んでいるのを発見する。酸素を口に送るレギュレーターのホースは2本とも損傷していた。発見者として伊東署に呼ばれたハルミは付近で同じような事件が続発しているのを知り、昭夫の協力を得て、持ち前の行動力で事件解明に乗り出す。―私立探偵ハルミの青春と冒険をフレッシュ感覚で描いた長編ミステリー。 |
感想 | 未読 |
書名 | 消えた死体ミスティ・ガール紅子(角川) |
内容 | 平岡事務所専務、国守大次郎が壁にとりすがって、号泣しはじめた。挙式を来月に控え、婚約者の勢津子が自殺したのだ。地方の名門の長女で和服のよく似合う美人だった。瀬戸内海に面した竹原市で営まれた葬儀には社長の平岡ハルも参列した。が、まもなく勢津子の妹の上京によって意外な真相が明かされた…。モデルみたいな、遊び人ふう、カッコいい若い女―ミスティ・ガール紅子こと平岡ハル?昼と夜を別人となって暮らしている紅子が、〈消えた死体〉の謎を追う。ロマンティックな長編ミステリィ。 |
感想 | 未読 |
書名 | 南青山虚飾コレクション ミスティ・ガール紅子(角川) |
内容 | 夜な夜な乃木坂のカフェバー「クロ」を根城に遊び歩いているミスティ・ガール紅子。黒地に白の水玉のフラメンコ調ドレスだったり、真っ赤なミニのボディコンのワンピースだったりして、オシャレ。―今夜もクロに登場。約束の時間を1時間近く過ぎても真弓は来ない。彼女は原宿のブティックのハウスマヌカンで26歳。黙って約束を破るようなことはしないはずだ。紅子はクロを出て真弓子のマンションを訪れ、鮮血に染まった凄惨な死体を発見した。―昼は堅気の商売人、夜はフーテン娘。2つの顔をもつ、魅力いっぱいの〈ミスティ・ガール紅子〉シリーズ、長編ミステリー。 |
感想 | 未読 |
書名 | 別れたくないの(集英社) |
内容 | 銀座ホステスの理沙は歌手の修と同棲している。ところが修は理沙と別れたがっている。修がやっと売れ始めてきたからだ。理沙が五年も面倒をみてきたというのに。それに修は所属プロの女社長と関係があるらしい。理沙は修と心中することで清算を図るが…(表題作)。ほかにセックスに好奇心をもちながらも、なかなかその領域に踏みこめない若い女性の心理のヒダを描く『トロピカルブルーの伝説』など全八篇を収録。 |
感想 | 未読 |
書名 | 唇にワイン(集英社) |
内容 | 艶めかしいレズビアンの世界と、現代っ子らしい男女の野心が思わぬ悲劇を呼びこむ表題作。少女の残酷な内面心理を鋭く抉る「美少女」。片や資産家、一方は零落の身の同級生の女性2人が偶然出会ったとき、資産家の女性が支払った思わぬ代償を描く「十四年目の友情」など、現代社会に潜む人間内面の恐怖を綴る心理ミステリー集。 |
感想 | 未読 |
書名 | 愉快なサギ師たち(集英社) |
内容 | 62歳の独身女性、時田藤乃は42年間にコツコツと貯めた虎の子3千万円を、金田商事の藤塚逸平に騙しとられてしまった。その逸平を捕えてみれば“ボクも金田商事の被害者”だという。ふたりは、31歳で独身、しかし、美人の花小路美雪を手はじめに結婚許欺を企んだが…。スリルとユーモアに富んだ書き下し“コン・ゲーム小説”。 |
感想 | 未読 |
書名 | 悪女に四本のバラ フォア・ローゼズ(徳間) |
内容 | 新橋に事務所を持つ弁護士・樋口丸男の許に、彼のかつての同級生・西村陽子の紹介という若松美知子が訪ねてきた。美知子の兄・邦雄は、会社で3億円近い偽造手形を切り、失踪、自殺を遂げた。無実を信じる美知子は樋口に事件の調査を依頼。手形は切ったが、その金を使った形跡がないことがわかる。そんな矢先、美知子が突然依頼をとりさげにきた。不審に思った樋口は調査を続行する。長篇サスペンス・ロマン。 |
感想 | 未読 |
書名 | 死の横浜娼婦館(徳間) |
内容 | 中杉節子は同僚の上条美也子のマンションを訪ねた。美也子の恋人・野島類を呼んで本心を訊き出すためのパーティが開かれるのだ。しかし美也子の部屋で節子が見たものは、全裸で倒れている節子のフィアンセ・村上と美也子の姿だった。節子は村上の親友・橋本と事件の真相を探ろうとするが、橋本も絞殺されてしまう。手掛かりを掴もうと野島に近づく節子だが、いつしか野島の性に溺れ…。長篇官能ミステリー。 |
感想 | 未読 |
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