愛川 晶
Akira Aikawa

 1957年5月30日福島市生まれ。筑波大学第二学群比較文化学類卒業。
 県立高校で教職の傍ら作家活動を始める。
 1994年にはインド神話が物語を彩った本格推理「化身」で第5回鮎川哲也賞を受賞して作家デビュー。
 「七週間の闇」(95)はチベット仏教の道具立てを前面に打ち出し、臨死体験や輪廻転生といった思想を盛り込んでいる。
 「黄昏の獲物」(96)はそうした怪異趣味を押さえた作品で、剣道の達人である女子大生が誘拐事件に関わった結果、事件の謎を解く長編推理。
 「鏡の奥の他人」では双子のテレパシーという題材を扱い、2つの視点から物語を進める。
 以上の作品はいずれも本格だが、「霊名イザヤ」(98)は初のサスペンスにチャレンジしている。


書名 霊名イザヤ (角川)
内容  新進の童話作家で幼稚園経営者の深沢将人は、開かずの金庫から奇妙な文書を発見する。それは中世キリスト教の異端カタリ派の聖典であり、そこには亡き母が残した「イザヤにとってマナセを殺すことは、絶対に避けることのできない運命だ」という書き込みがあった。自らの洗礼名「イザヤ」との符号に驚いた将人は、この謎に迫るが…。将人の記憶の底に眠る謎が解けたとき、凄惨な復讐が始まる。著者渾身の長編ホラー・ミステリ作品。
感想  未読
書名 七週間の闇 (講談社)
内容  臨死体験研究家の女性が、自室の壁に掛けられた巨大な歓喜仏の絵画に抱かれながら、首吊り死体で発見された。彼女の顔には異様な化粧がほどこされ、額には第三の目が。自殺か、他殺か。そして新たな殺人事件が発生した。不気味な事件が導く恐怖の結末とは!?鮎川哲也賞作家の野心的長編ホラー・ミステリー。
感想  
書名 化  身 (幻冬舎)
内容  女子大生・人見操に届けられた差出人不明の保育園の写真。そこでは19年前、未解決の園児誘拐事件があった。容疑者の容貌は、操の父に酷似していた。自分は誘拐された園児なのか?父が誘拐犯なのか?本当の自分の両親は誰なのか?巧妙な誘拐トリックと戸籍制度に仕掛けられた驚愕の謎!

 鮎川哲也賞第5回受賞作品。

 解説:西澤保彦
感想  
書名 黄昏の罠 (光文社)
内容  都内の女子大生・桂木亜沙美が誘拐された。友人の栗村夏樹は誘拐直前、亜沙美に会っていたことから、事件を追うことに。
 1億円の身代金を要求後、犯人からの連絡は途絶え、同じ頃秩父で女性の無惨な死体が発見される。結局それは別人と判明するが、2つの事件には意外な繋がりが…!?
 黄昏の断崖絶壁に仕掛けられた巧妙な罠!

 解説:北森 鴻
感想  未読
書名 光る地獄蝶 (光文社)
内容  女子大生の栗村夏樹は、思いがけず探偵事務所で働くはめになった。初仕事は、デパートの社長令嬢・あずさの尾行。そこで何者かに襲われたあずさを助けた夏樹は、久住家をめぐる不可解な事件に巻き込まれていく。あずさの父は5年前、謎めいた遺書を残し自殺を遂げていた。そして調査を進めるうち、新たな連続殺人が…!これぞ本格推理の妙。夏樹シリーズ第2弾。
感想  未読



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