岡部 淳也
監督より‥


2005年の夏に劇場公開、フィギュア+DVDが発売されている
「SPECTER」の岡部監督にお話を伺うことが出来ました!
大変 ご多忙な中、本当に有難うございましたm(_ _)m







■ 「SPECTER」の構想・制作を通して、
     監督が特にこだわったことは何ですか?



既存のヒーローものは、どーも嫌悪感的な感じがしておりました。
玩具メーカー主導のデザイン構成(ようは玩具を売るための構成)、
ようするに、携帯電話がガンになるとか、
   ポケモンカードみたいなのをスリップして撃つとか、
チンドンヤみたいなバイクデザインとか、、嫌なんです。

あと複雑なストーリーとか ヒーローというか主人公が、なんで戦うとか、
妙にうそ臭い動機しかない、、、とか、、もう色々あって、、

なんで、もう俺の価値観でしかないのですが、

単純明快なストーリー、渋めのデザイン(俺の価値観として)、
完全な悪い敵を叩き潰す、という感じでやろうと思いましたが、
なんというか ぶっちゃけ言えば、出資元に半端で見当違いな意見を強要されまして、
その辺が不本意でやって、完成したら やはり、、
あの野郎! という感じになってしまいましたが、

今回はやってよかったです。





■ 監督おすすめのシーン、見所はどこですか?


オープニングのアニメシーン 
これはウルトラセブンから とよく言われますが、それは意識しておらず、
どちらかと言えば、イギリスのオープニング映像を制作している某社の感じです。
   
その会社がサンダーバードのオープニングを制作し、
スペクターの製作途中で、それを見て、構成の似通いに失神しそうになりましたが 
まあ近い事を考えていたんだ!ということで心を収めました。

 あとはとにかく戦闘シーンです。
スペクターのロッドで戦うシーンとかで、ネットの書き込みで 
スターウォーズのライトセーバーのパクリだよ!とか息巻いている馬鹿がいますが、、
じゃあガンダムはいいんかい! と言いたいです。

とにかく 特撮モノで、一話だけで
    主人公のスーツやらバイクやらを全部製作して、
撮影2週間ですから、、頑張るにも限界がありましたが、
とにかくデジタル特撮部分には、創意工夫で凝ったつもりです。





■ 紳司さんを「寺崎鉄也」に起用されたポイントは?


彼が前に所属していた事務所の社長が知り合いで、プロフィールをもらっていました。
そのあと衛星放送で偶然 映画 ヒート に出られているのを見ていて、
今回のスペクターが企画されたとき、なんとなく頭に 彼が浮かびました。
他に誰をオーディションするでもなく、彼と会って、話して、
もう一発オーケーでした。

まず ただのイケメンでは無く、目が良かったことと、人間的にもマッチしました。
今回のスペクターはプロポーションを絞ったスタイルの良いスーツを考えていましたので、
背が高くスタイルが良い彼は その面でもクリヤーしました。

とにかく俺は、流れや御縁やキッカケを優先するところがあるので、
彼にあって、ビビッ! ときて、後は誰をオーディションするでも無かったです。





■ 撮影中、印象に残っているエピソードを幾つか教えて下さい。


なんだろう、、、、
撮影中は、こんな事言うとあれですが、特には無いです。

しいて言えば、ラストシーンが 真冬の夜で 寒くて死にそうだったこと。

風邪が強く、彼の髪型が崩れるので フレーム外で 
大きなベニヤ板で取り囲み風邪を遮ったとかですかね、、、

あとはザングロス星人とのやりとりで、
蹴りを入れられるシーンでは、悪いけど 本気でいっちゃってくれ!と俺が叫んで、
うまい感じで彼に蹴りを入れ、あとはスタントマンに切り替え、いい感じで
ザングロス星人(中は K-1の宮本選手 )の蹴りのシーンは決まりました!





■ 素の紳司さんは、どんな感じの方なのでしょう?


撮影外はメガネをしているので、
メガネ装着脱着で 役者チェンジ!という感じでした。

撮影前や終わってから、当然飲んだりしてますが、酒が強い! 
あと飲みつつも気を使うところがあって 外見内面共にいい男です。
もし俺が女だったら抱いてとしがみ付いていたでしょう。
もう少し飲ませて、本性を探り出せればと思っていましたが、
近頃あってませんので、今度掘り下げてみますが、
ファン心理に良くないようであれば真実は内緒にします。





■ スペクターの武器の中で、監督がいちばんお気に入りなのは何ですか?
  (私は「メガランチャー」に参りました。最高です(笑)。) 


お気に入りの武器は、やはり ハンドガンですかね、、
特にこれが好きというのは無いです。

メガランチャーは、『全身大砲だ!』と俺の叫びで、あんな感じです。
最初は皆 (゜Д゜) ハア?? という感じでしたが、
出来上がった絵を見て 素晴らしい と納得頂きました。





■ 紳司さんが「寺崎鉄也」を演じたことへの感想を教えて下さい。


なんでしょうね、、、思い浮かびませんが、

彼に出会えてよかったです。

また次に撮るときは是非一緒にやりたいということと、
次こそは、俺の未熟な演技指導を鍛えなおし、
彼の演技素養を引き出せればと思います。

 



■ これからの紳司さんに期待すること・メッセージをお願い致します。


可能性が高い方なので、もっと出てきてほしいです。

あと皆様、もっと応援しましょう!


そしてついでに俺も応援してください。
これからもよろしくお願いいたします。




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劇場公開初日の舞台挨拶が、最高に楽しかったのですが、
今回もまた監督らしい痛快なコメントを伺うことができましたv
このコメントをしっかり頭に入れた上で、改めて「SPECTER」を観てみます!

そしてオフの逸話。やはり紳司さん、相当お酒が強いんですね♪
でも、飲みつつも気をつかう…そんなところが聞けて嬉しいです。

そして…

 「彼に出会えてよかった」

「次に撮るときは是非一緒にやりたい」

個人的に、この言葉がすごく嬉しかったです。


私は既に岡部監督のお人柄に惹かれて、監督を応援しておりますので、
また紳司さんと一緒にお仕事されることがあったら最高に嬉しいです!

どうか、いつか実現しますように☆


監督、この度は本当に有難うございました!



 2006.01.14


「(株)ビルドアップ」様HP   「SPECTER」紹介ページ


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