父親の育児休職

 

<父親の顔をマッサージする「お客さん、あぶらぎってますよ」>

私が仕事に復帰するのと交代で、夫が2ヶ月間育児休職をすることになった。ちょっと変わっていると思う。「結婚してすっかり落ち着いてしまった」と言われている夫のささやかな話題作りのような気がする。

よくある質問。

◇なんでそんな話になったの?
最初は冗談で「育休取る?」と言っていたのだが、夫もまんざらでもなかったらしくいつの間にか本当に取ることになってしまった。次があるかどうかもわからないし、せっかくだから取っておこうかという感じ。別に私が早く復帰しなくてはいけないということもない。

◇会社に言ったときの周りの反応は?
これがいたって淡々とコトが進んだらしい。上司に言った次のミーティングでは、「じゃここの仕事は誰々さんに引継いで・・・」という感じだったそうだ。

◇ダンナさんにまかせて不安はない?
だいたいのことはできるので、まあ心配はない。近所の奥さんと会話できるかなとか、服を着せすぎたり薄すぎたりしないかなとか、食事の前にエプロンつけるの忘れるんじゃないかなとか、少しは心配だけど、ああどれもできなくてもいいかと思っている。エプロンを忘れて服が汚れたら次から気をつけるだろう。どうせ2ヵ月後には保育園に行くんだし。保母さんはプロだけど赤の他人で、夫は素人だけど実の父親なんだから、保母さんに負けてたんじゃ恥ずかしいよね。それに最近ふたりはとっても仲良しだ。タッペイもわかっているのかも。

◇ご飯はどうすんの?
夫は料理が全くできないので、私が出勤前にお昼も用意しておく。タッペイの離乳食は冷凍しておいて電子レンジでチンして食べさせてもらう。夕食は私が帰ってから。

人に話すと「ダンナさん、えらいねー」とよく言われる。うーん、えらいかなー。タッペイと過ごしてみたいだけだと思う。あとは2ヶ月くらい休んでも、周りに迷惑をかけるとか出世に響くかも知れないとかいうことを、あまり気にしないだけだと思う。

夫は先輩パパから「ぜーったい会社行ってる方がラクだよ」と言われるそうだ。会社ってそんなにラクなところなのかなー。

この際だから言っておこう。だいたいみんな父親に甘いよ。仮に母親が出産のときに亡くなって父親ひとりで子どもを育てなくてはいけないことになったとする。それでも粉ミルクがあるんだから育てられるだろう。誰もがこの父親を「すごい、えらい、大変だったでしょー」と誉めると思う。でも、全ての母親はこの父親と同じで、子育て経験なんてないのだ。手探りで、子どもを観察しながら、本を読んだり人に聞いたりしながら育てているのだ。だから母親だってもっと誉められていいはずなのに、やって当然。逆にちょっと子どもが病気したり、好き嫌いが多かったり、学校さぼったりすると「お母さんの責任ですよ」と言われたりする。おかしいー!

GWはちょうどよい引継ぎ期間になった。おむつ替え、離乳食の用意(温めるだけ)、お風呂、添い寝、できるだけひとりでやってもらった。夫がいろいろなことができるようになると、私に微妙な心境の変化が・・・。それらのことをするのが面倒くさくなったのだ。夫が家にいないときはひとりでやるしかないからなんとも思わなかったのに、いるのに、できるくせになんでやらないの、と思ってしまう。これって父親の心境だと思う。母親がやればいいと思っている。

これからどうなるのかなー。家に帰ったら「今日タッペイが歩いたよ」とか言われてしまうかも。それはちょっとくやしいなー。

夫はせっかく2ヶ月も休むんだから本でも読もうかなーなんて言っている。フフフ、甘いよキミ。途中で代わってと言ってもダメだからねー。

 

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