ライバルとの出会い

 

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<やんのか? や、やめてくださいー>

竹時(たけと)が遊びに来た。

竹時はタッペイと全く同じ日に生まれた。

予定日が近かったので、お母さんと妊娠中から情報交換をしていた。

「つわりつらいねー」とか「歩くのきつくなってきたねー」とか。

それまではそんなに仲が良いというわけでもなかったけど、妊婦の連帯感で仲良くなった気がする。

竹時とタッペイを並べて寝かせてみた。これだけでとても楽しめる。

「あ、ケリいれた」とか「あ、反撃した」とか「タッペイ負けるな」とか、親が勝手に言って楽しんでいる。当の本人たちは、まだお互いの存在を意識していないみたい。

それにしても竹時は不気味なくらいおやじにそっくりだ。

タッペイはどちらかにそっくりと言われたことがない。父親と母親のパーツをつなぎあわせた顔をしている。

なんだか竹時の成長も楽しみになってきた。「一粒で二度おいしい」とはちょっと違う気がするけど、そんな感じ。

竹時とタッペイ、のちに終生のライバルと言われるふたりの運命的な出会いであった。

 

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