原料安全データ・シート

 

 第1部 ― 製品の特定

 

メーカー・供給業者

 ピッツバーグ・コーニング・コーポレーション

800 Presque Isle Drive                                                        情報番号:724/327-6100

Pittsburgh, PA 15239

 

製品名: 絶縁FOAMGLAS®                                           属名:泡ガラス

 

CAS番号:該当せず                                                 CAS番号:該当せず

 

NFPA危険等級:健康:0  火災:0  反応性:0

 

WHMIS分類:等級D部門2B

 

用途:タンク、球型タンク、配管、屋根と機械装置の断熱

 

2部 ― 危険成分

 

 

成分

 

CAS番号

 

容積%

ACGIH* TLV

OSHA** PEL

OSHA* STEL

OSHA**上限

NTP*** LARC OSHA規則

硫化水素

7783-06-4

 2-4

10 ppm

10 ppm TWA

15 ppm

なし

なし

一酸化炭素

630-08-0

  3-10

25 ppm

35 ppm

TWA

なし

200 ppm

なし

ガラス粉塵

(PNOC)

該当せず

変動する

10 mg/m3

15mg/m3

 5mg/m3

なし

(呼吸可)

なし

なし

 

注:PNOC = 他に分類されていない微粒子

*   政府産業衛生士全米協議会

**  OSHA(職業安全衛生法)29 CFR(連邦行政命令集)1910.1000

*** 産業用原料の危険な性質、第9版、サックス・リュウイス著

  第6部―このMSDSの毒物と救急措置に関する項目を参照のこと。

 

 

 

3部 ― 物理的データ

 

77F(35)での物理的状態

 

固体

 

 

―沸点

該当せず

―冷凍点

該当せず

―蒸気圧力(水銀mm)

該当せず

―融点

1350F(732)

―蒸気密度(空気=1)

該当せず

―比重(=)

0.11 – 0.14

―水溶性

非水溶性

―揮発物%

該当せず

―外観と臭い

黒色発泡材料、切断または破砕しない限り無臭

―揮発率

(酢酸ブチル=1)

該当せず

―臭いの閾値

0.002 ppm

―揮発率

(エチル・エーテル=1)

該当せず

水油分配係数

該当せず

pH

該当せず

 

4部 ― 火災と爆発の危険データ

 

引火点: 該当せず 引火限度(容量による比率) LEL: 該当せず UEL: 該当せず

 

自動点火温度:該当せず                            消火剤:水、乾燥薬品または一酸化炭素

 

特殊防火方法:該当せず

 

異常火災爆発の危険:火災に巻き込まれた場合、硫化水素と一酸化炭素を放出することがある。少量の硫化水素と一酸化炭素を放出した場合、火災の激しさに寄与することは予想されない。

 

危険な燃焼産物:硫化水素、一酸化炭素、および種々な炭化水素

 

爆発データ:機械的衝撃に対する敏感性:該当せず

     :静電放電に対する敏感性:該当せず

 

5部 ― 反応性データ

 

安定性: 安定  避けるべき状態: 該当せず

 

不和合性(避けるべき材料): 該当せず

 

危険な分解または副産物: なし

 

危険な重合: 起こらない  避けるべき状態: 該当せず

 

6部 ― 毒物と救急処置に関する情報

 

硫化水素

米国職業安全衛生法による許容暴露レベル:第2部を参照のこと。硫化水素に対する許容暴露レベルは、1立方フィートの材料が3,000立方フィートの密閉空間で破砕されれば、到達することがある。

 

進入ルート: 吸い込み:ある。 皮膚:なし。 呑み込み:ありそうにない。

       目に接触:ある。

 

過剰暴露の影響:適当な換気なしで細胞が壊された際の硫化水素ガスへの過剰暴露の効果

 

急性:吸い込み ― 頭痛、吐き気と呼吸困難、めまい

 

    嗅覚は時間が経過するにつれて疲れることがある。臭いと刺激は、徐々に増加する量に曝され、したがって慣れてしまった職員に対しては、効果的な警告とならない。

 

    目 ― 粘膜の刺激と炎症、涙、光への敏感性

 

 慢性:慢性的な中毒は、頭痛、まぶたとまぶたの内部表面をカバーする粘膜の炎症、消化器の障害、体重の減少と全般的な虚弱体質。

 

硫化水素への暴露により全般的に悪化した症状:気管支炎、肺気腫と喘息、肺心臓疾患などを含むが、これに限らない既存の上部呼吸器と肺疾患または目の疾患。

 

ガラスの微粒子

 

進入ルート: 吸い込み:ある。 皮膚:なし。 呑み込み:ある。

       目に接触:ある。

 

ガラス微粒子への暴露の影響:

     皮膚―ガラス微粒子による刺激または表皮剥離。

               摂取―ガラス微粒子による口と喉の表皮剥離の可能性。

その他の毒物的性質: 分かっているものはない。

 

非常事態と救急措置の手順

 

 目: 飲用水で15分間洗浄する。こすったりせず、圧力を加えない。医者の診察を受け、また救急医療施設の手当を受ける。

 

 皮膚:圧力を加えないで完全に洗浄する。刺激が続き、または皮膚が傷付いている場合、医者の診察を受ける。

 

 吸い込み:被害者を新鮮な空気のところに移動させ、必要ならば人口呼吸法を施す。CAS名称とガスの番号を知らせながら、毒物センター、医者または救急医療施設を呼ぶ。

 

呑み込み:吐き出させない。医者、救急医療施設または毒物センターの診察を受ける。

 

7部 ― 安全な取り扱いと使用のための予防措置

 

材料が放出され、またはこぼれ出た場合講じる措置:入り込み防止の容器に集める。粉塵の発生を避ける。

 

廃物処分方法:すべての地方、州または連邦規則に従い承認された埋め立て地に処分する。

 

取り扱いと貯蔵の際に講じるべき措置:粉塵の発生を避ける。長期間にわたり貯蔵する場合、天候から隔離保護する。

 

その他の予防措置:なし。

 

8部 ― 身体保護に関する情報

 

目の保護: 風のあるところ、または高所での切断や研磨作業中は、粉塵からの保護のためのゴーグル。

 

皮膚の保護:皮膚剥離予防のためのゴム引き布手袋。長袖シャツを含む通常の作業服。

 

呼吸器の保護:切断または研磨中は、適当な換気(時間あたり6回の空気の入れ換え)を行い、有害粉塵マスクを用いる。FOAMGLAS®断熱材の粉砕によって硫化水素または一酸化炭素ガスの許容暴露レベルが超過する場合、換気不十分区域では管による空気供給式、または自給式呼吸装置が必要となる

 

換気:切断の際には現場の排気装置を用いる。大量を用いる場合は、機械的換気装置を用いる。

 

その他の保護衣服または装置:なし。

 

作業・衛生慣行:優良な整頓衛生慣行を実行する。

 

9部 ― 出荷に関する情報

 

DOT危険等級: なし。

 

特有の出荷名称:泡ガラス

 

UN番号: なし。

 

10部 ― 本書作成に関する情報

 

作成者: H.J.パトリック

 

改正年月日:200021

 

本書に記載されている情報と勧告は正確であると信じられるが、ピッツバーグ・コーニング・コーポレーションは、この点に関する保証はいっさい行わず、これを信頼した結果生ずる一切の責任を否認する。

 

FOAMGLAS®は、ピッツバーグ・コーニング・コーポレーションの登録商標である。