埼玉県鶴ヶ島市 ( 市議会議員 ) 公明党

山中もとみつ スマッシュ通信

なんでも蹴飛ばす会 過去ログ〜2002年01 , 2002-02


2002年2月6日〜5日  浜松市 稲沢市 江南市 清水市

2月6日(水)浜松市役所
 ワンストップサービスについて



午後1時半より浜松市役所にて総合窓口、ワンストップサービスについての視察研修をおこないました。

  • 当市のこの施策は、平成5年からのものにもかかわらず、今年度の雑誌でワンストップサービス実施自治体のナンバーワンに選ばれるなど注目されております。
  • 昭和60年から浜松市は、現在市内28箇所ある市民サービスセンターでFaxを活用し、各種証明や届出をおこなっており、すでに市民サービスセンターの業務は総合窓口といえるものでした。地域のサービスセンターでは、総合窓口的に手続きができるのに、本庁舎に来ると各担当課に回される不都合の解消に、IT化の流れもあり、平成5年1月より総合窓口の共用開始がなされました。
  • ●市庁舎、市内28箇所のサービスセンターで各々1個所の窓口で手続きが終わります。年間約150万件の様々な手続きのうち、100万件がサービスセンター、50万件が本庁舎での取扱です。
  • これを支えるシステムとして特質するものとして我々公明党市議団として感じた事は、
  • 審査係 総合窓口の主だった業務の判断をする心臓部のような存在がある事。
  • B5用紙500枚に及ぶマニュアル作り。
  • サービスセンター職員計31名非常勤98名。本庁舎職員計77人非常勤28人と非常勤職員の活用による合理化。(尚非常勤職員は、求人倍率10倍の好評さ。)
  • 特に質疑のうち特色的なこと
  • 多くの人が様々な情報に携わる事により情報漏えい、セキュリティなどの問題はないのか。⇒手続きをワンストップでおこなうだけであくまで取扱責任は、所管課である。税務関係、住民基本情報等の取扱も法律的にも問題はない。
  • B5用紙500枚のマニュアル作りは、各課のかなりの協力と努力が必要と思うがどうだったか。⇒市民を顧客ととらえた顧客第一主義を掲げ、トップダウンで実行した。
  •  住民基本台帳とリンクした住民カードや窓口での自動交付機などの設置は考えないのか。⇒これからだが、市民カードは、印鑑証明書が使われている。これだと一人当たりコストは50円。ICなど取り入れたカードはおよそ1000円かかるのでどうか。また自動交付機を入れる分で非常勤職員が3人雇える計算になる。


浜松市のあり方には、勉強させられる事が多かった。地域情報センターへ移動の際、議会事務局の職員に「こういう実行力は市民性ですかね?」と、伺うと「浜松には“やらまいか”という精神があってそれですかね〜まずやってやろうという、失敗も多いですけどね。」と、返事がかえってきた。“やらまいか”精神、我々の学ぶべき事は多いです。

2月6日浜松市地域情報センタ-
「はままつ@窓口」の取組み等について

  • 総合窓口.ワンストップサービスの研修を終えすぐさま平成9年にできた浜松市地域情報センターに移動し、最近リニュアルされた市のホームページの取組み、特に@窓口というホームページでのワンストップサービスについてまた、電子市役所実現への取組みについて視察研修をおこないました。
  • 市民が検索しやすいようにしようと平成9年5月から公開している市のホームページを平成13年11月にリニューアルし、HPの総合窓口である「@窓口」を設けています。5つの生活インデックスを設け行政用語でなく市民の普段の言葉でも検索できるよう配慮しています。今後は、より市民のわかりやすいHP実現のために部、課などの組織を越えた情報を目指すとの事でした。
  • また、地域と行政情報化の融合を図った取組み拠点が地域情報化センターであり、市民と行政の接点の改善を市民の視線から見直し市役所の組織や仕事を変えていく引き金となっているとの事でした。インターネットサロンという気軽に市民がパソコンを使える施設もありました。
  • インターネットサロン写真
  • ●情報化といっても各課それぞれ温度差があってうまく市全体で取り組めない事があるが、浜松市は、どのように現実的に克服しこのように取り組めたのか。
  • ⇒市長のトップダウンのもと各課に情報化推進リーダーを設けて情報化に取り組んでいる点。部長級メンバーによるIT推進本部、課長級の推進化委員会を設けて市全体で推進している点があげられる。動き出せば、HP製作にしても課単位で責任を持たせ各々の課で製作しているが、最近は、技術も上がり内容に凝りはじめ、かえって重くなったり、分かりにくくなるなど弊害が生まれるほどである。
  • 今回、浜松市の取組みを見て、課題はあるが、やればできるという事が、確認でき有意義でした。顧客第一主義、やらまいか精神など学ぶ事が多かったです。

2月7日(木)稲沢市役所
ワークショップによる公園作り



午前9時半、稲沢市に伺い市民参加による街区公園の再整備について現地視察も含め研修しました。


  • 今回の視察の「石田公園」も平成8年度に「稲沢市人にやさしい街づくり基本計画」が策定され、翌9年度に当公園を含むJR稲沢駅周辺がモデル地区に指定され再整備となりました。この地区指定に伴い、市として「人にやさしい街づくりワークショップ」の連続講座を開き、この講座をきっかけに市民有志による「稲沢駅周辺地区の街づくりをみんなで楽しく考える会」が平成12年2月13日に発足し、その取り組みのひとつとして街区公園「石田公園」の整備についてスタートし行政は6回もたれた話し合いのうち2回程度しか参加せずに、5案ができ、芝の築山が中央にあり、ローラー式の滑り台、バスケットゴール、健康器具など配備した公園として平成13年9月に生まれ変わりました。約5400万円の予算は、通常より約2割ほど多くかかりましたが、市民の希望に沿う事ができて、その分愛着も責任感も増したようでした。
  • 完成後の維持管理は、周辺住民による「石田公園愛好会」によってなされ、月曜、木曜の掃除のほかにも各々自主的に整備にあたり、「自分たちの公園」として誇りをもち関っておられました。
  • ●まちづくりは、人づくりと考えるのですが、ワークショップ方式にすれば全てうまくいくとは考えにくい、今回のこの公園整備も市民側に中心となられた方がいらっしゃるのですか。またその方をどのように見つけられたのですか。
  • ⇒たしかにそういった方がおります。もと行政マンの方でその方を中心に市民がうまく心を合わせられたというところはあります。市主催の街づくり連続講座に参加された方です。
  • 街づくりの基本は、やはり人である。との思いを深めた今回の視察でした。石田公園に伺った際、愛好会の方も来てくださり、しかも自前の資料をわざわざコンビニでコピーして用意されていました。そういったなかにこの公園への愛着と誇りを感じました。
  • 稲沢市は濃尾平野のほぼ中央に位置し、面積は48.35平方キロメートル。東西8.6キロメートル、南北7.1キロメートルと東西に長い長方形で、全般的に平坦な地形になっています。人口は、約100,000人(約33,600世帯)です。名古屋都心からは20キロメートル圏内に位置し、公共交通機関で15分足らずで到着できる交通至便の場所です。
  •  稲沢の歴史をひもとけば、7世紀後半には国府・国分寺が置かれて尾張国の政治・文化の中心地として栄え、江戸時代には東海道と中山道を結ぶ美濃路の宿場町としてにぎわいました。そのため市内各地には、かつての稲沢の隆盛を今に伝える史跡や文化財が数多く残されています。産業面では、肥よくな土壌と温和な気候を生かし、古くから野菜、植木、苗木等の産地として発展してきました。また、昭和30年代の工場誘致により、現在では多種形態の企業が着実に活動しています。 最近では、日本の地理的中心、人口重心に近接した立地条件の良さから「ヒト・モノ・情報」の中継拠点とし、注目され、稲沢駅周辺整備開発をはじめ、幹線道路、公共下水道の整備を進め、着実な成長を続けています。
  • 旧国鉄の操車場跡地35haが駅に隣接して線路を挟んで市を分断しており、また市街化区域が市全体の13,4%しかなくそこに人口の40%住んでいる状況


2月7日(木)江南市役所
 コミュニティタクシー「いこまいcar」



午前の稲沢をあとにして午後2時より同じ愛知県の江南市まで伺いました。

  • 鶴ヶ島市と平坦な地形といい人口規模も似通った市です。名鉄バスが、市内を走っていましたが、合理化のための路線の見直しがあり、愛知県、江南市で財政支援をした上での存続を図りましたが、10路線中3路線が廃止となりました。市民の特に高齢者や障害者の足の確保のため市内循環バスの導入も検討されましたが、平成8年度に「福祉施設送迎運行試行事業」としてワゴン車を走らせたところ平均利用率が1便あたり0,7人となり本格導入を見送り、研究を続けました。平成12年12月に空車タクシーを利用した新しい交通システムを民間(名鉄タクシー)と行政で共同研究・開発をすることとなり平成14年1月にコミュニティ・タクシーの運行試行となりました。市民公募で「いこまいCAR」と、名称されています。
  • 江南市は濃尾平野の北部、清流木曽川の南岸に位置し、東西6.1km、南北8.8km、面積30.17平方キロメートルの市域を有する、愛知県内で24番目の面積規模の都市です。
  • 地形は木曽川左岸扇状地で全般に平坦で、木曽川の恵みを受けた肥沃な扇状地であり、温暖な気候・風土と相まって、暮らしに最適な自然環境となっています。名古屋市から20km圏に位置し、公共交通機関で約20分で結ばれるなど利便性が高く、ベッドタウンとして都市化が進み、愛知県尾張北部の主要都市となっています。また、木曽川をはさみ岐阜県側の地域との交通結節点ともなっています。
  •  明治時代になると養蚕などが盛んになり、絹織物産業が行われるようになりました。その後、化学繊維(人絹)による織物も生産されるようになり、絹・人絹織物産地となりました。また、大正元年には現在の名鉄犬山線が開通し、周辺都市との結び付きが強くなりました。昭和29年6月1日に丹羽郡古知野町・布袋町、葉栗郡宮田町・草井村の4か町村の合併により江南市が発足し現在に至っています。
  • 質疑より
  • ●8コースで双方向、一時に16台もの車の配置はどうしているのか。
  • ⇒タクシー会社にノウハウがありまかせている。市民が100円前払いで払った際通し番号入りの領収書を発行し何かトラブル等あった際にどのタクシードライバーかわかるようにしている。
  • ●この施策でタクシー会社にとって負担は、大きくないのか。
  • ⇒1キロで100円を客を載せようと乗せまいと支払っている。だまっても年間2600万円入ってくるのだからタクシー会社にとってもメリットがある。市にとっても今走っているタクシーを利用するので循環バス事業のときのバスの購入や改造などの経費がかからず、路線の変更や運賃の設定などたやすく対応できる。3ヶ月運行した後路線の変更を考えている。
  • ●諸問題は
  • ⇒バス停に当たるものが、タクシーだと路上に設置できない。電信柱に巻き付けるようにしたが、文字の向きなどドライバーの目に入らないように法律で制限があったり苦労している。タクシーが格安で利用できる事が市民にまだ浸透しきっていない。30分に1回と宣伝しすぎて乗換えが必要な場合時間がかかると勘違いされるが、実際は、10分程度待つ事が多い。
  • ●駅に直接乗り入れないが、駅からどれぐらい離れているか。高齢者等への助成制度は。
  • ⇒およそ100mぐらいである。病院にも乗り入れていない。当市は、障害者、85歳以上の高齢者に福祉タクシーとして年間48回分のタクシー券を配布しており、イコマイカーとしての助成は考えていない。病院近くまではイコマイカーで残りはタクシー券を使いタクシーでというような使い方が可能。イコマイカーから無線で呼んでもらえる。


市庁舎での研修終了後、実際にイコマイカーに市体育館まで約2キロ乗りました。1人100円でタクシーに乗れることは、得した気分でした。ドライバーさんにとっては、空車中でも収入があるので有難い事かと思っていましたが、配車が多く、実際のタクシー業務に支障があるとの事(イコマイカーで乗せるのと普通の業務で乗せるのと収入に差がある。)タクシー会社にとってはよくても、実際運転されるドライバーには結構負担があるようです。

イコマイカー
  • 目的
  • (1)公共施設を中心とした施設間を結ぶ交通手段の確保
  • (2)市民(特に高齢者や交通不便者)の地域社会参加への促進
  • 運行の考え方
  • 既存の公共交通機関と競合しない
  • (1)江南駅、布袋駅には、直接の乗り入れない
  • (2)路線バスが運行している地域へは運行しない
  • (3)全8コース、30分おき。
  • (1コース1日34便。延べ1日272便!)
  • 運行時間
  • 午前8時半から午後5時まで
  • 利用料金 1コース100円
  • 運行費用(年間)
  • イコマイカー
  • 運行経費2600万円―収入見込680万円=市負担金2000万円(鶴ヶ島市のバスの3分の1)
  • 鶴ヶ島市の循環バス年間6000万円の赤字。コミュニティタクシー2000万円で全272便!高齢者への福祉タクシー制度の導入をしてでも検討の価値があるのではと考えました。

2月7日(水)清水市役所
 「中学校部活動指導者派遣事業」について

  • 清水市で午後1時から「中学校部活動指導者派遣事業」の視察研修をおこないました。
  • 清水市では、中学校の部活動に対し各学校の希望に応じて、教育委員会が必要と認める種目について、その学校長の判断で専門技術を有する指導者を派遣する「中学校部活動指導員派遣事業」を平成9年度から行っています。
  • 近年、教職員数が減少し、部活動指導者の不足が大きな問題となっています。そこで、専門的技術をもっていて、中学校での部活動指導を希望している地域在住者を募り、各中学校へ派遣しています。
  • 運動部については、市スポーツ指導者養成大学特別コースを修了して資格を得た者を、また文化部については、吹奏楽の指導を希望する学校が多いため、市吹奏楽連盟と連携して、現場での指導経験を基に人選した者を派遣しています。


鶴ヶ島市としても同様の施策はすでに導入済みですが、より競技性を求める事やまた清水市のようなスポーツ指導者養成大学校のようなものが必要ではないか、と考えました。

  • 質疑から
  • ●どおしても中学校の部活動は、勝ち負けの競技性より教育的な配慮から押さえ気味というか勝負にこだわるより健康のためという感じになっている。外部から指導者を募るときその点で現場との軋轢は生じないのか。また、教師と外部指導者の連携は大丈夫か。
  • ⇒清水は、のんびりとした市民性だが、むしろ競技性を重んじているといえるのか。いままで現場での軋轢は、あまり聞いていないが、野球でその指導性で意見の食い違いがあり校長が中に入り解決した事があった。今後は、むしろその教育的な面も重んじていきたい。


清水は、スポーツが盛んで父兄なども結構部活動にかかわってくる事があるそうです。そおいた市民性を感じました。清水エスパルス本拠地の市営の日本平競技場に案内いただいた際には、職員が誇りを持ってかかわっている姿もみられました。平日の視察ですので実際に外部指導者の方にお会いできなかったのですが、ぜひお話を伺いたいと思いました。競技性と教育の融合という課題がみえた視察でした。


  • スポーツ指導者養成大学は、平成13年度において4月〜12月まで24回の一般コースを受講します。19回以上の公認出席すれば修了証と「清水市公認スポーツ指導員」の資格を与えられます。
  • 養成大学は仕事の勤務を終えた、19時から開催していて、科目として社会体育概論・運動生理学・体育トレーニング論・スポーツ医学・スポーツ栄養学・スポーツ心理学・スポーツ指導論・スポーツ行政論があり、近隣の大学の教授・助教授・エスパルスの関係・医師・栄養士等が講師を務めています。
  • こうした一般コースの修了者は平成12年度までに約1500名となっています。
  • 一般コース修了者は、地域スポーツ振興に取り組み、生涯スポーツの指導の指導者として、体育指導委員会や地区体育会等で活躍しており、特別コース(中学校部活動指導者コース)の受講資格は、過去にスポーツ指導者養成大学を修了している者、日本体育協会公認スポーツ指導者、保健体育教員免許所有者のいずれかの者で、中学校体育連盟加盟競技種目を指導できる者のみ受講できます。特別コースは5回開催され、修了者は本人の希望により、市内中学校長の要請があれば、教育長の承認を受けた後、中学校部活指導員として活動できます。平成12年度までに特別コースを修了した者は、約300名です。
  • 現在、清水市内14中学校で28人の指導員が中学校に派遣されて指導しています。報酬は1回、5000円で年間の限度額が1人22万円以内となっていて、主に土曜日若しくは、日曜日の指導が多いそうです。
  • 中学校の顧問が担当部活動についての経験や専門性に乏しい中で、指導員の献身的な指導によって、生徒は意欲をもって取り組むようになっているといいます。県大会まで進出したとの成果もあるそうです。サッカーの盛んな土地柄ではありますが、サッカー以外の様々なスポーツに対しても特にインターハイを清水でおこなった頃から熱心な行政施策を展開しています。





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