家の猫村さん   10月21日

台所で後片づけをしていると 何かすることないですか、と
いう顔をして 隣にくる家の白猫。
疲れているし、今日はいいよと言うと走り去ってすねる。

家事を中断して順番にすること。
パン焼きのタイマーセットのまね(ピピッの音がどうも好き)
パソコンマウスを少しずらす、テーブルセンターのゆがみを正す、
新聞をたたむ、老眼鏡をしまう、これらを手取り足取り。
すると顔は自信満々、口元は一文字、一仕事終わりましたという体になる。
何か手伝っている気になるのかなぁ。
漫画の猫のお手伝いさんだったら、本当に助かるのに。

物心ついたころから必ずいた猫たち。
仔猫を生むと母猫は遠慮がちに すいません、家族がふえました。
どうかよろしくと いう態度になった。
猫に子供用の着物を着せたり、ずっとそばにいたので 保育園、小学校へ
すすむと友達との遊び方がわからず苦労した。
犬や鶏、亀、兎などもいたが いろいろな事を教わったし、
鶏は一切の世話をしていたので寒くなると腕の中の鳥が温かかった。

自分の仕事と思って留守番をしている犬や猫が、
今も人間と同じような顔付をして誰かの帰りを待っていると思う。



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