アーツ&クラフツ 展  8月17日

8月15日のこと

愛知県美術館のアーツ&クラフツ展へ行く。15日は戦没者の冥福を祈る日。
日常の細やかな手仕事の展示を見ていて真夏でも涼しい、何不自由ない。
若く、繊細な魂が苦しんで死んでいった事実に違和感を覚えてしまう。

常設展へ回ると、巨大なステラやサムフランシスに伍して戦争体験のある
浅野弥衛先生の油彩画が一点飾られていた。
強い。 こんな精神の持ち主が敗戦をどう消化していったかと考えてしまう。
まんじりともしないで、広い会場で、英語が響くようなニューペイントの中いて、
きっちりと居住まいをただしてまっすぐな眼差しをゆるめない。
消そうとしても、消えない事実。
その事実と、残された絵は永遠につながってゆくと思う。

画廊へ戻り、展示中の浅野先生の絵を改めてみた。
少しくつろいで 楽そうにみえた。




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