大 正 池  8月9日

20年前、画廊をはじめて間もない頃 日本画家 横山操の描いた
大正池 の小品を手に触れてみることが出来た。
墨の湖面、立ち枯れの樹、サインだけが朱で画面に引き込まれた。
シベリア抑留の体験も持つ作者が、平和の時代をむかえた日本の
静寂の湖を描いた心象などつい想像してしまう。



ずっと憧れだった大正池を先週訪れた。
小糠雨と曇天の空模様、年々浅くなっているらしいが
2009年の大正池も美しかった。

連日の雨で水流もゆたかで、山の緑と溶け合って空と水面が体にぐっと
近くなっているように感じる。

  

大正池から河童橋までは、ハイキングコース。
自然な整備がされていて、林の中のメインストリートといったところ。
好奇心のある鶯がたぶん 人を目あてに美声を聴かせてくれる。
小鳥が道案内のように前や後ろをかすめてゆく。
ちょっと おじゃまします。
歩かせてもらっているので静かにしないとね。大声でしゃべれません。

紅葉もみたくなりました。
また寄らせて下さい。 大人しくしますので。


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