とんぼ玉のこと 7月10日

昨秋より指宿 悟さんのガラスアクセサリィを紹介しています。
宙吹きガラスを制作の頃 水たまりに張った氷をすくいあげたような
ガラスの皿をはじめてみて 吸いよせられました。
画廊で個展をお願いした時も案内状にそんないきさつを書いたと思う。

ぽつ、と 吹きガラスを止めて何年がすぎただろう。
昨年夏のおわりにガラスのアクセサリィをたずさえて、突然画廊へみえた。

工芸と絵画はどこで線を引くか 時々考える。
描きたい対象が何時も自分の中へはいったり 又は気まぐれに離れていったり、
平面の絵は自在だ。時として立体になる時もある。

子供のような絵と言われる時は まんまと人をだまして、
したたかなので 魅力はつきない。

指宿さんのガラス玉をみていると そのような事を考える。
(アクセサリィなので もちろん付けて下さい。)
技巧を前面に押しているのではないけど、
そんなところを見ていると、はぐらかされる。

ガラスで氷をつくってしまうような作家なので、ガラス玉はまるで露の雫。

機会がありましたら、また いつか。


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