近江の山里 八田焼  第十三代 湖東重平・第十四代 武藤左兵衛

滋賀の水口町に江戸から続く素朴な焼き物があると聞いて尋ねたのが、八田焼
を紹介するはじまりでした。便利なもの、効率のよいものを求めてきた日本の戦
後の姿と重なるように半農半陶の里の八田焼は、明治には十五軒もあった窯元
もついには江戸中期から十三代目湖東重平・十四代武藤左兵衛 親子が細々と
伝統を受け継ぐだけとなりました。八田焼の特徴は、よく焼き締り、軽く、移り香が
せず生活用品としてとても使い易いことです。その土を使った神盃(かわらけ)は、
宮内庁の御用達でもあります。山画廊では常時、八田焼を扱っておりこの度はじ
めてホームページでも紹介させていただきます。湯呑の中にはカニが描かれてい
ますが、これは昔から中風よけのおまじないです。土瓶の弦も葛を自ら編み、全て
手作りの飾らない器です。




 1、土瓶(手作り弦)







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