ざわめく街角 振り向きもせず
往き過ぎる人並みに消えてゆく 腕に残るぬくもり
あふれだす光 流れ飛ぶ雲
空に吸い込まれそうな夢は今 遥か遠くに揺れる
色褪せてく想い出は 置き去りにされたまま
窓の隙間 滑り込む 幻に堕ちてゆく
降りしきる雨のようなさよならが ふたりの頬を濡らすけれど
途切れかけた言葉の最後まで やさしく甦る
迷い込んだ道 戻れない地図
めくるたびに今でもくちづける その声が 眼差しが
微かに震える背中 届かないこの思い
駈け出した靴音が 切なく胸に響く
吹きすさぶ風のようなさよならが ふたりの肩を叩くけれど
途切れかけた言葉の最後まで やさしく甦る
降りしきる雨のようなさよならが ふたりの頬を濡らすけれど
途切れかけた言葉の最後まで やさしく甦る