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広い荒野に君はひとり 縋るものは何もなく
夢見た明日は消えうせ ただ死んだように生きた
誰もが背中を丸め 真実には目を背け
気付かぬ振りで過ぎ行く 君の流す血の上を

人の流れは 絶え間ないのに
差し延べる手さえ 何処にもない

瞳の奥 映る虹は 色褪せて影もないまま
季節はまた 巡りめぐる 君のその傍らを


発車のベル鳴り響く 乗り遅れまいと駆け出す
行く先も知らされぬまま 押し込まれドアが閉まる
熱にうなされ目を覚ます めまいの中君は気付く
安らかに眠る場所など もう地上にないことを

並べた言葉は 鏡のように
君の脆さだけを 映し出す

心の奥 ナイフ握り 君は年老いて行くのさ
季節はまた 巡りめぐる 君のその傍らを


押し殺した熱い思い 崩れ落ちそうな肩を揺する
どんなに耳を塞いでも ささやく声が
ほら遠く 低く 君を呼ぶ


瞳の奥 映る虹は 色褪せて影もないまま
季節はまた 巡りめぐる 君のその傍らを