揺れる街はメロディー 寄り添う長い影
歩道を歩く ふたつの心 映して
静かに傾く 月灯かりの下で
微かな吐息 震える指で 確かめる
ぬくもりを ただ ひと雫
微笑みの淵に 光る朝露の艶
緑の風の 野を馳せる音 感じて
胸の高鳴りを 伝える言葉はなく
切ないくらい 細い肩先 抱きしめる
ぬくもりを ただ ひと雫
澄んだ瞬きの向こう 時間のうねりの果て
君にめぐり合えた時が 五月の風に 揺れている
街の灯に 足を止めたまま
ぬくもりを ただ ひと雫