LEFT OF THE MIDDLE / NATALIE IMBRUGLIA
1. Torn (4:04) 7. Pigeons And Crumbs (5:21)
2. One More Addiction (3:30) 8. Don't You Think? (3:55)
3. Big Mistake (4:32) 9. Impressed (4:47)
4. Leave Me Alone (4:21) 10. Intuition (3:22)
5. Wishing I Was There (3:52) 11. City (4:33)
6. Smoke (4:37) 12. Left Of The Middle (3:46)
Produced by PHIL THORNALLEY / MARK GOLDENBERG / MATT BRONLEEWEE
Mixed by NIGEL GODRICH / BOB SALCEDO
オーストラリア出身でUKレーベルからデビューしたナタリー・インブルーリアの1stアルバム。
デビューアルバムにして、全英初登場5位。ロック系・クラブ系・アコースティック系・オルタナ系、何でもありの具沢山な1枚。
オーストラリアの人気TVドラマ『ネイバーズ』に脇役で出演していた彼女は、ドラマ降板後、女優のキャリアを磨くため単身でロンドンへと渡るが、ここで一転、シンガー・ソング・ライターとしての道が開けることになる。(因みに、同TVドラマに主役クラスで出演していたカイリー・ミノーグもこの後歌唄いに転向したが、今なにやってんだか。)
デビュー曲のM1“Torn”(全英初登場2位・トリーネ・レインなんかも唄ってるらしい)はケビン・コスナー主演の『メッセージ・イン・ア・ボトル』という映画の日本での予告編イメージソングにもなったが、なんといってもオススメは、M6“Smoke”という曲。とにかく圧巻。
先にこんなプロフィール見せられてたら、もしかしたら買わなかったも知んないけど、かなり良いです。[2001/05/01]
TEMPLE OF LOW MEN / CROWDED HOUSE
1. I Feel Possessed (3:47) 6. Never Be the Same (4:27)
2. Kill Eye (3:10) 7. Love This Life (3:35)
3. Into Temptation (5:32) 8. Sister Madly (2:52)
4. Mansion in the Slums (3:46) 9. In The Lowlands (3:57)
5. When You Come (4:45) 10. Better Be Home Soon (3:07)
Produced by Mitchell Froom
Recorded by Tchad Blake
Mixed by Bob Clearmountain
地元オーストラリアでは伝説的な人気を誇るクラウデッド・ハウスの2nd。スザンヌ・ヴェガのパートナーでもあるミッチェル・フルームをプロデューサーに迎えての意欲作だが、プロデュース手腕もさることながら、全編にわたり彼の奏でる鍵盤が物凄くいい感じを出している。
また、ブライアン・アダムスなどを手がけるエンジニア:ボブ・クリアマウンテンの、空間のある見事なミックスダウンも素晴らしい。アルバムとしての完成度が非常に高い1枚(10曲しか入ってないしね)。 [2001/05/01]
Relish / Joan Osborne
1. St. Teresa (5:20) 7. Ladder (4:11)
2. Man in the Long Black Coat (4:49) 8. Spider Web (5:34)
3. Right Hand Man (4:57) 9. Let's Just Get Naked (5:08)
4. Pensacola (4:32) 10. Help Me (5:14)
5. Dracula Moon (6:21) 11. Crazy Baby (6:31)
6. One of Us (5:21) 12. Lumina (3:08)
Produced by Rick Chertoff
Recorded and Mixed by William Wittman
Except M12:Recorded and Mixed by Rob Hyman
'95グラミー賞にて7部門ノミネートを獲得していながら、悉くアラニス・モリセット、シェリル・クロウに受賞はかっぱらわれた、可哀想なジョーン・オズボーンのデビューアルバム。フーターズのエリック・バジリアンが作曲・演奏に大活躍してます(これがとてつもなく素晴らしい)。全体的にオルタナ系といった感じですが、私は楽曲にもライヴ・パフォーマンスにも、とてもジャニスを感じる。
「昨日レイ・チャールズが夢に出てきて、“ハニー、俺は目が見えるようになったが、もう歌は唄えない”と言われた。」だってさ。レイ・チャールズの頭の中には蜘蛛の巣がはってるらしい(M8:Spider Web)。鼻ピアスあり。[2001/05/17]
Scenes From The Southside / Bruce Hornsby and The Range
1. Look Out Any Window (5:28) 6. The Old Playground (4:27)
2. The Valley Road (4:43) 7. Defenders Of The Flag (4:28)
3. I Will Walk With You (4:36) 8. Jacob's Ladder (4:37)
4. The Road Not Taken (7:06) 9. Till The Dreaming's Done (5:12)
5. The Show Goes On (7:30)
Produced by Neil Dorfsman / Bruce Hornsby
Engineered and Mixed by Neil Dorfsman / Eddie King
1stほど商業的には成功しなかったが、私はどちらかというとこっちのほうが好きです。1988年発表のブルース・ホーンズビー&ザ・レインジの2nd。
M5「The Shows Goes On」は、今のところ私の『生涯の』お気に入りSongのNo.1なのですが、実はこの曲、映画『バックドラフト』の挿入歌として使われてるんだけど、これがまたすんごくいいシーンなのです。ロン・ハワード作品って結構好きで見てたんだけど、映画館であまりに嬉しくて、アタクシ失禁しそうになりました(ちょいとしたかも)。
「ロン、お前もか」って感じ。[2001/05/16]
うたの引力実験室(LIVE) / チャカと昆虫採集
1. ひまわり娘 (3:09) 8. 赤いサラファン (4:18)
2. バス ストップ (4:09) 9. ベンのテーマ (2:46)
3. HAPPY TALK (4:04) 10. SWEET MEMORIES (5:04)
4. アイスクリームの唄 (2:22) 11. 明日があるさ (3:34)
5. 地球はメリーゴーランド (3:27) 12. 街の灯 (4:21)
6. Good night, sleep tight Medley (6:05) 13. 大きな古時計 (4:08)
7. 春の唄 (2:03)
Recorded at 草月ホール(1991/03/06・07)
元PSY・Sのボーカリスト:チャカこと安則まみが、「もし私が歌を歌っていなければ、出逢ってなかったはずの人達」とのLIVEを収録したアルバム。PSY・Sのデジタルサウンドの上にのせて歌うチャカとは違い、かなりソウルフルで説得力のあるボーカルが素晴らしい。純粋に“奏でること”を楽しんでいるのが、ヒシヒシと伝わってくる。チャカ・カーンが好きで、そこからリング・ネームを“チャカ”にしたのも、これを聞くと納得ですわな。
※ 私はバンドで本名を名乗らずにニックネームを使っている場合、“リング・ネーム”と言いまわします(笑)。

その他参加メンバー:楠瀬誠志郎(Vox)/細井豊(Key・Accordion・Harp・Vox)/古川昌義(Gt・Vox)/溝口肇(Cello)/チチ松村(Vox・Ukulele)/MINNIE(Vox) [2001/05/01]
パウダー / POWDER (1995 アメリカ)
監督: ヴィクター・サルヴァ 出演: メアリー・スティーンバージェン
製作: ロジャー・バーンバウム ショーン・パトリック・フラナリー
ダニエル・グロドニック ランス・ヘンリクセン
脚本: ヴィクター・サルヴァ ジェフ・ゴールドブラム
製作総指揮: ライリー・キャサリン・エリス ブランドン・スミス
ロバート・スヌーカル ブラッドフォード・テイタム
撮影: ジャージー・ジーリンスキー ミッシー・グライダー
音楽: ジェリー・ゴールドスミス スーザン・ティレル
テキサス州の郊外の農家から、老人の死体が発見された。自然死だった。駆けつけた保安官は、老人と一緒に住んでいたはずの孫息子を捜すが、今まで誰もその姿をはっきり見たことはなかった。地下室の暗がりにパウダーと呼ばれていたその少年(ショーン・パトリック・フラナリー)を見つけ、保安官たちは息を呑む。雷に打たれた母親の体内から生まれたその少年は、全身が真っ白で体毛が全く無かったのだ。
生まれてからずっと人目を避けるように地下室で生活し、学校にも通っていないパウダーだったが、知識は全て本から身に付け、その本をまる暗記するほど優れた知性を持っていた。
青少年更正施設の校長:ジェシー(メアリー・スティンバーゲン)は彼を引き取ることにするが、施設の少年たちは彼に好奇の目を向け、やがて彼をいじめ始める。しかし、パウダーには超能力という特殊な力があり、それを見た少年たちはただ呆然と立ち尽くす。
パウダーは町の高校に通い始めるが、彼を理解していく人間が増える一方で、普通の人間と違う自分に向けられた好奇の目と攻撃が、次第に彼を傷つけていく。特異な姿と体質、そして超能力を持っているため、人々から好奇の目を向けられた悲しい少年の物語。しかし純真で心優しい彼の本質に触れ、次第に人々は彼を理解して行くが...。
(参考:Cinematic Landより)

心温まるストーリの中に、キチンと辛辣なメッセージが織り込まれている。もしかしたら有り得ないのかもしれないものを、丁寧に、大事に形にしてゆく、そんな映画です。本当の優しさというのは、胸が締めつけられるような思いなんだなぁと、つくづく思わされました。[2001/05/01]
八日目 / LE HUITIEME JOUR (1996 ベルギー=フランス)
監督: ジャコ・ヴァン・ドルマル 出演: ダニエル・オートゥイユ
製作: フィリップ・ゴドー パスカル・デュケンヌ
脚本: ジャコ・ヴァン・ドルマル ミュウ=ミュウ
撮影: ウォルター・ヴァン・デン・エンデ アンリ・ガルサン
音楽: ピエール・ヴァン・ドルマール イザベル・サドヤン
ミシェル・メエ
仕事一筋のため妻と子に愛想を尽かされた会社員:アリーは、雨のなか車で犬をはねてしまう。その犬を連れていたのは、ママに会うために施設を抜け出したダウン症の青年:ジョルジュだった。
アリーはジョルジュをママの家まで連れて行く羽目になるが、ようやくそこに辿り着いた時、 彼の母親は数年前に亡くなっていることを知る。 唯一の家族である姉は、自分の生活を守るためにジョルジュを施設に入れていたのだった。
同じ孤独感を持った二人は、時間を共にするうち心が通い合ってくる。 そして、“子供の目”を持ったジョルジュに接しているうちに、アリーは大切なことに気づいていく...。
(参考:Cinematic Landより)

本当に光栄なことに、Down Syndromeの方の集う場所で、少しだけ実際に彼らと接する機会を得たことがあるのですが、思うに、生まれながらに精神的な障害を持った方々は、恐らく障害を持たずに生まれてきた者が持ち得ない、純粋な何かをしっかりと、なくさずに持ち続けている、そんなふうに感じました。(詳しくはこちらまで)[2001/05/01]
親愛なる日記 / CARO DIARIO (1993 イタリア=フランス)
監督: ナンニ・モレッティ 出演: ナンニ・モレッティ
製作: アンジェロ・バルバガッロ ジェニファー・ビールス
ナンニ・モレッティ アレクサンダー・ロックウェル
ネラ・バンフィ カルロ・マッツァクラティ
脚本: ナンニ・モレッティ レナート・カーペンティエリ
撮影: ジュゼッペ・ランチ アントニオ・ニーウィラー
音楽: ニコラ・ピオヴァーニ モニ・オヴァディア
[第1章・ベスパに乗って]
 「親愛なる日記よ、この世にはぽくの大好きなことがある!」という語りかけではじまり、ナンニ・モレッティがバカンスで人のいない8月のローマをベスパに乗って軽快に走りだす。普通の観光コースとは一味違う、こだわりのローマ案内。彼が密かに抱いている夢は、ダンスが踊れるようになることだ。ジェニファー・ビールスの「フラッシュダンス」を見て人生が変わった。その憧れのジェニファー本人に遭遇。ナンニは必死にダンスの夢を話すが、ジェニファーはあっさり言う。あなたは「クレージーではないけど、そう、ほとんどバカ」。

[第2章・島めぐり]
 脚本に打ちこみたいナンニ・モレッティはローマを出て南へ、真っ青な海を越えて風の諸島エオリエのリーパリ島に向かう。旧友ジェラルドと再会するが、街の中心地はローマ並の喧騒。静かな仕事場を求めてジェラルドとサリーナ島に行くことを決める。ところが船の中で見たテレビドラマに熱中してしまったジェラルドは物語の続きが気になってしょうがない。仕事場とテレビを求め、火山が威圧的なストロンポリ島、若者と流行の島パナレーア島、隔離されてテレビも電気もないアリクーディ島と二人の珍道中がつづく。

[策3章・医者めぐり]
 「親愛なる日記よ、ぽくはまるまる一年病院通いをした。処方箋もメモも医者の話も、この章は全部ありのままだ‥・」と始まる第3章。ある夜突然襲った激しいかゆみが発端だった。検査の結果、32品目の食品に対するアレルギーで食べられるものがなくなる。やむなく自分で抗食品アレルギーのワクチンを発注するが、免疫剤は過敏症ショックを引き起こすだけだという友人。親切な漢方医学センターの中国人医師のすすめで胸部工ックス線写真を撮ると肺週辺部に大きな影が。付き添いのシルビアとアンジェロに放斜線医師はこう宣告する「手術には手遅れの肺ガンだ」と。ところが‥・。ナンニ・モレツティの実話に基づく悲喜劇。


実はこの映画、次の日がどうしても早かったので、第1章まで見たところで寝てしまいました。後日インターネットで第2章以降どんな展開なるのか調べてみると、なんとも予想のつかなかった展開と、さらにビデオ化されてないという事実が判明。かなりのショックでした。
全部見てないのに何故オススメかというと、第1章だけでも最高に笑えました、ホントに。んでもって、だれかNHK BSでやったやつビデオにとってないですか?是非ご一報ください。[2001/05/01]
マイ・ライフ / MY LIFE (1993 アメリカ)
監督: ブルース・ジョエル・ルービン 出演: マイケル・キートン
製作: ジェリー・ザッカー ニコール・キッドマン
ブルース・ジョエル・ルービン ハイン・S・ニョール
ハント・ロウリー マイケル・コンスタンティン
脚本: ブルース・ジョエル・ルービン ブラッドリー・ウィットフォード
製作総指揮: ギル・ネッター レベッカ・シャール
撮影: ピーター・ジェームズ トニ・ソーヤー
音楽: ジョン・バリー ロミー・ローズモント
主人公ボブはPR会社を経営する36歳のエリートサラリーマン。彼は愛妻ゲイルとの間に、初めて授かった赤ん坊が生まれるのを心待ちにしていた。が、そんなある日、彼は末期癌の先刻を受ける。しかも残された時間は、あと4ヶ月。精神的ショックを抱えながらも、対面できないだろう我が子の父親としてビデオレターを取り始める。「ぼくがパパだ。もうすぐ癌で死ぬ・・・」
ゲイルは心を閉ざすボブに心霊治療を受けさせる。疎遠になった家族との絆、ゲイルへの素直な愛情・・・。むしばまれていく体とは反対に、彼は心の扉をひとつずつ開いていく。

と、あらすじはいたってお涙頂戴モノなんですけど、それが粛々と流れていくその速度がたまらない、わかってんだけどさぁ。『子を持って初めて、親の“ありがたみ”を知る』と、まぁなんとも使い古された言葉ではありますが、まさにその通り、ですね、うん。
怒りとか憎しみとか、そんなこんなで曇ってて見えなくなってるものって、あるんでしょうねぇ…。[2001/05/01]