30'sMOC旭川支店 営業日報          記録者 セローY崎

(30'sMOC来襲まであと14日)

30's旭川支店にK藤事務局長からのメールが届きました。
押し頂いたメールをクリッと開けてみると、30'sのお歴々が大挙して旭川を訪れるとのこと。
これは大変 ! 道中粗相があっては旭川支店(支店の職員は私のみ)の沽券にかかわります。
宿泊場所の物色にかかりましたが、造り酒屋での試飲と露天風呂と宴会が好きな皆様に喜んでいただける所となるとおいそれとは見つからず、M弟幹事長の高度な政治的判断により観音台(別名:観音霊園)にそびえ立つ全道老人クラブ連合会御用達のビューサイドホテル(旅館でしょう)「時屋亭」に決定しました。
お次は走行ルートの設定ということで、臨時に来てもらったパートの職員と林道の下見に出たのですが、「深砂利はどうも」とか、「川下りや藪漕ぎは変態のする事ョ」とか、「プーさん以外の熊は可愛くなーい」ということになると、これはなかなか難しいものです。
初めはメモなどをとったりしていたのですが、いつしか走りに夢中になり気がつけば、いつもの林道ツーリングになっていたりするのでした。
旭川支店の混乱をよそにXデーは着実に迫っていました。


(30's来襲まであと1日)
私は真っ当な現場監督の人なので、逃げた労務者の追跡などはせず、いつものように建設現場に出て打ち合わせをしていました。
ポツンポツンと雨が落ちてきたかとなと思っていたら、突然雷がゴロゴロー、辺りはにわかに真っ暗になりバケツをひっくり返したようなひどい雨が降ってきました。
這々の体で職場に帰ってテレビを見ると道内は大荒れで「大粒の雹が降り多数の被害!」、「竜巻が発生して民家が倒壊・乗用車が空を舞う!」、「上川に大雨洪水雷雨注意報発令!」なんてニュースをジャンジャン流しています。
ここしばらく晴天続きなのに、こりゃーメンバーの中によほどの罰当たりが潜んでいるのに違いありません。
そう言えば、いつぞやのイベントの時は有珠山が噴火したっけなー。


(30'sついに旭川上陸 1日目)
あんなに荒れ狂っていた空はケロリと晴れています。
そーか罰当たりは今日は来ないメンバーなのか?などと考えながら、待ち合わせの高速出口に到着しました。
「おお・・これは奇跡か、幻か」あの30'sのK藤・M田・S庄・M島・Y崎・M達・T階の7名が時間通り10:30ちょうどに姿を現したのです。
予期せぬ出来事に心を乱しつつも予定通りに出発。展望台で旭川の街を一望してもらい早速林道へ突入しました。
浮き砂利の林道から薄暗いジメジメ林道を走り、見晴らしのいい送電線の鉄塔林道で山を越えて、本日午前の部は残すところ約3kmの地点まで到達していました。
ところが、高さ約2mの急坂下りで悲劇は起こりました。
空腹により集中力を切らせたのか、奈落の底へ落ちてゆく恐怖からなのかT階さんは前方へ回転しバイクの下敷きになってしまいました。
我々は苦痛に喘ぐT階さんを囲んで為すすべもありませんでした。
しかし「もう少し走れば焼き肉と生ビールにありつけるんだ」「高砂酒造で試飲が出来るんだ」と励まし続けたのです。
そしてついにT階さんは立ち上がりました。
食欲が苦痛をも克服した感動の瞬間でした。
その後「ホルモン朝吉」で腹ごしらえを済ませ、宿に荷物を預けて午後の林道に備えることにします。
ところがT階さんの足の痛みはとれておらず、大事をとって宿に残ることになりました。
7人は後ろ髪や前髪を引かれる思いを胸に、しかし振り返りもせずに林道へと消えてゆくのでした。
さながらエンデューロコースのような荒れた林道を突っ走り。
路肩の草は濃いがよく締まって気持ちの良いアヘアヘ林道を楽しみ。
たぶんSのS庄・もちろんMのM島両氏から強い要求があり、以前衝撃のビデオで紹介したことのあるあのSM林道を触りの部分だけという条件でバックから思い切り攻め込んだのです。
やはりこの世界はしみじみ恐い‥。
本日の締めとして、地元では「神居ダム高速周回ウハウハコース」と言われている幅の広い砂利道をS庄アタックを受けながら「ウハウハ」走りました。
途中で勝手に道草を蹴散らしたり、斜面を登ったりした人がいたようですが、無事1日目午後の林道を終了しました。
「さー試飲だ!試飲だ!」厳しい林道改革に対しては否定的で、ともすれば政界工作により走行スピードを緩めようと画策していた与党メンバーでしたが、この時ばかりは俄然勢いを得てまっしぐらに高砂酒造へと向かったのであります。
目的の試飲コーナーに到着した面々は、林道のコーナーでは見せなかった鋭い突っ込みで身をくねらせながら店の従業員に食い下がるのでした。
その様子はさながら養殖ウナギの給餌風景を見るようでした。
(試飲は純米酒や吟醸酒に使われている水であります 念のため)
去年も来たことをしっかり覚えていた店のおばさんに「僕たち横浜から来た観光客でーす作戦」は通じなかったものの、晩酌用の酒をしっかり手に入れた一行は意気揚々と宿に引き返しました。

(30's旭川1日目 夜)
宿に着いたメンバーは、日照りに苦しむバッファローの大群のごとくビールを浴び、風呂に飛び込んだのではないでしょうか? (私はこの時同席していないのであくまで想像)
なし崩し的に始まった夜の宴会は嬉しいことに飲み放題、3回目の乾杯でようやく全員が揃いました。
私の世界では、当たり障りのない世間話から賭事、恐怖話しを経て上司の悪口へと移行して行くのですが、ここでは、まるで当たり前のように下ネタ方面へと移行していくようでした。
酒も進み、場所を男部屋に変えて第2ラウンドの開始です。
買い込んだ高砂はウマイウマイ。
下ネタも快調で30's幹部を中心に身振り手振りに専門用語、果ては医学用語まで駆使して精力的に続けられました。
しかし、夜も更けて林道の疲れも出てきたのか1人また1人と櫛の歯が欠けるように布団に倒れて込んでゆき、やがて生体反応も示さない状態になっていくのでした。
私も調子にのって飲んでいると、古い機種にありがちなリピート機能の誤作動により迷惑談の連射などをやってしまうといけないので、もう寝ます。

(30's旭川2日目)
湿布や応急修理の甲斐もなく、T階さんの足の具合は依然良くありませんでした。
いよいよ病院で見てもらうしかないようです。
幸いハイエースが待機していたのでバイクを積み込み、休日の当番病院へ搬送することにしました。
他のメンバーは去年もおなじみ地元の非常勤ガイドN島氏・Y田氏の案内で当麻方面を走ってもらうことになりました。
診察の結果幸い骨には異常がないことが分かり、一安心です。
その後、合流しておなじみ「まるとみ」で旭川ラーメンを食べてから高速道路入り口まで移動し、なんとかブーツが履けたT階さんは自走で札幌を目指すこととなりました。
好天に恵まれ楽しかった(1人は痛かった)林道ツーリングもここでお別れとなったのでありました。

今回で旭川ツーリングは2回目になりますが、未だに当麻のほとんどの林道と愛別・比布・江丹別方面の林道は全く走っていないのです。
まだまだ林道がありますよ。
今回来られなかった30'sの皆さんも林道天国旭川に是非いらっしゃいまし。